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ご近所のOLさんは、 先端に腰掛けていた。 |
vol.77
メンバーからこのML宛てに メールが届くたびに、上のように、 タイトルが番号順に並んでいきます。 現在メンバーが約15名いる[GCkanbukai]という メーリングリストの中で、 いろんな話題が降っては湧き、湧いては消え、 している様子がよくわかりますね。ふふふ。 なんのことはない、 食いしん坊たちの連絡網なんですけど(笑)、 [GCkanbukai]というMLメンバー内での動きが 話題に関係ない人にも入ってくる。 「うどんは行くけど、ラーメンはやめとく」 という人は、ラーメンは受け流しておけばいいし、 逆に「たこやきどうですか?」という誘いもできる。 そんなときは、"サブドメインML"を作るともっと便利。 [takoyaki@GCkanbukai.quikcml.com] [wine@GCkanbukai.quickml.com] [udon@GCkanbukai.quickml.com] のようにしておけば、さらに分類しやすく、 検索もしやすい。 それから、フィルタリング機能のついた メーラーだったら、「GCkanbukaiで分類してね」と 設定しておくと、GCkanbukaiのメールを受信すると ずっと1つのフォルダの中に入るようにできます。 こういうふうに使うと、宴会メールだけじゃなくて、 例えば、仕事メールにも超便利なわけです。 案件ごとにMLを作って、フィルタリングしておく。 すると、ごちゃごちゃだった受信箱が すっきり片付いていくわけです。 関係ないメールが入ってくるのは、 うっとおしいわ!という人には はなから、メーリングリスト参加は オススメできませんけど…。 (でも使ってみてソンはないとは思う) それから、こういうのは、 メーリングリストの達人の方々には、 基本的なことなので、 今さら~っていうところでしょうけど。 でもお手軽なMLって今までなかった。 メーリングリストといえば、 けっこうUNIXの世界で、 サーバー管理者がいて、 その管理者に「お願いする」という形で、 「作ってもらう」「使わせてもらう」 っていう感覚だったのでは? ところがこのQuickMLったら、 作りたいと思ったら、ほんとにすぐ作れるし、 メンバー間でも、システム上の上下関係がなくて (使うとよくわかります) 退会したい、復帰したい、 アドレスを変更したから古いのは削除したい、 あるいは新しい分科会を作りたい、とか、 誰でもいつでもアクションを取れるところがすごいんです。 「自由で平等そして博愛」。 フランス国旗みたいなソフトウェアだなあ。 かと言って、MLにかたく縛られて、 変にグループ意識なんて持つのじゃなくて (お望みとあらば持てますがね) 退会だって自由だし、作ったり、 消えたり(自動消滅します)も簡単だから、 「ゆる~いつながり」という感じです。 ●MLでココロに変化が…。 使っているうちにますます おもしろいなーと思ってきたのは心理的な側面です。 MLを作った途端、「ありがとう!」「便利!」 「うれしい!」と喜ぶ人が多いということ。 (すごく簡単でそんなタイソウなことはしていないのに) そして、MLメンバーのメールの数が増えている。 つまり、これは、システムをちょっと変えただけで メールを書く「心理」が変化している、という おもしろい現象のようです。 「ボクは今、何々メーリングリストのメンバーだ」 「あたしの意見をメンバー全員が読んでいる」 「他の人がどう考えているかわかっておもしろい!」 みたいなことが、例えば、ウェブの掲示板に 行かなくても、メールで形成されているわけです。 活動に名前をつけることによって 極小のコミュニティが動きだす、という ところでしょうか。 このあたりの研究ってあるかなあ。 「コミュニケーション形態の変化によるメール心理の変化」 とかそういうテーマ、やっている方いたら また教えてください。 ちょっとひといき。
●イキサツと使い方とgNくん さて、なぜ私がQuickMLを知ったかという イキサツと、簡単な使い方です。 ここのコラムでももうお馴染みの、 最近穴を堀り続けているという(埋蔵金か?) LinuxプログラマーのgNくんから、 目黒権ノ助坂の「太湖飯店」で ごはん食べよう!というメールが このQuickMLに載ってやってきたんです。
うわっ!こりゃーなんだ~? って思って目をこすってよくよく見ると 私は[2002@taiko-hanten.quickml.com] というメーリングリストのメンバーに ”すでに”登録されているというわけです。 これは、CC: に入っているアドレスの人と From: の、送った本人がメンバーである [2002@taiko-hanten.quickml.com]という メーリングリストが出来たよ! というお知らせだったわけです。 つまり、gNくんが「メーリングリストを作る」 というアクションを起こしたので QuickMLのシステムから、 上のメールが自動作成され、 メンバー全員に 「あなたは[2002@taiko-hanten.quickml.com]の メンバーになりましたよ」 というお知らせが来た、というわけです。 この流れ。 まとめると、
やることはほんとに、 (2)の「送る」だけなんです。 追加したい人がいたら、自分がメールを出すときに CC: に新しいアドレスを加えます。 退会したい人は「退会します」とかいうタイトルで 「空のメール」を送るだけです。 1ヵ月間、だ~れもMLに投稿する人が無いと、 QuickMLから 「このメーリングリストを消滅しますよ~」 と、お知らせメールがメンバー全員に届き、 そのあと24時間の猶予があって、 いよいよ、というか、あっさりと、 MLは自動消滅します。 これが制作者のいう「使い捨て感覚」な ところでしょう。 auやH"携帯メールにも使えます。 それから、MLの規模は100人までです。 何万人も扱うようなのには向きませんので ご注意を。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ それで、 目黒権ノ助坂「太湖飯店」で めちゃくちゃおいしい台湾料理を食べながら、 gNくんに、 「あのメーリングリスト、簡単でいいねー」 と話していたら、 「あー、じゃあ、増井さんと高林さんに会う?」 という話になって、五反田御殿山の ソニーコンピュータサイエンスラボラトリ(CSL) への訪問が実現することとなりました。 ふぅ~!いい流れだったなあ。 ナイス’ンスムース。 このQuickMLのように超クイックだった。 でもこの記事は長くなってしまった。 詳しいことは、http://QuickML.com/ へ行ってみてください。 それからそれから、 「ぜひ、いろいろ試してみてください」 と、増井さんからのメッセージでした。 あなたも今日から楽々メール生活。 では~。 イモムシくん、再登場。 ![]() ![]() ![]() ![]() imomushi-kun by S.T. marsha, Special thanks to Masui-san, Takabayashi-san (Sony CSL Inc.) and gN-kun (FSIJ) |
2002-09-26-THU
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