西本 |
こっちがほんとの駅伝です! |
糸井 |
「ほんとの駅伝」とか言わないでください!
群馬の『ニューイヤー駅伝』も
ほんとの駅伝です! |
永田 |
‥‥というやり取りを、
ぼくらは8年も続けております。 |
糸井 |
明けましておめでとうございます。 |
西本 |
明けましておめでとうございます。 |
永田 |
明けましておめでとうございます。 |
糸井 |
西本は、毎年毎年、
嫁の実家の前の沿道から
駅伝を走る選手を応援してるっていうけど、
どのくらいの時間、観てるの? |
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西本 |
いや、きっちり観てますよ。 |
永田 |
ぜんぶの選手が通るまで?
トップグループだけじゃなくて? |
西本 |
いや、基本、全員。
選手に声かけたりもしてますよ。
そんなに時間かかんないですから。 |
永田 |
そういうもんなんだね。 |
西本 |
ちなみに、なぜかいつも
駒澤大学を応援してます。
あ、そうそう、こないだ機会があって、
駒澤大学のエースランナー上野渉くんに
「ほぼ日手帳」と「ほぼ日ハラマキ」を
プレゼントしたんです。
彼が走るときは、そのことを思い出して
応援してあげてください。
あと、青山学院の陸上部マネージャーも
「ほぼ日手帳WEEKS」をつかってます。 |
永田 |
じゃ、「ほぼ日」的には、
駒澤大と青山学院を応援するべき? |
西本 |
そうそう、疑似スポンサー感覚で、
ぜひ、お願いします!
箱根駅伝、応援する大学が決まってないなら、
駒澤大と青学で! |
糸井 |
あのさぁ、外国の人は、
箱根駅伝の人気が理解できないんだって。 |
永田 |
まぁ、いってみれば、
アマチュアスポーツですからね。
その意味でいうと
高校野球への熱狂ぶりとかも
すごく驚くそうですよ。 |
糸井 |
わからないでもないけど、
でも、たとえば、ほら、
アメリカ人だって‥‥‥‥‥‥なぁ。 |
永田 |
うまいたとえが出なかったんですね。 |
糸井 |
‥‥うん。 |
永田 |
アメリカでは熱狂的に盛り上がってるけど、
日本ではさっぱり、というものが
うまく思いつかなかったんですね。 |
糸井 |
‥‥そう。 |
西本 |
ニワトリの鳴きまね選手権とかどうですか。 |
糸井 |
ちょっとキワモノすぎるかなぁ。 |
永田 |
ホットドッグ早食い大会。 |
糸井 |
もうちょいスポーツに寄ったほうがいいんだ。 |
永田 |
じゃ、やっぱりアメフトかな。
スーパーボールとか。 |
糸井 |
それだと、ふつうだろう。 |
永田 |
あっ、わかった、
たとえば、アメリカで、
スーパーボールのチケットが当たったって聞いて
指名手配中の犯人がぞろぞろやってきて
一網打尽になっちゃうなんていうのは、
日本人にはちょっと理解できないよね、と。 |
糸井 |
あっ、それがいい。
それをオレが言ったことにしておいてくれ。 |
永田 |
いえ、この一部始終を載せます。 |
西本 |
‥‥というようなやり取りを、
ぼくらは8年も続けております。 |
糸井 |
明けましておめでとうございます。 |
永田 |
明けましておめでとうございます。 |
西本 |
明けましておめでとうございます。 |
糸井 |
ああ、わかった。あれだ、ほら。
‥‥ああ、もう、
名前が出てこないのって、
人から人にうつるんだよ。
ええと‥‥誰だっけ‥‥
あの、女装した、番長みたいな‥‥。 |
西本 |
そうそうそう!
竹刀持って‥‥ああ‥‥ど忘れ‥‥。 |
永田 |
あれじゃない?
あの、桜塚‥‥。 |
西本 |
それだ! やっくん!
桜塚やっくん! |
糸井 |
そうだ、そうだ。
いや、永田くんから出るとは思わなかったな。 |
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永田 |
あんまり動いてるのを
見たことがないんですけどね、
文字面だけは、ときどき見かけるので。 |
西本 |
どうりで「桜塚」って(笑)。 |
糸井 |
「桜塚」(笑)。 |
西本 |
やっくんを名字で呼ぶのは
永田さんぐらいですよ。 |
永田 |
そうなのか。 |
糸井 |
それはイチロー選手を
鈴木さんと呼ぶようなことですよ。 |
永田 |
はぁはぁ、なるほどなるほど。 |
西本 |
さんまさんを
明石家さんと呼ぶようなことです。 |
糸井 |
そりゃちょっと意味が違うだろう。 |
西本 |
あ、またイマイチな例を挙げましたか。 |
永田 |
ジョージ・マイケルを
マイケルと呼ぶようなものです、
っていうのはどうですか。 |
糸井 |
なにがなんだかわからなくなってきた。 |
永田 |
なんの話でしたっけね。 |
西本 |
『美川・はるな愛の食い倒れ旅』です。 |
永田 |
はるな愛さんは、
うちの子どもたちにも人気です。
ニューハーフの世界コンテストでも
優勝したことがあるそうですが、
やっぱり、圧倒的な好感度が。 |
糸井 |
あります、あります。
ぼくも生で会ったことがあるんですけど、
ちょっとあがっちゃいましたから。 |
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西本 |
そして、番組表に戻ると、4時からは、
ぼくらが毎年うっとりする番組、
『さんまのまんま』のスペシャルが!
はい、永田さん、
いつものフレーズをお願いします。 |
永田 |
それでは‥‥僭越ながら‥‥コホン。
えぇー、
正月っていうとやはり寝正月ですな。
で、1月2日の夕方に、初詣も終えて、
年賀状の返事も書き終えて、
こう、こたつに寝っ転がって、
テレビのチャンネルを適当に
変えたりなんぞしていますっていうと、
この『さんまのまんま』が
やっておりましてな、
ああこりゃおもしろい、
よい心地だっていうので
けらけら笑いながら観ておりますと
あんまり愉快だからすっかり安心して
満ち足りて眠ってしまいまして、
うとうとして起きると、
スペシャルということで
ゲストが変わってる。
それでも変わらずおもしろいから
またけらけら笑っていると
うとうとしてしまう。
そのけらけらとうとうとのたびに
ゲストだけが変わり続けていきまして、
これはひょっとしたら、
『さんまのまんま』スペシャルが
永遠に続くのではないかと思えてくる。
そんな、夢見心地な番組でございます
(ぺこり)。 |
西本 |
よっ、お見事! |
糸井 |
ふつうに言いなさい、ふつうに。 |
永田 |
今年は今田耕司さんは
誰をつれてくるんでしょうね。 |
西本 |
ちょっとまだ発表がないので
よくわからないんですけど、
それよりも残念なのは、
今年のTVガイドにも
今田さんが何をしゃべったのか
紹介されてないんですよ。 |
永田 |
あ、それは残念!
「怒った浜田雅功からの電話が鳴ったとき、
受話器が飛び上がって見えたと
今田は語る。」みたいなことが
書かれてないんですか。 |
西本 |
そうなんですよ。
「今田耕司は藤原紀香と陣内智則の結婚について
『藤原紀香さんの件はすみません。
ぼくがいくべきでした。』と
さんまに謝罪。」みたいなことが
書かれてないんですよ。 |
糸井 |
無駄だろ、その暗記。ふたりして。 |
永田 |
今年のゲストの目玉は‥‥
阿部慎之助が
巨人の若手をつれてくるんですね。
あ、欽ちゃんも出る。
欽ちゃんとさんまさんって、
初めて? |
西本 |
いや、萩本さんは前にも
『さんまのまんま』に出てます。
ゴールデンゴールズの
立ち上げぐらいのときに。 |
永田 |
これ、組み合わせとしてはどうなんですか。
どっちが前に出てしゃべることになるの? |
西本 |
あ、ここでは、さんまさんが引きます。 |
糸井 |
そうだね、こういうとき、
さんまさんは相手をたてるよね。 |
|
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永田 |
そうなんだ。 |
西本 |
そもそも、さんまさんは
子ども時代から欽ちゃんに
リスペクトがあるんですよ。
「奈良の欽ちゃん」と
呼ばれていたくらいですから。 |
永田 |
へーー。 |
西本 |
脱線しますけど、昔、『ひょうきん族』で、
コント55号のネタのコピーを
さんまさんと鶴太郎さんでやったことがあって、
これがすごい出来なんですよ。 |
糸井 |
ああ、それは観たい! |
西本 |
触れます、触れます! |
糸井 |
いや、この日は
『SASUKE』があってよかったよ。 |
西本 |
だって糸井さん、この見出し、読みましたか?
「人生サスケ山田勝己45才が涙の完全復活」!
これだけでご飯3杯はいけますよ。 |
糸井 |
やまだぁーーーっ! |
西本 |
やまだぁーーーっ! |
永田 |
ちなみにぼくは、
『筋肉バトル』は大好きですが、
『SASUKE』にはいまいちのめり込めない。 |
糸井 |
そこは永田くんの壁だね。 |
永田 |
いつだったか、
「キミは心の入場料を払ってない」と
言われました。 |
糸井 |
いいこと言うね、過去のオレ! |
西本 |
ぼくなんかもう、
心のダフ屋からチケット買いまくりですよ! |
糸井 |
西本、そりゃ使い方がちょっと違うぞ。 |
西本 |
あ、また、比喩が間違ってますか。 |
永田 |
ちなみに、その「山田勝己」さんは
どういう人なんですか。 |
糸井 |
ま、簡単にいうと、一番ベテランでね。 |
西本 |
でも、この何年も、
うまくいってないんですよ。
そこでうまくいっていかないのは
仕事の片手間に『SASUKE』に
取り組んでいるからだということで、
仕事をすっぱり辞めて
『SASUKE』一本に絞るんです。 |
永田 |
うわぁ。
「一本に絞る」の意味がわからないよ。 |
西本 |
しかし、そこからが、
さらにうまくいかないんですよ。 |
糸井 |
そのへんは観ててキツいよー?
でも、山田が復活なんて
最高のニュースじゃない。 |
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西本 |
ちょっと涙が出ますね。 |
永田 |
さすが、心の入場料を払ってますね。
ぼくも今年は外野席ぐらいから
はじめてみようかな。 |
西本 |
あ、うまい。
そういうふうに使えばいいんだ。 |
糸井 |
いいんだよ、
そこは西本の持ち味じゃないんだから。 |
永田 |
そうそう。 |
西本 |
じゃ、ぼくは、ぼくの持ち味で行きます。
その『SASUKE』の横の日テレ。
『行列のできる法律相談所』をご覧ください。 |
糸井 |
ああ、このイベントはさぁ、
正直、よくわからないんだよね。
なんていうの?
ジョン・レノンの名義で呼ばれたら、
そりゃ出なきゃいけないだろうなぁ、
みたいな感じがあってさ。 |
永田 |
え? 断れないってこと? |
糸井 |
いや、ほんとうに出たい人も
もちろんいるとは思うけどさ。
じゃ、たとえば、永田くんが呼ばれたら、
どうしますか? |
永田 |
ジョン・レノン・スーパーライブに? |
糸井 |
ジョン・レノン・スーパーライブに。
でもね、大事なことはね、
ジョン・レノンはいないんだよ。 |
永田 |
いや、でも、出ますよ。
糸井さんは出ないんですか。 |
糸井 |
オレ? オレは出ないよ。
なぜなら、楽器ができない。 |
永田 |
そこじゃないでしょう!
なんで楽器の腕前の話になってるんですか。 |
西本 |
あと、なんで楽器がまったくできない
糸井さんのところに
オファーがあったんだろう? |
糸井 |
失礼な!
ウクレレならちょっとは弾けるぞ! |
永田 |
そこじゃないでしょう! |
糸井 |
ともあれ、オレがミュージシャンなら、
そんなに簡単には出ないぞ。
ジョン・レノンに頼まれたら別だけどさ。 |
永田 |
ジョン・レノンに頼まれたら? |
糸井 |
そりゃ出るよ。 |
永田 |
じゃあ、ジョン・レノン・スーパーライブ
運営事務局からの依頼だと? |
糸井 |
とりあえず、
「ちょっと考えさせてください」って言うよ。
で、よく考えてから、たぶん断る。 |
永田 |
ま、来ないんですけどね、オファーは。 |
西本 |
楽器ができないからね。 |
|
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糸井 |
まぁ、このライブだけじゃないんだけど、
どうもこの「ジョン・レノン名義」のものには
ちょっと、引っかかっちゃうんだよな。
そうか、永田くんは出るか。 |
永田 |
楽器のことはさておき、
出ちゃいますねぇ。気持ちとしては。 |
糸井 |
じゃ、ボブ・ディランから呼ばれたら? |
永田 |
そりゃ行きますよ。 |
糸井 |
なんでも行くのか!
ちょっと節度がなさすぎないか! |
永田 |
ええと、ぼくはなんで怒られてるんですか。 |
糸井 |
西本も行くよな、きっと? |
西本 |
もう、ぜんぶ行きますね。
ぼく、けっこう最近まで、
ディランとデュランデュランを
同じように考えてたくらいですけど、
呼ばれたら、どこでも行きますよ。 |
永田 |
大友康平さんに呼ばれても行くでしょ。 |
西本 |
絶対、行きます! |
糸井 |
大友康平さんが、いちばん行きたいんだろ。 |
西本 |
そのとおりです!
なにか愉快なことが待ってる気がします! |
糸井 |
じゃあ、大友康平さんの
股のトンネルをはっていくのは? |
西本 |
やるかもね! |
糸井 |
じゃあ、大友康平さんのトンネルの向こう側に
少女時代のトンネルがあるとしたら? |
西本 |
もう、進む、進む! |
永田 |
それ、かえって条件が
よくなってるじゃないですか。 |
糸井 |
だいたいどうして、
大友康平と少女時代が並んで立ってるんだ。 |
永田 |
知りませんよ。 |
西本 |
とにかく、行きますよ、ぼくは! |
|
(続きます) |