HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
台湾のまど 青木由香の台湾一人観光局 ほぼ日支所
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おせちもいいけど春餘も。

日本の雑誌で台湾大特集がどど〜ん!
12月7日には『CREA』、8日には『Hanako』。
12年前じゃ、せいぜい8ページの特集が
機内誌で20ページでもすごい
という世界だったのが、今やこの騒ぎ。
台湾が面白がられていて嬉しいです。


雑誌2冊、台湾特集。
うちのお店も載せてもらえました。
1年前じゃ、オープンしたてで
閑古鳥が声を枯らすほど鳴いていたのに
今度は私が泣くほど嬉しいです。
閑古鳥は、今もたまに美しい声で鳴いていますよ!
鳴く泣く鳴く泣く。‥‥しつこいか。
とにかく、雑誌を見て
ぜひ、鳴き声を聞きに来てくださいね。

さて。
めでたい話に絡めて、
お正月に台湾に来ておせちを食べそびれるなら
ぜひ意気込んで行って欲しい
淡水(地名)のレストランのお話。

「春餘(チュンユゥー)」という
アレンジ江浙料理のお店です。

淡水の山の中にあって
庭とお茶室が素敵な空間で
中国八大料理の一つである江浙料理が
コースで洒落て出てくるんです。
江浙料理は、煮込んだものが多いイメージ。
有名どころでは、東坡肉(トンポーロウ)という
豚の角煮もその一つ。

前に『家庭画報で』もどどんと紹介しましたが、
今回の『CREA』の特集で、ど〜んと光るお茶ページ。
あれは、「春餘(チュンユゥー)」の食後に
アレンジをお願いできる
「お茶体験」の方が切り取られましたが、
実は、ご飯がうっとりなんで、私はご飯を押します。
お正月にピッタリです。
あの取材で私たちは
しっかりご飯もいただきました。
というか、ご飯食べないとお茶はない。

センスがよくて美味しい有名店、
「豊華小館(フォンホァーシャオグァン)」
オーナーの唐さんが趣味で開いた空間だから
「春餘」は、そのすごいバージョン。
建物ももちろん、庭も時間かけて作られました 。
唐さんは、茶人で美食家。
唐さん曰く、山の中だけど市内からの一時間の道中で
都会の忙しさを脱ぎ捨てきて欲しいって。
携帯の電波さえ不安定なここにたどり着いたら
時間を忘れてゆっくりしてもらいたいそう。
コースのみ。ベジタリアンもあり。

さぁ、ごちゃごちゃ言わずに写真を出します。


まるでお皿の上に絵状態。枝豆のソースと太っちょエビと龍鬚菜。

黒い皿に黒きくらげの付け合わせとかやっちゃう、このニクさ。

生姜かネギか、サクサクに揚げてあるものが振りかけられています。

ナマコ! うう。
と思ったけど、
ここのなら全然ちゅるんといただきました!

お正月に台湾でバタバタしないで
舌鼓&いい気分に成って下さい。


入り口横からの図。

日本のお正月じゃなくて台湾の農暦のお正月には
提灯が赤に。
オメデタイ感じにガラリと変わります。

どの席も窓の外のお庭が見えるようになっています。

茶室に生けられている花は唐さんの奥さんかが生けたもの。
花は買わずにみんな周りの山や庭から摘んできたもの。

お庭には小さな川があって、池みたいになっています。
春餘園子

住所:新北市淡水区泉州厝36號
TEL:02-2626-66991(完全予約制)
月曜・木曜休み
コース 2200元
ベジタリアンコース 1600元

豊華小館

台北市内、MRTの板橋近く、
青いラインの板橋方面で、江子翠駅の近く。
予約したほうがいいです。
新北市板橋區雙十路二段209號
営業時間:11:30~14:00 17:30~21:00
(02)8252-9789
每月第一月曜休み

2016-12-21-WED