ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

403.ことばの重み。

今日のガンジーさんの言いたいことは、
とてもつきつめて言えば、
「うそをつくな」とか「ことばは正確に」っていうことに
なるような気がする。

自分でも知らずしらずのうちに、
うそのことばを借りてきてつかっていたり、
正確でないことばで、その場をしのいでいたり。
ぼくにも、けっこう、覚えがある。

かなり痛いこと言ってますぜ、今日も。

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「言葉の軽重」



なぜ過酷な登山を?の問いにたいして、
そこに山があるからだ、と答えた話しは有名だね。
それがまたたく間に全世界にひろがった。
でもね登山家のほうはどんな気持ちだったんだろうか。
へそ曲がりガンジーはこうみる。
つまり、何という愚かな質問をするんだ、と。
そして寡黙な山男はうんざりして
捨て台詞を吐いたんだと思う。

楽しいからやってるにきまってらぁな、
聞いた方はまったくバカな質問をしたと
悔やんでいたことだろう。
それでもそこは記者だ、
なんとか取りつくろって記事にした。
これとおなじようなことがTVで見られる。
その道何十年という職業の人にたいして、
あなたにとって○○とは?という問いだ。
聞かれたほうは相手が
傍若無人なマスコミ人だからムゲには出来ない。

そこで古老たちは思いやりのある発言をする。
いわく、私にとって○○は命です、生き甲斐です、
すべてです、とね。
質問者は自己満足してるようだ。
あぁ私は何といい言葉を発したんだろうと
うっとりしちゃう、へん!人真似じゃねぇか。

それとね、おばさんたちがよくいってる、
あいすみません、という言葉、あれも変だぜ。
病院でさ車椅子を押して診察室に入る時、
看護婦がカーテンを開けてくれた、その時もこのご挨拶だ。
ありがとう、がホントだと思う。
何故そこまで恐縮するひつようがあるんだい?
看護婦はそれが仕事だぜ、
こんなことでコミニュケーションがうまくいってると
思ってるのかな、勘違いもいいとこだよ。

このように大袈裟な言葉をつかう人は、信用出来ない
とまではは言わないがお馬鹿さんだぜ。
女子高生の、チョーなになに、を笑えないよ。
いい年こいてさ、人真似をして
流行ってるんだからカッコいいじゃん、と
おもってるんだろうな。
おしゃべりおばさんに多いみたい。

手紙は書きなおしがきくが言葉はそうはいかない。
だからといって話さなけりゃ意志が通じない。
でもね電話じゃないんだから
表情やしぐさでコミニュケーションは立派に成立するはず。
エレベーターでお先にどうぞという時、
手のひらを上に向けて差し出せばOKだ。
そそっかしい人はチップをくれたりしちゃって。

若い人には素晴らしい笑顔があるし、
熟年にはしぶい美しさがある。
若者と交わる時には若者言葉でいい。
しかしそれだけで終始していちゃ
人生の先輩としての意味がない。
ところどころにいぶし銀の輝きをだしたいもんだよね。
若者はそういう年配者を見て育つ。
こんなこと書いちゃって
出前先でハジをかかなきゃいいけどなぁ、シンパイです。
ハィ..


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そういえば、ホントかうそか知らないけれど。
ゲーテの臨終のことばとして、
『もっと、光を』ってのが有名だけれど。
あれも、部屋が暗かったので
カーテンを開けてくれと言ってる時に、
亡くなっちゃったんだ、という説もある。


(つづく)


※『出前ガンジー』あるいは『ガンジー水戸黄門』の
企画について。
ガンジーさんの行脚先を募集しています。
詳しくは9月24日付けの『ガンジーさん』
ごらんくださいませ。

2001-10-06-SAT

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