植物園よりもジャングル。
台北動物園。
つい先日、久々に台北の動物園に行って来ました。
前回は、台湾にパンダがやって来た2008年。
当時は、ラブホがパンダルームまで作るほどの
パンダフィーバーで
動物園前では、怪しく赤く目が光る、ギコギコ動く
パンダのおもちゃを売る物売りがたくさんいました。
今回は、暑いからか規制されているのか、
物売りはゼロ。
実は、東南アジア最大なんです。敷地が165ヘクタール。
久々に行くと、
植物がジャングルっぽかったことに驚きました。
台北植物園よりモッサリしています。
観光的にどうこうということでも
動物がどうこうということでもないのですが、
大人60元、6〜12歳の子供20元、6歳以下は無料と
破格の安さなので、動物への期待というよりは
お散歩コースと思って行くのにちょうどいいです。
シダ植物や台湾では炒め物で食べられる
オオタニワタリがじゃんじゃん生えてます。
頭上に木の根が簾のように垂れているところもありました。
動物園の側にあったメリーゴーランドが
全てリアルな動物の剥製だったことがありました。
下手くそな技術の剥製は、
目ん玉は黒目もないガラス玉ははめ込まれ、
牙をむき出しつつも、
ヨレっとしたチョッキや帽子を被されて、
爪があるので靴下を履かされていた
トンチンカンなものでした。
現代の台湾であんな珍景は見つからないにしても
アジアの動物園にはお国柄が感じられて楽しいんです。
子供サービスを急に思い立った夫を制することなく
猛暑の日に出かけました。
ですが、もちろん子供はぐったり。
園内入ってすぐの右手、
服務中心(サービスセンター)の
セブンイレブンの隣では
50元でベビーカーが借りられます。
1000元のデポジットが必要ですが、
返却時にレシートを見せると返ってきます。
交通だって、便利です。
台北MRT木柵線の終点、動物園駅が最寄駅。
ここは、猫空(マオコン)という
山の上の茶畑の中に茶藝館が連なるお茶スポットに行く、
ロープウェイの出発点でもあります。
ちなみに、ロープウェイの始発
『動物園駅』から二個目の駅で
動物園の端っこにリーチする
『動物園内駅』というのもあって
敷地面積の大きさを感じます。
動物もぐったりと檻の中で同化しちゃって
見つけるのに手間取り、
子供も園内に設置される
動物のオブジェに目が行っていました。
石を彫ったものだったり、
植物で作ったものだったりあるんですが、
石彫は子供向けでなく少々演歌っぽいか、
「雨風の風化で動物に見える奇岩だよ」
と、ウソをついてもバレないような
うっすらした技術で作られているものも。
途中までしか手が上がっていないが、
短めの手で「オッス」。クマです。
石を彫ったというより
コンクリートを流したものかもしれませんが、
子供向けというより渋いっす。サル。
ヨーロッパ風の庭園なんかにある手法。
全体にメンテナンスしていないから、ある部分は枯れ果て、
ある部分は他と違う草が植えられ轟々と生えていて、
自分の目が変なのかと、近寄って見てしまった。
「雨風の風化で動物に見える奇岩だよ」
はかなげな博物館でした。
アゴを乗せないと自立しないのか、
無計画に棚を作ってしまいアゴが引っかかったのか。
古代の野生動物たちがはびこっていた風景を
ジオラマ風に作ったものが、
同じ型で作られた動物をやたらと配置していて良かったです。
同じ型で作られた、
同じポーズの動物を四つん這いにさせたり、二本足で立たせたりして、
手抜きと苦労が入り乱れた力作。
違う動物でもポーズが一緒だったり。
引きで見るとこんな密度になっています。
坂を登って行くとちょっとしたハイキング。
ですが、みんな園内を走る
列車のように連結したバスを利用します。
一人5元(20円弱)。
支払いは入場料から、
台湾版スイカの悠遊卡(ヨウヨウカー)という
ICカードをチッとかざせばOK。
時には子供対応なファンシーな演出も。
でも、その辺で買って来たぬいぐるみを吊るしています。
ふっとばしますが、上に行ったらペンギンが見れます。
あと、なんだかよく亀を見ました。
本当に大きいカメ。
(すみません、リアルな動物でよく撮れていたのがこれだけでした…。)
食べるばかりじゃないレクリエーションを求めている方。
趣向を変えて、半日、
サクッと動物園も異文化体験になると思いますよ。
台北市新光路二段30號
開園時間9:00~17:00(16:00までに入園)