ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

137.正月ってやつ。

縁起でもないと言われるかも知れないけれど、
正月を、冥土への一里塚と言った人がいた。
縁起でもないとは、ぼくは思ってはいない。
誰にとっても、正月は冥土までの一里塚である。

『どんなことでも、
急に変化するか、ゆっくり変化するかの
ちがいでしかない』
すごい言葉だろう?
比較惑星学の松井孝典さんと先日話している時に、
なにげなく語られたんだ。
そうだよなぁ。すげぇなぁ、ほんとに科学的な態度って。

ガンジーさんは、人生をノートに喩えたよ。

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「新年なんて、しんねぇ!と言わずに」

いつ頃からか、正月が正月らしくなくなった、と
思い始めていた。
でも、今年は違う。 
崖っぷちを歩いてる緊張感はあるが、
やっぱり正月っていいなぁ、と思はせてくれる。
新世紀の新年だからなのか、病の、あるいは歳のせいか。

人生を数十冊のノートブックに例えれば、
一年はその内の一冊、
平均は男、76冊、女は80数冊かな?
その新しいノートブックを手にするのが元旦だ。
死線をさまよって、
蕎麦屋に寄ってたどりついた正月なので感無量、
ちなみに自販機は缶有料。

そして今日は、365ページの2ページめ。
チクタクとコツコツと、みんなに仲良く時間は進む。
ガンジーだけ除外してくれ!

新しいノートブックに昨日の一日、なにを記入したか。
空腹で、空白のまま24時間が過ぎていった人もいるだろう。
それでも地球は廻る。
受験で正月もなにもない!と目を血走らせている人も、
倒産の危機に直面している経営者には、
手形の期日が迫っている事実しか頭にないことだろう。
それでも時間は去ってしまう。 
「さようなら、おばかさん!」と言って去る。
呼び戻せない、別れた彼女のように。

おおげさないい様だけど、
命がけの歩みを続けているガンジーには、
一日の重みが、強く感じられる。 
病を得て知った時間の重み。
余裕なんかないはずなのに、
何故か気持ちは落ち着いてるんだ。 
へんだね。

正月っていいもんだなぁ。
登山で頂上をきわめた気持ちだ。
頂上を目標に登ってきたわけじゃないけど、
ひとつの峰にたどり着いたって感じだね。
新年の空気は美味しい、新年の食う気、に
期待してるガンジー。

目的みたいなものを奪われ、目標のなくなった人生だけど、
糸井さんからもらったこの仕事が励みになってる。
ホントはオードリー ヘプバーンもどき、でも
届けてくれると有り難いんだけどな。
 

生きる望みってのは、新幹線の、のぞみ、と
どう違うんだろう?
目的地があって、時間も節約できて、
さらに道中も快適なのが新幹線。
では人生の目的は?

金儲けだったら、具体的にいくらあればいいのか? 
ここに石置く?(壱億)
それとも柄杓置く?(100億)
仕事だったら、その道の最高地点を極めることなのか? 
「オレ、やったもんね!」って。
あるいは、ただ長生きをすること、だけなのか?
「長生きしてりゃ、いいこともあるさ」と
他力本願型の人もよくみかけるね。

他人の力を利用する柔道だって、
最近は強引に技をかけてる。
21世紀は積極的に生きようや。 ね!

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また、いいガンジー語録が登場したね。
『それでも時間は去ってしまう。 
「さようなら、おばかさん!」と言って去る。
呼び戻せない、別れた彼女のように』
As tume as go by.
みたいだなぁ。
フランク・シナトラとかディーン・マーチンとかに
歌ってもらいたいたいような「歌詞」だぜ。

(つづく)

2001-01-09-TUE

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