ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

220.何がしたいのか。

ひとつひとつ、ガンジーさんは、
いま自分がしたいことは何だろうと、
真剣に考えたり、考えることを楽しんだりしている。
そういうことって、
ぼくらでもできることなんだと思う。
「いま、自分はほんとに何がしたいのか?」を、
まともに考えるって、大事なことだし、
それがなかったら生きている意味がないとさえ言える。

「いま、自分は何を要請されているか?」ばかりが、
社会人になると気になってくる。
ああ、学生でもおなじかな。
勉強することを、いいこでいることを要請されていて、
それに応える練習ばかりしているうちに、
「自分は何がしたいのか?」を思う能力が退化していく。

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「人生の決算期」

東海道53次を歩いて行きたい、と思うことがある。
今のガンジーには、たとえ実行するとしても、
達成させようとは考えないけどね。
途中で止めてもいい、
のんびりと一人で出かけてみたいなぁ。
オートバイで箱根を走るたびに密かに目論んでもいた。

やるべきか?やらざるべきか? 路銀はどうする?
速成で似顔絵を習って、
道中で客を見つけ調達するってのはどうかな?
町々で奇特な人を探して、ただで泊めてもらう手は?
坊さんに仮装すればあるいは泊めてくれるかも。
「お経をあげてください」って言われたら困るね。

インターネットで、
ただで泊めてくれる家を見つけられないだろうか?
一宿一飯の義理には何でお返ししたらいいか。
赤んぼの、お守りならいいが、
ボケ婆さんのお守りなんか頼まれたら大変だ。

こんなことを考えるだけでも楽しい。
頭ん中であれこれ思い浮かべていると、
案外実現することがある。
思い入れの強弱にもよるがね。 
潜在意識を活用させるわけだ。
たとえば、お金が欲しい、とだけ思っていても実現しない。それを
具体的にいくら欲しいのかはっきり思い浮かべれば叶う。

ガンジーが28歳で脱サラした時、無一文だった。 
でも、商品を提供してくれる問屋が現われ問題解決。 
その後も若さと熱意で押しまくった。 
何とかなってしまったね。
それで味をしめ、
手を広げ始めたのがつまずきのもとだった。
織田信長の桶狭間のように、(スケールが違うけど) 
これはたまたま幸運だった、と
気持ちを引き締めればよかったんだ。

信長は偉いよ、
2度とあのような冒険を繰り返さなかったからね。
愚かなガンジーは、それが出来なかった。
問屋にもおだてられ、
評判を聞きつけて新たな取引先も増え、
ますます増長してしまった。
結果は、諸君承知の通りの有様だ。

幸せにしてやる! と豪語していながら
タスデ美には大変な苦労をかけてしまった。
だから今は炬燵でごろ寝の彼女に布団をかけてやってる。

「名もなく 汚く 愚かに 生きて来た」 
ガンジーは、その後は
しっかりと地に足をつけて歩いてきたつもりだ。
その気持ちを物理的に確かめたくて
大地を踏みしめ、東海道を歩いてみたい、と思ってる。  
拾った人生だからね。


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東海道でなくても、かまわないのなら、
『豆炭とパソコン』のミーちゃん家で、
ガンジーさん、遊びに来てくださいって言ってたよ。
ぼくは、けっこうオススメです。
行こうよ、ガンジーさん。

(つづく)

2001-04-02-MON

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