「もしもし、○○さんのお宅ですか?」
「いいえ、違いますよ」
「間違いました。すいませんでした」
「いえいえ」‥‥ガチャ。
以上のような例が、もっともシンプルな
「まつがい電話」のモデルかと思います。
が、私たちが特集する「まつがい電話」は
ひと味も、ふた味も違います。
ずばり、もっともっと、ドラマティック!
どうぞ、最後までお楽しみくださいませー。 |
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高校生の時でした。
友達と自転車に乗って帰宅途中に
ブルブルと携帯電話に着信が。
見知らぬ番号だったので
おそるおそる電話に出てみると‥‥。
私 「もしもし‥‥」
相手「すいません、出前お願いできますか?
え~っと、きつねうどんと‥‥」
ごめんなさい、出前はやっておりません。
(冷し中華は始めません) |
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だいぶ昔の話ですが
週に何度も夜遅い時間になると 「ホテル○○ですか?」
と間違い電話がありました。
ホテルが移転でもしたのか
番号を確認すると、確かにウチの番号なのです。
初めのうちはいちいち説明していたのですが
あまりに何度もかかってくるので面倒になり
「あいにく今日は満室です」
と答えるようになった母。
「迷惑してるんだから営業妨害してやるっ!」
とのたまっておりました。
(今でもあるのかなぁ、あのホテル) |
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携帯電話の着信履歴に知らない番号。
留守電を聞いてみると、
聞き覚えのない男の人の暗い声で 「‥‥もっと
頑張ってください‥‥」
と入ってました‥‥。
いたずらなのか、間違いなのか、
はたまた怪談なのか、いまだに謎です‥‥。
(即刻消去) |
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病院に電話をした時の事。
「はい」と出たので
「××病院ですか?」と聞こうとしたのですが、
「××‥‥」と私が病院の名前を
言いかけるやいなやハッキリした口調で 「××病院の番号は
○○○○‥‥です!」
と言われてしまいました。
そこで初めて掛けまつがいに気づいて
謝ったのですが、よくよく見ると
2と3だけの違いなのです。
きっとそのお宅ではしょっちゅう
病院あてのまつがい電話が来るのでしょう。
そのお宅の奥さんの怒り、
あきらめを通り越した潔さに
なんだか感心してしまいました。
(シィニャンニャン) |
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学校で教員をしています。
今日、登校時間を過ぎても
登校してこない生徒がいたので
欠席かどうか、家に確認の電話をしました。
誰も出ないため留守電を残し、
次に保護者の携帯電話にかけました。
保護者が出たため、
風邪で欠席だと言うことを確認し、ほっと一息。
その日家に帰って何気なく
留守電のボタンを押すと、
「○×小学校の○○です。
□□さんが登校していないので、
心配してお電話しました‥‥」
という自分の間抜けな声が。
この子の家の電話にはよくかけるから
番号覚えちゃったのよね、とかけた番号が
自分のアパートの電話番号だったのです。
仕事の疲れがどっと増した気分でした。
(未玲) |
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携帯を持っていなくても
別に珍しくなかった時代のこと。
急用があって、自宅にいる母に電話をしたのですが、
ナゼか男の人の声で
「はい、ウツギです」と。
(あれっ? おかあさんじゃなかった!)
予想外の出来事に頭の中は一気にパニックに!
(え? でもウツギって言ってるから、ウチだよね?)
(と、とにかくおかあさん呼んでもらわなきゃ)
(ええと、まずはコチラの名前を伝えて‥‥)
「あ、あのっ、ウツギですけど‥‥、
(どうしよう、おかあさんのことは
なんて言えばいいんだろう?)
えと‥‥あの‥‥」
と焦りまくるわたしに電話の向こうの方が一言。
「おまえ、何言ってんの?」
あ、おとうさんかー!
(ウツギ) |
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前に住んでいた家に、
変な電話がかかってきました。
「もしもし、宇宙人さん?」
女の一人住まいだったので、
てっきりイタ電だと思ってガチャ切りしました。
しばらくたった頃、またかかってきました。
「あ、もしもし、宇宙人さん?」
当然ガチャ切りしました。
二度とも夜10時以降で、
妙にほがらかなおじさんの声です。
忘れた頃、三度目がかかってきました。
当然ガチャ切りしましたが、
今回は、すぐにかけなおしてきました。
そして、やっと事の次第がわかりました。
「もしもし?」
「あー、あの、オタクは
スナック宇宙人さんじゃ
ありませんかね?」
「ち・が・い・ま・す・!」
(井上) |
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