坊さん。
57番札所24歳住職7転8起の日々。

第37回 コンプレックスとか嫉妬心のこと

ほぼにちは

クリスマスにトウバを書き
バレンタインに法事に行く
さすらいのヴァーチャル坊主ミッセイです。

ところで
聖バレンタイン司祭が殉教死したのが
269年です。

辞書によると
日本では1958年頃から
チョコレート・プレゼントが流行したらしい。

どうして
「1958年」に限定できるのかなぁ。

何があったんですかね?
この年。

“広告代理店が大規模なキャンペーンを張っただけ”
とかっぽいですね。

深く考えるのは止めときましょう。

まぁ、この日は日本では“恋”の日になってます。

みんなは嫉妬心とか
コンプレックスってけっこうありますか?
僕は「坊さん」ですので、一切ないです。
そういう感情は出家の日にすべて棄てました。
あぁ、いやだ、いやらしい。

ははは。
というのは、ウソです、当然。(当然じゃないなぁ。)

“人並みはずれて”というほどじゃないにしても
僕はそういう感情がたぶん強い方です。

まいったか。
まいらんですね。ハイ。

こういう感情って時々、相当しんどいです。

「どけてくれ」って思うこともあります。

でも、考えてみるとこういうのって
全部“本能”から、発生してるんでしょうね。

たとえば、つきあっている彼に電話をする。

でない。

友美に会ってるのかもしれない。(誰だ、それ!)

「キャー、私、子孫、残せないかも!」

結局はそういうことではないでしょうか?
男の場合だって。
DNAにインプットされてるんだろうから
みんなで深呼吸して

「すげえなぁ、本能って!ワキワキ!!」

って思っちゃいましょう。

って無理ですか?僕もムリっぽいです。

ま、若造同士がんばりましょう。

これって“欲”の話ですよね。
僕は、ある論文レポートの冒頭で

「多くの宗教は“禁欲”を掲げる。
 しかし、それでは全ての人類が“聖職者”になった場合
 人類は滅亡してしまう。」

という身も蓋もないツッコミを敢行しました。
それに対して

「全ての地球上の生物と人類を比較すると
 我々は“超”特殊な欲を持っている。
 それに対する対極設定としてバランスをとるため
 宗教における“禁欲”を置いた。」

みたいな事を続けて書いたと思います。
(密教は欲についてもう少し違う立場を採ります。
 また、いつか)

人間ってどっかに“ゆがみ”が絶対あるよね。
人によって場所は違うにしても。
それをじっと見つめてしまうのは仕方のない事だとしても
「そういうモンなんだから、仕方がない!」
っていう、心のポケットは作っておきましょうね。
おたがい。

コンプレックス。

例えば
美人とか、かわいいとかって概念は
どうやって発生するのだろう?

なんかの本で
全てのパーツの(鼻とか目とか)
平均値を採用すると
“究極の美人”が発生する。
というのを読んだことがあります。

これも“偏り”を避けようとする
人間の本能なんでしょうか。

じゃあ
「足が細い方がいい。」
ってのはなんでしょうね。

“超”特殊な欲なんだろうか?

考え出すとキリないですね。

でも僕は
「じゃあ、明日から、あなたの望む人に成りますか?」
って言われても、自分がいいです。

それは、慣れとかじゃなくて
なんだかんだ言いながら、好きなんですよね、自分。
だから、ほめられるのも、大好き。
みんなもそうですよね、たぶん。

それでも嫉妬とか欲とかコンプレックスとかってのは
しんどいモンです。

そういうモノを“どかして”真の“楽”を得よう
というのがオフィシャルな見解のはずの
坊さんである僕が言うのもなんですが

“感情に対するポジティブなあきらめ”
みたいなのは1部分として
必要だと思います。

そう思いませんか?

ミッセイ

2002-03-08-FRI

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