ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

394.科学者のように。

ガンジーさんは、以前にも、
「自分のことのように思えない」と、
病気のことを語っていました。
もちろん、「痛み」はリアルなもので、個人的なもので、
まったくの自分のことのはずなのに、
今日も、こんなふうに言っています。

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ご心配、ありがとうございます。
秋なんでしょうねぇ、ころころかわる病状です、
それでも科学者のようにみずからの身体ではありますが
実験台にして楽しんでおります。

この先長く生きようなんて考えません。
それでもひとつずつ問題をクリアして
医者にもわからないアナログ治療をこころみていくのも
またオツなもんです。

看護婦は言います。
「痛ければむりして動かなくてもいいんですよ、
 痛み止めもありますし、それなりの処置は出来ます、
 安心してまかせなさい」
こりゃまっかなウソですよ、
むりして動いてこそ生体です。また彼女らは言います。
「食べられなければむりしなくてもいいですよ。
 栄養剤を点滴しますからね」
やさしい言葉で死へのおすすめをしてる。

ヤブに皮肉を込めていいました。
先生、なんでわたしはいまもって生きてるんでしょうね。
ヤブいわく、くすりが効いてるんでしょう。
わたしならこう言います。
あなたが苦痛にたえ食事をし
運動を続けてるからです、って。
ブタだっておだてりゃ木にのぼりまさぁ。

この両者のちがいが
いかに患者に元気をあたえるでしょうか。
そんなこと考えもしないヤブたちです。
病院は患者を社会復帰させるところではありません。
生かさず殺さず、という徳川時代の百姓政策です。

ところで...
きょうの「若い人へ」という文、うれしかったですねぇ。
あれは説得力がありました。
へらへら生きている若者たちにはショックでしょうが
あれこそまことの人生ですね。
裏も大事だと彼女は教えてくれました。
お礼が言いたいですね。



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ちなみに「若い人へ」という文章は、
この『ガンジーさん』の386回にあります。
たくさんの反響のあった、読者からのメールです。
まだお読みになっていない方は、
読んでみてください。


※『出前ガンジー』あるいは『ガンジー水戸黄門』の
企画について。
ガンジーさんの行脚先を募集しています。
詳しくは9月24日付けの『ガンジーさん』
ごらんくださいませ。

(つづく)

2001-09-27-THU

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