ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

190.酔う。


ぼくは酒を飲まないのだけれど、
酒を飲む人がうらやましくてしかたがない。

おいしい食事を前にして、
句読点のように酒を飲んでいる人になれたら、
どんなにかいいだろうと思う。

仕事が一段落したときに、
ある種の達成感とともに、
そのことを祝うように酒を飲めたら、たのしいだろうなぁ。

仕事がまったく片づかないときに、
酒を飲んでむりやりに一日にピリオドを打ってしまうのも、
生き方の高度なテクニックのひとつだと思う。

今回の『the親戚新聞』主幹は、
連載が始まっていらい初めてじゃないかな、
御酒をめしあがっております。
いいなぁ。

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「?」


箱根の山を歩いたが、自然はいいねぇ。
しぜんに足が前に出るよ、足が勝手に動く感じだ。
「あっしがご案内いたしやす」ってね。

空気の悪い都会暮らしで、外へ出る時はいつも車、
これじゃ病気になるよなぁ。
バスがクルマで待てない、せっかち人だからねぇ。 
これまでにも、箱根が好きで
月1回か2回は出かけてたけど、
歩いた事はほとんどなかった。

石畳を少し歩いた事はあるけが、ほんの少しだけだった。
駐車のバイクが心配なのと、
やはりバイクの時は走りたいから
そんなに時間をとれなかった。 
時間が惜しい。 
そんな気持ちで走りまくっていた。
でも、今、思うに何んにも心に残っていない気がする。 
お金もよ。

もしまた,バイクに乗れるようになったら、
しっかり時間の予定をたてて、歩くこともしよう。 
もし、だけどね。そして、バイクは一人旅がいい。 
タンデムもいやだ。 
宿の予約もしたくない。
行き先は風と相談だ。 
雲と交渉だ。 
バイクとの話し合いだ。
やっぱり乗りてぇなぁ。 
ちくしょうめっ!

NHKの下老さんから(ヤマハ.セロー愛用)聞いたが
輸出仕様の赤いカブがあるとのこと、
110ccだそうだ。
このくらいが爺っちゃまには適してるかな。
何でも、羊を追うヤツらしい。 
広大な草原をイメージしながら走るのもいいねぇ。

なんとも未練がましいガンジーだ。 
いい加減にしろいっ! って言いたくなるよ。
タスデ美に散々苦労をかけて、
まだそんな事を考えてる己が情けない。
何が親戚新聞だ! 何が父親だ!

今夜はねぇ ジンにサワ−レモンを割って、
ちぃっとばかり余計に飲んじまった。
糸井さんに世話になってる事も忘れてね。 
どうしょうもねぇガンジーだ。
なんだか目がかすんでるよ。 
画面?がよく見えねぇや。
頭ん中がぐるぐるまわってる。 
ムカシの事、諸君のあかんべぇ、じゃねぇ
赤ん坊のときの事、そして手術の事、
いろんな場面が運動会やってらぁ。

滝に打たれてみてぇなぁ。 
顔をくしゃくしゃにしてても誰にもわからねぇからさ。
大声だして、思いっきり水分を吐き出してぇゃ。
ひばりの歌にあったな、
 ”酒よ 何故昔の事を 思い出させるの?♪ ってさ。
何の話しだっけ? 
あ、そうか大自然のことだったな。 
忘れちゃった!

だらしねぇ66歳だ。  
もう寝るわ。

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隣の部屋にガンジーさんがいて、
その独り言を聞いているような、
そんな気持ちになりました。

いびきも聞こえるかな。

(つづく)

2001-03-03-SAT

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