ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

246.テレビ。

テレビにいろいろ言いたくなるというのは、
あらゆる人間の持っている性質であるような気がする。
おそらく、テレビに自分が映った瞬間から、
あらゆる罵詈雑言を投げつけられているものと
覚悟するべきであろう。

どんな二枚目でも、どんな高僧でも、
テレビの前の視聴者には負ける。
テレビに文句を言っているのは、
ナンシー関ばかりだと思ったらおおまちがいなのだ。
視聴率30%を超える大人気ドラマだって、
なにか突っ込みを入れながら見ている人のほうが多い、
と、思う。

今回は、ガンジーさんが、テレビの前にいる。

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「TVを見る馬鹿、創る馬鹿」

おにぎりをナイフとフォークで食べよう会、
なんていう同好会は如何でやんすか? 
あるいは箸を使って食べるのと競争、なんてのは?
TVで 「大食い競争」なんて番組を見てて
思いついたんだけどね。
あの番組を見てると、我々世代は腹が立つどころか、
ため息をついてしまう。

自由競争はいい事だが、おなじ食べ物を扱うゲームでも、
もっと他にアイデアが浮かばないものかね。 
目先の視聴率だけしか頭の中にないのか。
ここで戦後の食料難のことを言うつもりはない。
世界の飢えた人たちを引き合いに出すつもりもない。 
食べ物は、ある、なしに関わらず
貴重で尊重しなければならない物だからだ。 
無信心のガンジーがバチがあたるなんて事は言わないが、
この天からの授かり物とそれを工夫し育ててきた
先人の苦労を思う時、食べ物を
あのようなゲームに持ち出し遊び呆けていていいのか?

多くの我々世代以上の人たちは
忌々しく感じている事だろう。
しかしそれを指摘するだけでは、ゴマメの歯軋りだ。 
政権を取れない万年野党だ。
問題提起をするならそれなりの
解決策を出さなければなるまい。
あの阿呆な番組製作者たちの目を覚ます事は出来ないし、
解決もしない。
おにぎりの箸食い、ならば
尊重すべき食物を無駄にすることも少なくて済む。
物が豊かに出まわってきて、
その価値観が変わっているとしても
食べ物の存在はそれらとは違う、心すべき事だと思う。

こんな勿体無いことをしておきながら
一方で地球に優しく、限りある資源を大切にしょう、 
なんてまったく笑わせるぜ。 
抜本的対策としては民放を有料にしたらいい。
日本を救う道だ。 
安くても有料なら若者たちを、
あの空虚な笑いから助け出すことが出来る。
急がなければならない。
このままいけば、その反動で社会主義が息を吹き返し、
せっかくの自由が奪われてしまう。

話しを変えて趣味の事だけど、
今までは趣味というと読書とか絵画、音楽鑑賞なんかが
カッコよし、とされてきたが
これからは素直に自分と相談してみたらいい、と思う。
日本中でただひとり、という趣味なんかいいぜ。
尺取虫みたいな五体投地で
目の前に人参ならぬ一万円札なんかぶらさげて
全国一周とか。
仏教徒から非難されるだろうね。 
例えばの話よ。 
ガンジー、芋虫がきらいなもんで
あの五体投地を見てると背中がゾクゾクしてくるんだ。 
見なきゃいいんだけどさ。

趣味とは自分だけのもの、人に見せるならそれは生業だ。
趣味がこうじて商売になることもあるが、
趣味は趣味で通したいね。 
商売として考え始めると打算が働く。
その時点で趣味ではなくなる。 
と、思いますが如何でしょうか?
どんな事でも自分に好きな事は堂々と他人にも話そう。 
“This is my life!”ってね。
「お前、馬鹿とちゃうか?ケッタイなやっちゃなぁ!」 
とマジでいうダチがいたら絶交しちゃぇ!

遊びと仕事とは区別したいね。

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結局、話をオリジナリティに持っていくところが、
ガンジーさんらしいなぁと思うね。
テレビが、こうした突っ込みを入れられなくなった時って、
きっと、テレビの本当の危機なんだろうなぁ。

(つづく)

2001-04-28-SAT

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