ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

159.読者。

『the親戚新聞』の読者は、ガンジーさんの親戚だ。
親戚と言っても、ガンジーさんのこどもたちだ。
だから、ある意味で内輪の話がたくさんでてくる。

それを、「ほぼ日」に転載させてもらっているので、
ここでは、別の読者が読むことになる。
読んだ人たちは、感想を持ったりするわけで、
その感想を「ほぼ日」に送ってきてくれる。
この連載がスタートしてからしばらくは、
病気のことを中心に、
ガンジーさんの嫌いな「同情的」ながんばってメールが
たくさん届いたものだった。
だから、なるべく、ぼくのほうで下読みをして、
ガンジーさんの気持を掻き乱さないようなものを
転送していた。

しかし、予定通りというか、幸いなことに、
毎日元気に原稿を書いている「おじさん」に対して、
同情メールなど似合わないということが、
だんだん判られてきて、この頃では、
「年上のおもしろいおじさん」に宛てたメールが
多くなってきた。
うれしいことだと思う。

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「満員御礼」 


世界中からだぜ! ほぼ日訪問へのガンジー.コールの嵐。
これサイトっていうの? 
「ほぼ日」を見てる読者の多さ。

「ふるさとは、遠きにありて、思うもの」...
近くにいるのはくたびれた妻。
世界に散らばってる日本人のみなさんには、
とりわけ故郷日本への関心が高いんだろうね。
夫婦のことを、よく空気のような...と言うけど
片方が居なくなった時、初めて知る寂しさ、
のような気持ちが強くはたらくんだろうなぁ。 
経験してみたい!

ふだんいつでも、手に取れるものが無くなった時、
「宝物だった」 と気づく。
亡き親への想い、悲恋、可愛がっていた動物の死、
愛着のある身の回りの品。

ガンジー、ただ今感激を通り越して
むしろ冷静に考えにふけってるんだ。
老けってるじゃないよ。  
大阪にいるPCが専門の幹雄、諸君には伯父さんだね、
その彼が、
「いい加減なものも多いインターネットの世界で、
ほぼ日を高く評価したい」
と言ってる。

そういう読者のみなさんからのメールなので、
ひどい駄洒落の親戚新聞だけど、
ガンジーが最後に伝えたい
諸君への真剣な想いを感知してくれている。
人生楽しく、と生きてる人達だがその心構えは立派だ。

有り難い人達だよ、
それぞれのメールの表現は様々だけど、
痛いほどガンジーの心に響く。 
下取りして買い換えたいと思ってる心臓に
とてもいい刺激だ。

疲れさせまいと陽気に振舞ってくれてる人達、
長い文では迷惑?、と簡潔に話してくれてる人達。 
このことはひとりガンジーだけのものではないぞ!
諸君にも、どれほど「人間の素晴らしさ」を
教えてくれてるかが、わかってくれると思う。 
まだまだ続く諸君の人生に、
そして敬之、源一朗、茜たちへの対応に
とても役立つと思う。

一度きりの人生、と言えば誰もが納得するよね。 
けれど、どれだけの人が
人生を真摯に考えているだろうか? 
ゼスチャーだけの人だっている、
人には嘘をつかないけれど自分をごまかしているんだ。 
そういう生活は疲れるだろうなぁ。
ストレスの元だ。 
「人には、春の暖かさをもって接し、
みずからは寒風に身をさらせ!」なんて 
「ストレスの素」を買い溜めしちゃいけない。
両方とも暖かいほうがいいに決まってるじゃん。
ぶるぶる震えながら 青い顔して
「美味しいお汁粉をどうぞ〜」 なんて薦められても
気持ちわる〜だ。

ガンジーもタスデ美によく嘘をつく。 
都合のいいようにね、
言わない方がいい、と思えば黙ってる。 
これ嘘とちゃうで! 黙秘権と言うりっぱな権利なんや。

鳥越さんの博多弁もええけど、大阪弁もええなぁ。 
こういう場面ではほんま、よろしゅうおまっせ。 
ん、京都弁かな? 言葉って面白いね、
いろいろ使いわけようよ。
方言に興味を持ちはじめたのは、
kikko という、
さるうら若きにょしょうからのメールだよ、
彼女、表はどうなんだ? って反論してきたけどね。

夫婦喧嘩のときは何処の言葉が相手を傷つけないかな?

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いちおう、おせっかいながら、
「表はどうなんだ?」の意味を解説させていただきます。
これは、おそらく「うら若き」の「裏」に対応する「表」、
ということであろうと、
ワタクシ、想像させていただきました。
みんな、そんなこと、わかっているのかなぁ。
ぼくは、しばらく考えちゃったもんで、ね。

(つづく)

2001-01-31-WED

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