ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

97.犬・芋虫・神の手。

めずらしく、ガンジーさん、
深夜に起きて『the親戚新聞』の原稿書き。
最近は猫の福ちゃんばかりがフューチャーされてますが、
わんちゃんだって登場しなきゃ、ふてくされちゃう

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◆「物思い」

今、深夜3時、トイレに起きたんだが
ついでに(?)
親戚、の記事、書いちゃおっと。
新聞配達のバイクがきて、
パークのやつが相変わらず吠え付いてる。 
こいつも三つ子の魂百まで、で
10歳にもなるのに、バイクが恐いらしい。

ガンジーは、66歳の今でも、芋虫が恐い。
どこが? といわれるが、
あの軍隊の匍匐(ほふく)前進のような歩き方がだ。 
後ろの方から背中を持ち上げて前に進む、
順序が逆だっ、つうのっ!
もう想像しただけで、”助けてくれっー” って
逃げ出したい気持ちだ。

新聞やさんは、もっと恐いだろうな、犬嫌いだったら。
雑種だが、大きいし、迫力あるドスのきいた声、
そして強面のワン公だもんね。
ウチまで、暴力団幹部の家? と
ご近所におもわれてしまうくらいの犬だ。 
ドーベルマンなみだよこいつは。

子犬の時、両親にナイショで飼っていたのがバレて、
ウチで引き受けたが、ご幼少のみぎり、
バイクの音にいやな思い出があったはず。 
とタスデ美は断言する。
犬猫に関しては、ぜったいに自説を曲げない彼女に、
ガンジーは、我を張るのはやめた。

それにしても、午前3時、というのは静かだね、
今時分格闘してるカップルもいるんだろうな?
大汗かいて。
糸井さんなんか、まだ、仕事だろう。
ガンジーは、11月6日、糸井さんは、11月5日なんだべ。

こういうのを、徒然っていうのかなぁ、
ガンジーの、つれあいは、となりの部屋で白河夜船だ、
猫の夢みながら。

”どうして猫って、
ちくわをやると、お手玉しちゃうんだろ?”
まだ、この難問と取り組んでるはずだよ。

ガンジー家は、いまのところ平穏でーす。


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犬のほうも「引き受けた」のが始まりだったんですね。
猫もそうだったし。
ガンジーさんちは、引き受けちゃう家なのね。

ところで、もう一本。
この日は、例の「旧石器」のあの話題があった翌日。
ぼくが、あの事件の資料になるサイトを
ガンジーさんに送ったら、その返事をいただきました。

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ガンジーです。

「糸井さま」

考古学のページをおしえて戴き、有り難うございました。
今回の事件で思うのは、
いかに多くの、
「名も無く、汚く、愚かに」生きてる人たちが
大勢いるか、と痛感したことです。

誰かが、他意も含めて、
「神の手」なんて言うものですから、
「そうだ、そうだ」 と私の仲間たちは、
ナダレをうって、追従してしまうんですね。
私たちは、先人の知恵に学び基礎をつくりますが、
そのうえで、「自分の考え」 を構築し、
これってホント?と疑い、
おれならこうする、と自説をあみだすべきだと
おもいました。

おしえて戴いた考古学のセンセ、
何故声をあげなかったんでしょうか?  
その辺も人間の、哀れさを感じます。
ガンジーは強くなりたい!とおもってます。 
人生の土壇場に到ったからかもしれません。
”お前って、その程度か?” 
と蔑まれようと自分の考えを、主張したい、
間違っていたら、教えてもらう、
たとえその人が、我が子であっても。

いや、じつは糸井さん、
子供たちにはかなり以前から教わってます、
いろんな事を。 彼らのともだちからも。
PCにかぎりません。 
近頃お目にかからない、映画解説者の口真似になりますが、
”いやぁ、人生って素晴らしい!”
 
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『ガンジーは強くなりたい!とおもってます』
これを、こういう文脈で語られると、
身が引き締まる思いがいたします。

(つづく)

2000-11-29-WED

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