ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

264.まず、やる。

ガンジーさんの「文筆家」としての出発が、
いつだったのかはよくわからない。
おそらく、メールをタイピングするようになったことと、
文章を書くようになったこととが、
同時にはじまったのだろうと思う。

ガンジーさんも、すごいけれど、
ガンジーさんに、文章を書くことへの「強張り」や
「怖れ」を乗り越えさせてしまったという意味で、
メールって「道具」はすごいものだと思う。

だけど、やっぱり、
はじめたのはガンジーさん本人だ。
考えたり、習ったりするよりも先に、やった。
だから、いまのこの連載もあるし、
ここからはじまった
「目に見えない友だち」関係も、あるのだ。

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「塵は積もれば塵ではない」

「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」という言葉があるね。
意味は文字の通りなんだろうけど
ガンジーは別の言葉に置き換えている。

「下手な鉄砲でも数打ってるうちに当たるようになる」
とね。
初めは1000回に1回でも続けて練習していけば
やがて1000回のうち100、200と
当たり始めると考えている。

それを今、この親戚新聞で実践してるわけだ。
これまで文章に縁のない生活を送ってきたガンジーが、
たまたまの縁でこのような素晴らしい環境に変わった。
100回、200回と重ねてくるうちに
少しずつではあるがキーを打つ手も早くなり、
ブラインドタッチとはいかぬまでもかなりの進歩を感じる。
「俺って、もしかして天才?」
オ―レィ!「ピアノも弾けるかも。
糞踏んじゃった♪〜

それともうひとつ、諸君以外の他人
(すでに他人の呼称を超えて
わたしたちは愛し合ってます!)にも
読んで戴いてるという観念が
文章を綴る楽しさを呼び起こし、
その道を速歩して来たイトイさんにも
褒められるようになった。
これは非常にきまりわるい言い方で
思いあがりのようにも聞えるが、
氏はお世辞の人ではないことが
わかったので素直に受けとめ、有り難く納得している。

そしてこれは若い諸君や読者のみなさんに
生意気にもお手本として、
モデルとして挑戦している次第です。
でもけっして諸君の応援を期待はしない。
ガンジーの信念で
もう少し上達してみようと思い続けるつもりだ。
「ほぼ日」の初めに紹介されたように
並みの身体ではないので
いつ終わりが来るかわからないがやってみる。
「ご臨終でーす」の前日までね。

250回を越える数を書いてるうちに
キーを叩く手とおなじように、
書くこと、言いたいことがわりあい素直に出てきている
自分に驚いている昨今である。
そんな経緯があるので
読者の方から戴くガンジーメールの中で
「言いたい事があるんだけどうまく言えない」
という内容のものが多い事に気付き、
「まず叩いて書いてみようぜ」
と今回の僭越千万な「よろず相談しょう」
(所ではないよ)の考えが浮かんできたのだ。

願うことがあったら始めてみる、そして続ける。
それを実践してみたら、とお奨めしたい。
続けてるうちに創意工夫が生まれ加速度までついてくるよ。

先日、よく知りもせず書いた新聞の内容で、
こっぱずかしい思いをしたので、
急遽買い求めた「ことわざ辞典」にこんな言葉があった。
「善を行うは以って名の為にせずして名之に従う」とある。
よいことを行うのは
なにも名声を得ようとしてのことではないが
結果は自然に名声がついてくる。の意味だそうだ。
さもないと貧乏垢がつくだけかもね。

名実ともに豊かな生活を求めるならば、
お金を目的とせず手段と考え自分の仕事に専念し、
Qさんの言うように「売りたい商品」ではなく
「売れる商品」の開発をする事だと思う。
これだ!と自分の仕事を見つけたらどこまでも続けよう。
線路のように。
続けてるうちに予想もしなかった事が起こることを
すでに「ほぼ日」が証明しているし
不肖ガンジーもそれを感じている。
なに?どのへんに感じるか?って、
そりゃぁ言ぇねぇやな、恥かしいもん。

量をこなして得る確率の問題ではなく、
量を消化してるうちに生まれてくるモノが凄いんだ。
それをガンジーも自分自身に証明してみたい。
100万ボルトの照明でピッカピカの電線マンだーい!

まぁまぁずいぶんと偉そうなこと言っちゃったね。
もう一度ことわっておくけど
この件に関しては応援なんていらないよーだ。
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「続けているうちに予想もしなかったことが起こる」
このことを信じられたら、
なんでもできるような気がする。
信じるってことは、意志とか決意よりも重い。

(つづく)

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2001-05-16-WED

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