HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
台湾のまど 青木由香の台湾一人観光局 ほぼ日支所
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台湾の年越し。

今年は、台湾も特に暖かく、
そんな中、歳を越しました。

台湾は農暦の正月を昔ながらにやるので
年越しは、カウントダウンだけを楽しみます。  
日本人として全くお正月感なし。
1月1日だけが祝日で
前の日の夜更かしの影響で寝坊して過ごし
1月2日からはしらっと働いています。
変な感じです。

カウントダウンイベントは
地方各県がどっかしらにデカイステージを組み
芸能人が年が変わるギリギリまで派手に歌います。
年が変わる瞬間に大花火大会、という流れ。
ちなみにイベントは税金で行われていて無料。
なので、老いも若きもこのイベントに挑ます。

台北は、101ビルに直接花火を仕込みます。
ちょっと前まで世界一ののっぽビル。
これが、爆発しているかのように火を放ちます。
台北の地下鉄はこの日だけは24時間営業。


これがいつもの101


これが新年の瞬間の101

すごい人で、駅が人で詰まっちゃって
タクシーも捕まらず帰宅難民になる人もいます。
私は、おトイレで困るのも嫌なんで自宅派です。


駅の大混雑
テレビで各都市の中継を見るのが何より好きです。
今年は、セクシー系お姉さんが
ちょっとしか体に布をまとわずに
ずっこけ風の踊りをダンサーと踊っていたのが
印象的でした。
多分、正月仕様で
多めに股を開いたりする設計の振り付けが
ズッコケちゃんになってしまったと思われます。
ありがちなミスです。

テレビで見ていた方が現場の興奮とは裏腹に
客観的に見えるんです。

数年前、ほぼ日でも前に紹介してもらっている
台湾先住民のスミンという歌手が
故郷台東県のカウントダウンに出ているだろうと
テレビ中継を見ていました。
台東県知事が長々司会者がずっと話をしていて
時間的に「ここ出てこないと年越しちゃう。」
というタイミングになりました。
まさかスミンがトリ?なんてドキドキしていたら
司会者がいよいよ
「さぁ、ここで一曲お聞きください」
と引っ込みました。

ドキドキ。

と、その瞬間、目を疑うような事が。

テレビから流れた映像は、な・ん・と!
知事のカラオケでした。

この後、映像からは大きな花火が上がり
NEWyearを迎えました。

台湾で年越。
オススメは「テレビ中継」です。

という事で新年快楽!
今年もよろしくお願いします!

2016-01-06-WED