私は数日前まで秋田の湯沢に行っていました。
台湾の「秋刀魚」という雑誌の取材でした。
ちなみにお魚専門誌じゃありません。
台湾で今話題の日本紹介専門誌です。
これが秋刀魚。
湯沢は、台湾からだと移動はほぼ1日ががり。
結構行きにくいんですが
「秋刀魚」は、わざとそういうところを紹介する。
王道系はまずやりません。
やったとしても
銀座線のみのカレースポットとかです。
湯沢は、麺好きの台湾人に
ツルツルの稲庭うどんをぶつけようと
私がナビゲーターになって行ってきました。
湯沢は偶然出会う掘り出しものが最高でした。
おばちゃんの種屋さんとか山とか
いちいち絵になった。
通りすがりに見つけた、種屋さん。干餅が可愛かったので惹かれて入ると
今や珍しい縄で釣られたものだった。これはこだわってるんだそうです。
確かに、他どこで見てもみんなビニール紐でした。
湯沢限定となると、
稲庭うどん・温泉・漆器・コケシに
いぶりがっこ・仏壇がある。
羅列すると渋さ満点です。
山菜と漬物がうまかったこと。
そこに我らは萌えるわけです。
コケシの工人さんのお家にもお邪魔しました。
コケシ職人は工人というんです。
一般家庭でも週に三日は稲庭うどんという、その実態を撮りたくて。
「秋刀魚」の編集長は、26歳女子。
名前はEVAと書いて、イバと読む。
今回は、「秋刀魚」のイバのお話をします。
見た目は普通の年相応の女子。
大学卒業と同時に雑誌社を立ち上げ、
意外と社長で編集長。
一緒に立ち上げた仲間が先に辞めちゃったけど
自分はやめるわけには行かないと現在まで踏ん張って
この11月で創刊2年になります。
イバよりちょい若のスタッフが2名いるけど
この雑誌の95%の記事は
取材も含めイバが一人で書いています。
人前で話をさせても結構イケる。
これがイバ。旅館で出た牛刺しを食べる前にビビってるの図。
この後、うまいと騒ぐ。
不思議な雑誌名は
日本の地形が長っぽそくて
秋刀魚(サンマ)みたいだから。
あとは、秋刀魚は中国の標準語で「チョウダオユー」
台湾で使われている方言では
日本語と同じく「サンマ」と読む。
だからこの名前。
まさに絵に描いたような秘境の湯にも行ったし、
温泉が吹き出してるこんな観光スポットにも行った。
観光スポットなのに2組くらいしかすれ違わなかった。
変わったネーミング
取材の着眼点、
デザインの良さ。
今までの台湾になかったんです、こんな雑誌。
書店以外にもおしゃれなセレクトショップでも
売られているので、日本人としても嬉しい。
我が店でも、バックナンバーを置いています。
日本のことを細かい切り口で特集しているので
中国語だけど想像で読んでください。
コケシ工人のおじいさん宅のお昼にも稲庭うどんと山菜づくし。
山菜のイメージ変わりました。
うまいうまいと言って食べました。
「台湾には日本好きが多いのに
台湾のいろんな物が
日本の影響を受けていることを
知らない人が多い。
日本を知ることで
もっと台湾を知ることができるから。」
イバは前から日本に興味があったわけじゃないんです。
私とイバは、
秋刀魚の取材で知り合いました。
取材に「子供が来た。」と思ったんでしたが、
雰囲気は年相応なのに
誰かに習ったわけでもないのに
編集の仕事もわかっている。
やってる事はしっかりしてるけど
変にマセてもなくて
大人とビールなんか飲んじゃって
萎縮もせずやり取りできる。
偉いよなぁ。
26歳の私は、
イバの500倍はハナタレでした。
鳥海山。雪解けの模様が子供の顔に見えるっていうんで
無理したら見えました。
次回はもっと深く、雑誌の話を。
おはなし話は続く、です。