ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

339.ガンジー家のどうぶつたち。

ガンジーさんちは、動物好きで、
とくに奥さんのタスデ美さんが無類の動物好きらしい。

しかし、今日の『the親戚新聞』などを読んでいると、
ガンジーさんが、家のなかでいちばん
気にして見つめている動物は、
タスマニアンデビルこと、タスデ美さんらしいぜ。

読めば、よーくわかりますって。

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「とくに、ヒマな1日」

フクは何故かあたまにだけノミがたかる。
タスデ美が取ってやってるが
結構楽しんでる様子。
イヌ2匹にネコ3匹のノミ取りブラシかけは
大変のはずだが彼女そうでもないらしい。
動物園のサル山の風景だよ。
始まると1時間をこえる。
そしてあとで忙しがってる、変な人だ。

おかげでガンジーの食事は夜だけが一緒で
朝、昼は一人っきり。
時間もずれてる、どっちが?
朝が強くなったガンジーにたいして
彼女のほうはムカシからの夜型。
勤めた期間が短く、自営業だったので
その点は問題がなかった。
ガンジーの朝食は8時、彼女は昼頃、
あくまで「頃」なんだ。
コロコロかわる食事の時間ってわけです。

我々が見てる限りではフクのヤツもこの頃は
パンダ、チロとも争わずおとなしい。
雑種なのにセントバーナードのようにでかいパークは
彼らの見張り番にちょうどよくにらみをきかせてるようだ。
フクの目は青くキレイで、顔もそれなりに
落ち着いてきてライトブスって感じ。

敷地が93坪で建物はちっちゃいから
遊び場には不自由しない。
台所につながる元オートバイガレージは大きいから
この中でそれぞれ住み分けている彼らだ。
フクのお目見えでパンダやチロが追放されやしないかと
心配したがそれもなく
やれやれと胸をなでおろしてるタスデ美です。
なでおろしやすそうな胸だ。

イヌよりバカなネコのはずだが
彼らは涼しい所をよく知ってる。
パークやチビ(老犬22歳)がもう少し頭をはたらかせれば
ネコたちを追っ払って涼しい場所を確保できるのにね。
それともイヌのほうが遠慮してるのかな。
思いやりがあるのかもね。
何しろイヌのお巡りさんなんて歌われちゃったから。
われわれは公僕として
滅私の気持ちでことにあたらねばならぬ、なぁ〜んて
気持ちでいるのかもしれない。

動物たちのしぐさを見てると面白い。
イヌは尻がかゆいと前足だけで歩く。
ケツをひきずって歩くかっこうがユーモラスだ。
ネコのごろにゃんも可愛い。
仰向けに引っくり返って悶える。
甘えてるつもりなんだろう。
ネコってもっと自分勝手だと思ってたが
案外なところもあるね。
ネコの手の動きは野球でいえばサイドスローで
上下の動きはあまりしないようだ。
雨が降るときは耳のうえから顔をなで、
そうでないときは降らないなんて聞いた事があるけど
ホントかなぁ。

動物実験のおかげで医学が進歩してるわけだが
タスデ美は憤慨してる。
根っから動物好きなんだろう。
ガンジーもそれが理由で結婚相手に選ばれたのかな。
サルかイヌか、あるいはウマか、
ま、うまはあってるようだけど、
この先もウマくいくとは限らない。
ガンジーはともかく彼女の方でサルかもしれない。
敵もさるものだから
隠居をきめこんでるガンジーに見きりをつけ
もっと人生を謳歌しなくっちゃ、なんて
謀反をたくらんでるかもしれない。
とするとさしずめ彼女はキツネかな。
しかし目がでかくて顔の四角いキツネなんていないよねぇ。

ガンジー

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しかし、ぼくはハタと気付いた。
自分の場合も、
「人間型の犬」として、ヨメに飼われているんじゃないか?
ちょおっと、そんな気もしたりする。

(つづく)

2001-08-02-THU

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