ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

338.ハングリー?

今日の『the親戚新聞』、テーマはハングリー。
なるほどなぁ、と読んでいるうちに、
いつのまにやら結婚・家庭・離婚などの話になる。
これは、ほんとに大きな問題なんだろうね。
ガンジーさん個人にとっても、
社会にとっても、きっと、
何を考えていても、つい出てきちゃうというくらい
大きな問題なんだろうなぁ。

ぼくは、根本的に、
「結婚という制度は日本ではすでに破綻している」という
一見ラジカルな、現実はそうだべ説に同意してる立場。
結婚という制度が破綻していても、
人間の幸福には関係ない、と思うんですけどねぇ。

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「腹へってる?」

ハングリーな精神が必要だと言われるボクシングだが
スポーツだけでなくいろんな事で言えることだと思う。
戦前戦後を通じて地方の貧しい農家の次男三男が
東京、そして北海道、さらには満州(中国)
その他へ出かけ、
成功した人挫折した人いろいろだが
この場合も幼児期のひもじい体験が
モノをいってると思う。

何が何でも貧乏から脱出したいという気持ちが
困難を克服し成功へと導いてくれたようだ。
これは都会育ちで
戦前はわりあい優雅な生活を経験してる者には
とてもかなわないことだ。
だから戦後の江戸っ子たちは
地方から出てきて成功した人たちに
江戸城を明渡して自分たちは近県へと移住している。

おなじことが結婚生活でも言えやしないかな。
幼児の頃の淋しい思いが
結婚の意志決定に関わっているとかさ、
母子家庭に育った子は父親への想いが強く、
いっけん優しそうでしかし妻子のある男を好きになるとか、
酒乱の父親に愛想をつかした子は、
とにかくマジメが一番と考える。

その思いがずーっと続けばいいが途中で変わるんだね。
飽きてくる。
マジメが一番と思い込んで結婚した人が
亭主の無趣味、無表情に退屈してくる。
面白い人だと結婚にふみきった人が
じつはそうでもないと気づく。
親切だと思ってたが、
釣った魚にエサはやらないという外面の人だったり、
と、もう大変。
こんどは一転して反対側にいる人に向かって走り出す。

ハングリー精神と根性とは違うと思う。
根性はその人の根本的な性質だから
そう変わるものではないだろう。
しかしハングリーな気持ちは満腹すれば変わって当然。
それを持ち続けるのは至難ともいえるだろうね。
誰か指南してくれる?
ボクサーが試合中、
やわらかいベッドで眠りたいと一瞬でも思ったら
すでに勝負はついているはずだよね。

このハングリーな気持ちを持続出来れば
物事は成るんじゃないかな?
どうしてもそれが食いたい、
一時的な思いじゃなくて、ずっと食べ続けたい、
そう心にきめたら一路邁進わきめもふらず突っ走ろう。
オットが浮気しょうが
ツマが不倫しようがたいしたことじゃない、と
無理にでも思っちゃえ!

話が飛ぶけどね、人生も60を過ぎたら
夫婦はお互いにもっと自由になりたいと思う。
せっかくの一生だビフテキばかりじゃ飽きちゃう。
お茶漬けもいいし
スパイシーな食べ物もスリルがあっていい。
マジメ、でも退屈な亭主にない遊び人と飲むのもいいさ。
グズ亭主だったらあこがれの青年実業家と
頭の体操をするのもいい。
何の為に大学4年もついやしたのかという不満が
解消されるよ。

倦怠期ってストイックな人でないかぎり誰にでもあるもの。
社会常識が、世間が、なんて我慢してるから
しまいに切れて離婚なんてことになるんだと思う。
たまには外の空気を吸って人生の楽しみを知ろう。
もちろん脱線しすぎて元もコも失わないように
ラストダンスだけはオットと踊ろうね。
広い心は夫婦どちらにも
必要なことだと思うけど如何?
ん、台所でオットがヤキ餅をやいてるって?

ガンジー


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女性の読者が読んだら、
「離婚なんてこと」というものが、
そこまでオソロシイものなのか、
という疑問はあるだろうし、
「ラストダンスだけはオットと」というその時までは、
どうすりゃいいの、と言いたい人もいるだろうけれど、
『広い心は夫婦どちらにも必要』ということで、
いちおう、おさめておきましょう。

そういえば、先日、女性読者からのメールで、
『ダーリン、やっぱり女だったんですね!』と
言われました。
ちょっとうれしいような、それは誤解だよというような。

(つづく)

2001-08-01-WED

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