ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

161.リアル。

デジタルなものごとを攻撃するために、
リアルの世界の優位性を語る人は多いけれど、
ガンジーさんは、インターネットの申し子のような人だ。

そういう人が、あえて、リアルな感覚、経験を
大事にしようと言っているのは、説得力がある。
ぼくも、大賛成です。

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「第六感」

観光地での登山の時、頂上で、歩いて登って来た人と
ロープウエーで来た人が、合流する。 
その時頂上から眺める景色はニ者別々のものだと思う。

だから、ITの普及で世界の映像が、あるいは人の話しが
居ながらにして、知ることが出来るとしても、
やはり直かに会った人、見た景色とでは
ずいぶん違ったものだと思う。 
バーチャルと現実の差は大きい。
おなじような理由で、ワープロが使い慣れてきていても、
時には自分の手で文字を書くことを奨めたい。 
一字、一字、一画、一画を創り出すことは
脳に刺激を与え、健康さま、もお喜びのはず。
そこには個性が存在する。ワープロの文字にはない。
ワープロもじもじしちゃう。

人には五感がある。 
将来、ITに味覚、触覚、嗅覚、が加わったとしても
どれほど人間の五感に近づけるだろうか?
オートバイでツーリングに出かけた時、
高速を使って早く目的地に着いても
一般道を時間をかけて到着したのとでは、満足感がちがう。
途中の景色の差ではなく、
遠くまで来たんだ、と実感するんだ。
五感以外に「疲れ」の快感が味わえる。
疲れ、が心地よく感じられる。

「やったぁ!」 という気持ち。 
平たく言えば達成感。(へそ曲がりぃ!)
ガンジーの愛車だったトライアンフは、
トラブルのかたまり、それだけに無事帰還できた時の
嬉しさは格別だ。 
最新の日本製の物とでは走る楽しみに、格段の違いがある。
機械ではあるが、会話が出来るんだ。
俺達仲良しなんだ。

蒸気機関車もそう。 
オートマチックの便利さにはない、楽しいものがある。
登り道で苦しそうに煙りを吐く、
ピストンの動きが遅くなる、
思わず 「頑張れ!」
って声をかけたくなるよね。 
機関車の先に,にんじんをさげて励ましたくなる。
人間の手で動かすことの素晴らしさなんだなぁ。

便利なものは、便利に使おう。 
そして時には自分の手足を使って作業してみよう。
今、糸井さんが「外に出よう」と提唱している。 
それと重なるんじゃないかと思う。
映像では得られないこと、 
それは六感すべてが同時に働くことだろう。
平たく言えばシンクロナイズだ。
ある有名なスポーツ選手は、
昆虫や動物の動きを観察し研鑚を積んだそうだ。
便利な品物に囲まれて日々生活してる我々も、
まだまだ自然に教わることは多い、
「外に出よう!人と直かに会話しょう」 
ほぼ日パーカに会ったら 
「ガンジーさん」読んでる?」って聞いてください。 
「誰も呼んでなんかいねぇよ! とっとと消えろ!」 
ハィハィ...とほほ。

外出しての、その第一歩は笑顔だ、
ムズカシイ顔はポケットに入れておこう。
成田へ行くと街頭でよく外人に会う。 
エァーラインのクルー達、とくに女性と目が合うと、
ニッコリされる、それも美人の場合が多い。 
はじめはドキドキ、マゴマゴしちゃうが
あとで「さすがぁ!」と感心させられる。 
日本人のフライトアテンダント(女)は
スマイルを向けるだろうか? 
no!だね、「ナンパ?」と思われやしないか、
との心配だろうけど。
そのくせ日本人は、一言,二言ですぐ信じてしまう。
ワルイ外人に騙されやすい。

挨拶は挨拶、そのあとは別、
イエス,ノーをはっきり言いたいね。
雪の週末、こんな日こそ 
「ほぼ日」 全ページの読破がお勧め。
Have fun!

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「疲れの快感」というフレーズは、
またまた大ヒットだと思ったね。
いままでに、こんな言葉で疲れや快感を語った人って、
いたのかしらね?

「疲れの快感」本当にリアルな言葉に聞こえるなぁ。

(つづく)

2001-02-02-FRI

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