HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
台湾のまど 青木由香の台湾一人観光局 ほぼ日支所
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熱くて濃い温泉。

台湾のお正月の間、日本に帰っていました。
その前は、本を書いていたりしていて
店にあまり行けていなかったら、
迪化街にはいろんなお店がオープンしてました。

向かい側の建物もライトアップしてるし。
隣が引っ越して、別の会社が入ってたし。
台湾って本当変化が早いです。
何度来ても楽しいかもしれません。
うちのお店もドロボー市で見つけてきた
台湾製の金属の数字並べてあったり微妙に変化しています。
是非お立ち寄りくださいまし!

さて、今の台北、晴れてても朝晩は寒いんです。
ナメて薄着で来ないように。
何人かそんなお客さんがユニクロに駆け込みそうなのを
ぐっと堪えているのをこの冬に目撃しています。

そんな時には、温泉です。
台湾には温泉がいっぱいあります。
綺麗な高級なのもあれば
日本の演歌が流れる不思議なセンスの和風温泉や
一定料金以上ご飯食べると温泉がタダになる温泉。
川べりに湧き出る無料の温泉(要水着)もありますが
本日は泉質も環境もディープな温泉をご紹介します。

その名も「国際大旅館」。
石作りに瓦という重厚さに負けないズドンとした硫黄泉。
原油ならぬ、原湯と書かれた濃厚なお湯は、
今ほど温泉温泉言っていないころに
陽明山の源泉から一番近くに引いた温泉場らしく
濃いわ熱いわでもう大変です。


60年以上前に作られた国際大旅館の入り口。
石です石!

台湾レトロなフロント。ここでお金を払います。

料金表。

入り口入ったらこんな感じ。左手がフロント。

古めかしい鍵。

個室に向かう二階の廊下。ドキドキ

大衆池と個室の休憩部屋付きの2種があって
大衆池は100元。
大衆池だからと言ってここの場合は全然大風呂じゃない。
ばあさんと芋洗い状態で入る肝試し状態のこちらは、
時間制限なし。
個室付きは、家族風呂で制限時間付き、少し高め。
オススメは家族風呂。


2人部屋。不思議な造り。
窓辺の棚っぽいのは硫黄よけケースに収まったテレビ。

お風呂も石造り。タイルっぽい浴室もあるらしいです。

タオル。その上にアメニティという横文字を使うのも
イケナイ感じのするそれら。

なんのためのボタンか無説明。
「押える」はオエルと読むのかな?

両方入ったことあるのですが
お湯が濃いので、2分つかって1分休んでを3回もやると
畳にゴロンとしたくなります。
湯気も吸いすぎに注意と書いてあって換気は必須。
換気をしつつ、自分の好みの温度で入れて、寝転ぶには
個室がいいです。
個室のテレビは硫黄で壊れるのでケースに入っています。
入ったら肩コリは1発で消え、ずっとぽかぽか。
古めかしいけど、面白い作りの超濃厚風呂に浸かりましょう。
原湯は必ず薄めるべし!


タイルをここにこう使うか。

ど太く出てるのが原湯。細いのが水道水。
絶対に水を足さないと熱くて茹で人間になります。

湯の花がたくさん浮いています。

何もかも古めかしい。
国際大旅館

台北市陽明山湖山路一段7号
(02)2861-7100 
(*家族風呂は予約したほうがいいです。)

2017-02-15-WED