ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

117.有名になるということ。

いま、ある意味で、ガンジーさんは有名な人です。
ガンジーさんのだじゃれに、みんなが耳を傾けて、
その後に、くだらねぇなぁ、と言います。

しかし、仮に、有名も無名も関係ない
となりのおじさんが、同じことを言ったら、
聞いてももらえないのかもしれない。
「同じこと」を言ってもです。
誰が言うかによって、物事の理解のされかたも、
受け取られる印象も変わります。
アインシュタイン曰く「おならぷ〜」だったら、
それはそれで、人々に何かを考えさせるかもしれない。

そういう「しくみ」に、ガンジーさんは、
とても敏感な人なのだと思うのです。
「オレは、ずっと同じことを言ってきた」という思いが、
あるように読めました。
そうなんだよ。
ガンジーさんの言ってることは、たぶん、
ずっと同じだったはずなんだろうね。

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「身をたてぇ、名をあげぇ ♪」

松下幸ちゃんが、書いてたな。 
「よくやった!」 と思った時は、
自分で、自分の頭をなでたもんだ。 と、
彼が、あれだけ偉く、
(社会に貢献し、世間から認められた) 
なったから言えたことで、
ガンジーが言えば、「お前、馬鹿とちゃうか?」
ってことになる。

ことほど左様に、(キザ?)
偉くなれば、多少へんな事を言っても良くとられる。
ひるがえって、(またもキザ)
凡人は、平凡な発言しか出来ないような
世の中のしくみになってる日本だ。
もっともな事をいっても、
信じてもらえないことがあるし、斬新奇抜な発想は、
えてして受け入れてもらえないもんだ。

たとえば会議での発言、
馬鹿な上司は、度量のあるふりをみせて、
「思いきった発想をのべよ」 てなことを言う。 
その実、取り上げる気などまったくない。 
前にも書いたが、こういいう上司は、
「会議好きの仕事嫌い」、なヤツだ。

例をあげよう。 
白川氏が、ノーベル賞をもらったとたん、
各大学から、それまでの態度をかえて、
「是非、ウチの大学に!」 と愛想よくなったとか。 
文化勲章もだ。

世の中には、人の動きをみてから行動を起こす人が多い。 
でも、その人たちを責める気なんかない。 
言いたい事は、有名にならなきゃ損だ。ということ。 
有名税?といわれる迷惑をこうむることがある
としてもだ。

欽ちゃんが、子ども番組で言ってた。 
有名になるってうれしいことだよ。って、
いみじくも (またキザ!) 
本音だね。

ホリエ.ケンイチが、(古いけど) 
イリーガルな航海をしても、
世間は彼を称えた、ホリケンも航海はしたが、
後悔はしなかった。

世間の真実を、よく見極めよう。
So everything will be fine.
今日は、キラり、と光るマジメなガンジーかな?
頭なでてみよう。

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『凡人は、平凡な発言しか出来ないような
世の中のしくみになってる』
これは、すごい視点だと思うんです。

だけど、ここのところを、
ぼくはインターネットが変えつつあるんだと思う。
名も知らなければ、会ったこともない人のメールが、
ぼくの目に飛び込んできて、心を揺さぶったり、
目汁を流させたり、本気にさせたりするということを、
ぼくらは、知ってしまったのだから。
「平凡」のはずだった人の、キラリと光ものを、
目で見えるようにすることが、
できるようになってきているから、
世界は変わっていくんじゃないかと、思う。

「有名」だったり「偉い」だったりという
帽子をかぶって安心していることなんか、
できなくなってる時代が、押し寄せているんだよなぁ。

(つづく)

2000-12-19-TUE

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