ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

145.欲張る。

個人タクシーの運転手さんは、
会社務めから個人になると、
突然に働き過ぎになって、過労になるんだという。
これは、個人タクシーの運転士さんに聞いたことだけど、
みんながみんなそうだとも限らないだろう。

でも、基本的に、自前の勘定で仕事をやっている人は、
どうしても働き過ぎになるようだ。
そりゃ、いいことじゃないわけです。ほんとに。

ってなことを、他人に言えるぼくじゃないです。

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「食いすぎご用心」

TVで魚の「ハタハタ」は、
魚偏に神、あるいは雷、と書くという。
寿司屋の湯呑みに、よく書いてあるね、
いろんな魚の文字が。
なんで、そないな読み方すんや? 
誰が考えたんかいな、けったいな。

そのハタハタ漁で漁師さんが話してた。
「ムカシは1ヶ月で、1年分稼いだもんだ」って。
今じゃシーズンオフがあるのはプロ野球ぐらいかな?
1ヶ月で1年分はともかく
6ヶ月働き、6ヶ月休み、だったらみんな喜ぶだろうね。
いくら楽しく働こうといったって、
皆が皆、好きな仕事につけるわけでもない、
単純な作業に明け暮れている人達もいる。

”過ぎたるは、なお及ばざるが如し” 
というのは職業には当てはまらないのか?
いくら好きでも、暴飲暴食はイカン、とちゃうか。
平均寿命が伸びたからって、
もっともっといい生活、王侯貴族の暮らしがしたい、と
働きづめでは人生の達人にはなれないぞ。

欲張るからつまずく、と言った人がいた。 
それを聞いた時ムカシのガンジーは、
何をネガティブな生き方してるんだ!と笑ったもんだ。
独立して仕事を始めたばりの頃だった。
「年商1000億!」 なんて壁に貼り、
ひとりほくそ笑んでいたあの頃。 
その後は諸君ご承知の通りだ。

金銭に貪欲、というたちではないから失敗したのかもね。
言い訳はいくらでもできる。
でも言い訳であって、そんなこといいわけがない。
「蟹は甲羅に合わせて穴を掘る」 
という例えを今でも嫌う、敗残者の言い訳だ。
「そうではなくて、3歩進んで2歩さがる」 
というあの生き方だ、と思う。

インターネットという文明の利器を得て、
勇んでいる人が多いだろう。
ガンジーも死ぬことを忘れてコイツにのめり込んでいる、
ドラマチックな世紀末だった。
ドラマチックな新世紀になるやもしれない。
(案外、コロ!かもね)
どんな人生展開になるかもしれない期待なんかしないけど。
期待なのはほぼ日パーカだけだ。

こないだね、デニ―ズでほぼ日パーカを脱ぐ時、
ウエイトレス姫に
引っ張って手伝ってもらったんだ。 
計画的犯行のガンジーはタイミングをみて
彼女のお手てを掴んじゃった。
ウエイトレスちゃんは、露ほども疑ってなかったらしいが、
隣の席のおじさんおばさんは、握手を察して 
「むっ 合法的チカン?」
と気づいたようだ。 
でも握手だもんね。 一方的ではあるけど。

それともうひとつ、きのうドコモショップへ
エクシ―レの解約に行ったとき、
店員さんにささやいた。
「この店は、顔で採用するのかね、
みんな個性的美人揃いだけど?」
これはうけたよ、今後、常用しよう。

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働きづめでは人生の達人にはならない。
その通りなんだ。
経験の積み重ねで憶えていくしかないね。

後半の、お上手なお話も、
経験の積み重ねで憶えていくしかないね(笑)。

(つづく)

2001-01-17-WED

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