ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

141.悲しみというもの。

悲しみが、なぜあんなに日本人に好まれるのか。
そういうことを言っている人に、
たくさん会った。
たいていは、そういう日本人の「民族性」について、
批判的で、からっとしているのがいいと言う。

ガンジーさんも、そのあたりについて語りはじめて、
ぐっとギアチェンジして、
もっと別のところに『the親戚新聞』の読者を
連れていってしまう。
このへんが、ガンジーさんの個性なんだなぁ。

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「泣き好き日本人」

韓国の人を、「恨みの民」と言ってる人がいた。
喧嘩好きなのかな?
では日本人は?、「悲しみの民」 と
いえるんじゃないかな?
とにかく悲しさを探しまわってるみたい。
演歌なんて唄は、今の時代では現実ばなれしてんのに、
相も変わらず女が男を慕って、
追いかけたり泣いたりしてる。
そんなカップル今でもいるんかいな?

ムカシムカシそのむかし、
ガンジーは個人教師に連れられて、
浅草は玉の井の遊郭へ、いやいや出かけた。
そこで見た長島、(おっと)
いわゆる 「お女郎さん」たちの多くは、
明るくて、少しも悲しんでなんかいなかった。
美少年のガンジーにアイスクリームをくれた。 
楽しそうな雰囲気だったぞ!
援助交際なんて驚いてることはない。
電灯工事、いや伝統行事さ。
みさお、とは3回やればなくなることを言う。 
今じゃゲームだ。

小説家ってヤツはずるい人種で、
「悲話」が売れることをよく知っている、
だから「秘話」をでっちあげるんだ。
それをまた、悲話好きの日本人は大喜びして読む。
「やった!悲しい事をやっとみつけた!」ってね。
「そうだ、そうだ、さもありなん」と、
我が意を得たり、と嬉し泣き。

教育がまた共犯者、
「だからお前たちは、まだまだ幸せなんだぞ!」と脅す。
しっかりバリアを張り巡らしておいて、
センセは 「お楽しみ」 に没頭する。
先生ってヤツは古今東西、助平で汚い。

タスデ美も、3面記事に悲しい事件をみつけると、
喜んでさえいるみたい。
猫をみれば捨て猫ときめつけ、
可哀想だと自分勝手なストーリーを、つくっちゃう。  
タスデ美にかぎらない、そういう日本人が多いようだ。
病人がいればいそいそと見舞いに行く、
そして自分のために泣く。

病人の方はホントに悲しんでるんだろうが、
見舞い客の涙の伴奏で、さらに悲しくなる。  
困ったもんだ。
それならいっそ、韓国人のように派手に泣いたらいい。
大部屋の病室全員が、患者、他人の見舞い客、
一体となって泣け!
わぁわぁシンフォニーだ。
観客の医者と看護婦は日頃の疲れを忘れて楽しめる。 
しかも無料で。 
感無量!癌有料。放射線の含有量。

ちぃーとばかしキツイ話しだったかな?
I,m wondering 
about going to ほぼ日掲載?。

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いっそ派手に泣け。
そういうことは、言えるよなぁ。
同情ってやつについての、批評だよねぇ。
ぼくも、「同情」ってやつの残酷さについて、
いつも書きたいと思うんだけど、これが、
なかなか難しいんですよね。

(つづく)

2001-01-13-SAT

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