ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

211.春がきた。

季節が変わると、なにもかも大きく変わったように思える。
つまり、これが四季のある国にいるってことなんだろうね。
常夏の国、とかいうところに旅に行くと、
うれしくなっちゃったりするんだけど、
常に夏、っていうのも、さみしいよねぇ。

ガンジーさん、春がきて、ちょっと弾んでる。
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「春は、バネ(スプリング)のように弾む」 

春爛漫の恋の季節。 
「さぁ 恋っ!」って身構えている人も
「もう駄目だ......俺なんか...女運がないんだ、
いいんだいいんだ、
一人ぼっちでいいんだ! 
いくら糸井さんが、
「only is not lonely」
なんていったって.......」 と、
指で床に、”の” の字を書いてる人も。
「春だぞぅ!」

ガンジーの春は、春かかなた、
どころか来るはずではなかった春だ。
春々やって来てくれたよ。 凸凹道をね。 
待ったかいがあった。
ヤブにいじめられてもめげず、病院へ点滴に通う途中、
カラスの兄弟に馬鹿にされてもじっと耐え、
やっと春のお出迎えが出来た。
今度、あのカラスに会ったら、
「お前の体は真っ黒だ、だからあかんべぇー!」
って言ってやろう。

カラス 「お前だって癌黒じゃねぇか!」
ガンジー「俺の黒いのは薬のせい、
     様子が変われば治る黒だ。
     でもお前の黒は一生そのまま、
     金輪際 白鳥にはなれねぇぞ やぁーぃ!」
カラスはマツキヨに飛び込んでいきました。 
とさ。

ようこそ、春さま! 
春巻きを作ってお待ちしておりました。
ガンジーにも春が到来したのは、ほぼ日読者さまのお蔭だ。
毎日転送されて来る楽しいメールに元気をもらい、
その元気で、
抗癌剤の辛さを相殺しながら迎えられたこの春、
万感胸にせまる思いです。

正直なところ、薬に負けて「もういいや!」と
なげやりになることもあります。
そんな時に戴くメールが、
また元気を呼び戻してくれてます。
ガンジーの元気は浮気なヤツで時々居なくなります。 
今度は座敷牢に入れ
フクに見張りをさせようか?と考えてます。

偉そうな事言いたい人が、
「人はみな生かされている」なんてほざいてるが、
神や自然界からの恩恵なんてもんじゃない。
人から人へ通じる気持ちが、
通じられた人の心に刺激を与え、
そいでもって生きているんだ。と思う。
ややこしい説明だな。 
わかってくれると嬉しいけど。

つまりぃ....恋人、友人、夫婦、親子、たちから
何らかの電波を受け、また
発信して日々を過ごしているんだろうね。 
つまり網の目の助け合いだ、
インターネットだ。 違う?

21世紀にしてやっと人類はインターネットにより
人間としての交わりをすることが出来るようになった。 
シャイな人にも、でしゃばり人とおなじ条件がそろった。
人間として上下の区別なく、
相互通信が可能になり誰もが平等という社会が来る。
一部の「偉い人」と奉られていた人種には
残念な事態でもあろうが。

21世紀第1年めの春はことさら嬉しい。 
体内の生命の息吹きを感じるとともに(妊婦?) 
心の精気が満ちてくる。 これぞ21精気だ!

この春、30歳にして医大受験を思い立ったという
元気な女性からメールを戴いた。
それに、「今やパソコンは離せない生活用具、
もう愛しちゃってます!」とあった。 
夢のふくらむ春、そして
インターネットのカーネギーホールでの公演が始まった。

いい事がいっぱいありそうな21世紀初めての春、
仕事も遊びも楽しい季節、
せっかくの人生、楽しまなくっちゃね。

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「シャイな人にも、でしゃばり人とおなじ条件がそろった」
たしかに、そういうことだよね。
いまでも、ぼくは電話は苦手のままだもん。
面と向かって話すより、ずっと難しいんだよなぁ。
それはそうと、春。
今年の春は、どんないいことがあるだろう。

(つづく)

2001-03-24-SAT

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