ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

144.スタートアップ。

はじまりは、みんながちがう気持になる。
ガンジーさんも、これまでの人生で何度も何度も、
「はじまる日」を迎えて来たことだろう。
そんなガンジーさんが、親戚諸兄に、
こんなメッセージを送りました。

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「事はじめ」

いよいよ21世紀の仕事始めだね。
諸君どんな気分かな?

どんな会社の、どんな社員でも、
今日の一日は格別の思いで、迎えていることだろうなぁ。
 ガンジーは明日が診察始めだよ。
病院の不祥事が続いてるだけに、余計な不安がある。
医者から看護婦まで、みんな悪魔だぁ!

社長さんや、各部署の長さんたちは、
ゆうべ訓示の練習をしてたかも。
「えぇー、えぇー、」  
の後がなかなか出てこなかったりして。
成人式での市長さんみたいな場面はなく、
皆さん神妙なことだろうね。
きのう成人式を迎えた、おふざけ人たちも、
やがて社会に出て、職につくとおとなしくなるだろう。

おとなしいから、大人と称し、我慢は出来るようになるが、
「我慢の角」という高慢さも芽生えてくるから、
大人って厄介だよね。
しかし、中身までおとなしくならない人もいるはず、
良きにせよ、悪しきにせよ。
昇進がそれなりの収入を伴わない会社では
ヤル気が削がれるだろうなぁ。
ムカシの長さんたちは、
部下が従順だったのでたとえ安サラリーでも
居心地がよかったんだけどね、今は上司も大変だ。

21世紀だからといって
格別、急な変化があるとも思えないが、
省庁再編とかで徐徐に変わってくるだろうね。 
まだまだお役所の力はあなどれない。
みんなが、新世紀、新世紀,といって、
なにかを考え始めることも変化を呼ぶだろうから、
やっぱり、 ”21世紀だっ!”

外人がよく言う 
「What,s your New Year
 resolution?」(決意)
諸君は如何?

おとなしく上司の意見に従うか? それとも?
自分の頭で考えよう、
ひとまず疑ってかかるのも一法だぜ。
一年の計は、元旦にあり、新世紀の計画は、 
「今日だ!」

諸君のご健闘を祈る。 (社長みたいだね)

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この「ガンジー様ご挨拶」のなかで、
さりげなく語られているけれど、
『きのう成人式を迎えた、おふざけ人たちも、
やがて社会に出て、職につくとおとなしくなるだろう』
という2行は、ぼくにもとても腑に落ちるセリフだった。

(つづく)

2001-01-16-TUE

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