HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
台湾のまど 青木由香の台湾一人観光局 ほぼ日支所
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台湾定番のお土産

長く日本に帰省しております。
今回は三週間。
こういう長丁場の滞在は
滞在後半で会う人もいるので
「もつもの」をお土産に。
今回は、お土産のお話し。
いきなりいつもの定番の土産からご紹介。


【お茶】
もつ期間:開けなきゃカナリ長持ち。

軽いけど、いいものは値段が張る。
だけど、適当に安物を買うと、
香料や農薬が気になるので
お土産にはいつも手軽で安心な「沁園」のもの。
お店が独自で農薬などの検査をしていて
その検査証が貼ってあるし
沁園のおばさん自体が体に入れるものに
こだわっているので安心。
それに何より美味しくてお手頃、
ビギナーにもわかりやすいお茶多し。
高山茶など色々あるけど、
オススメは、我が店でも扱ってる日月譚の紅茶。
台湾の品種、台茶18号。
別名、紅玉(ホンユゥ)。
驚くほど甘くて渋みがなく
今まで飲んでいた紅茶に比べ、
何煎も飲めて味が疲れてこない。
ああ、ウットリ。

[沁園]
台北市永康街10-1号 
(02)2321-8975、(02)2395-7567 
11:00~21:00

【花生酥】
もつ期間:一ヶ月。

我が店、「你好我好」でも
扱わせてもらっている
ピーナッツのお菓子。
ピーナッツバターを固めてサクサクさせた
ような甘いもの。
一つ食べたら癖になる、
レトロな紙でキャラメル包された
見た目もたまらない人気商品。
土産でもらうのを待ち望んでいる人が多い。
うちでは、
・1袋タイプ 180元
・3袋タイプ 190元
で売っています。
大きな一袋タイプは自分で食べる用。
小分け3つは、人へのバラマキ用にもなる。
個数は一緒ですが、値段の違いは
小分けタイプ三つを
まとめて縛っている紅白の紙紐の差。
台湾の古い工場の技術で、
実はこだわりの紐。地味に安くない。
作っている人が最近亡くなってしまったため
あの細さのはもう無くなると言われています。
台湾の自慢の技術なんで残念です。

【パイナップルケーキ】
もつ期間:2〜3週間。

自分の好みではないんですが、
喜ぶ人がいるんで数箱持ち帰ります。
変化球系のお土産を受け取る
実験対象になっていた姉から突如、
「パイナップルケーキというものを食べてみたい」
と言われたくらい
台湾土産をもらい慣れている人には
必ずあげていなかった。

台北市内どこのパン屋でも作っていて
かなりレベルが高いんで
わざわざ有名店に買いに行きません。
よく行く近所のローカルパン屋で買います。
適当に買っても有名店と同じくらいの
味わいがあるのがありがたい。
たくさん買うと重いし
ばくばく何個も食べるもんでもないので
6個くらいの少量でも箱に入っている
ものを狙います。

今回は市内各所にある一之軒で購入。
きみしぐれのような、緑豆のお菓子、
緑豆糕もコスパの高いのでオススメ。
これは、賞味期限一週間と短めで、
パッケージはなぜか黄緑の蘭。
一之軒の話は、またいつか。

パイナップルケーキ6個入りは
半分がラズベリーケーキで余計ありがたい。
たしか、150元。
http://www.ijysheng.com.tw


これは、よくあるリーズナブルタイプ。
人気の豪華版・土鳳梨のタイプもある。私は、最近リーズナブルタイプ推し。
それは、土鳳梨のタイプは一個一個がでかくて一つ食べ終わる前に飽きるから。

そして、最新のラインナップ。
台湾の健康食品系のお菓子。
いろいろよく考えたものがあるので
選ぶのも楽しい。

【海苔サンド】
もつ期間:10ヶ月。

海苔だから、もちろん空気のように軽い。
海苔にアーモンドスライスとか
かぼちゃの種とかゴマがサンドされている。
すごいパリパリのお菓子。
第一発見は、健康食材店系で目撃。
たしか当初150元くらいして、
少ししか入ってなかった。
だから、しばらく遠のいていたんだけど、
一般スーパーで100元や55元くらいのも
出回るようになった。
量が少ないので、
「タッケェ〜、海苔!」と思っていたんだけど
今ややすくなって、食べきりできる量でうれしい。
驚異的なパリパリ感が売りなんで、
開けたら一気に食べないとダメ。

ごぼうが挟まっているなど、
いろんなバーション急増中。
鉄分、カルシウム、食物繊維、低カロリー。
海苔サンド、中国語で言うと
海苔三明治(ハイタイサンミンヂー)。

頂好ウェルカム(チェーンスーパー)、
市内オーガニックショップで購入。
松山の誠品生活は高めだったけど、
でも、店員と喋ってると
たくさん買うと笑っちゃうくらい
どんどん安くなる裏技があった。

【米菓】
もつ期間:12ヶ月。

スーパーのお菓子コーナーで
日本語で「こんにゃくロール」ってあって、
長らく「変なの」と思っていた。
誰かのうちに行ったら出されて
食べたらうまかった。
そのうち、海苔味とか、卵味とか、ミルク味とか
いろんなフレーバーが出てきて
結構ロングセラーな商品なので
やるな、とウスラ注目。
ぎっしり目の「カール」のようなお菓子だけど、
日本のとはなんか違う、うまい。
米やこんにゃくパウダーが入っている。
筒状で、空洞の中に、
海苔味なら青のりいりのクリーム入っている。
そこがフレーバーの差。

これはミルク味で白いクリーム入り。
こんにゃく感はどこにも感じられない。

そして、最近、同じ米でできた台湾カール
自然系の米菓を発見。

パパだけどママ友の「61note」の東くんが
二店舗目を出したので行ってみたんです。
場所は、またまた雑貨・カフェで盛り上がっている
中山エリアでありながら、盛り上がっていない、
あさっての方に出しちゃった。
おしゃれに掃除用具とか
日常的に食べるものを売っている店で、
可愛い紙のパッケージの米菓を見つけ、
「なにコレ?」と聞くと
「うちの娘に食べさせてるお菓子ですわ〜」
(東くんは日本で生まれ育った台湾人で、
中国語よりコッテコッテの関西弁を話す。
お嬢さんはうちの息子と7日違いの同級生。)

こんにゃくロールもそうだけど、
台湾産の米でできている。
油使ってるけど、油で揚げていない。
こちらは中の「こんにゃくロール」にある
クリームが味噌。

こんにゃくロールは、
55元前後でスーパーで売られています。
160g。
一個一個、個包装されている。
台湾の国旗が付いている愛国心がいい。

ナチュラルな方のは、240gで130元。
60gづつ4つに分けて包装されている。
自然農法の米。紙の可愛いパッケージ。


紙のパッケージの中は、こうゆう感じで4つ入っている。

共に材料ではあまり差がなく、
それほど悪くない「こんにゃくロール」を。
こんにゃくロールの方は、
こんにゃくパウダーと
芯のクリームに使っているのか
香料が入っているくらい。

今回は両方買ってきました。
カールよりしっかりしていて
ガサはあるけど、軽いしいいお菓子。
ガツガツ食べてたい甥っ子に
ナチュラルは唱ってないけど
それほど悪くない「こんにゃくロール」を。

自然農法の米の方は、味が薄めで、
赤ちゃんにもあげれる。
うちの店でも売ろうと企み中ですが
まずは、「61note Brush & Green」
東くんの新店舗へ。

[61note Brush & Green]
台北市太原路142-14號 
02-2555-0849
12:00~18:00 月休

土産は、やっぱり軽いこと。
そして、説明できるとか
なんか物語が付いているのがいい。
「台湾で流行ってるお店のもの。」
という理由だけで渡すのは、
ヘソが曲がっている私は好きじゃないんで
我が店の商品もなるべく
自分で見つけた物語があるものを並べていきたいです。

またそのうち、変化球系のお土産をならべます。
涼しくなったらかなぁ〜。

2016-08-17-WED