逃避料理の代表はカレーだと思う。
目の前にすることが山積みなとき、
ふと気がつくとカレーを煮始めていた、などという経験が、
みなさんにもあるのではないだろうか。
ないですか。
そして、そんな突発的カレーを好む人には、
市販のカレールウを使わずに作ったことがある人も
多いのではないか。

カレールウは便利でおいしいが、
万人向けに作られすぎており、ある日突然、
あの味に甘やかされている自分がいやになるというか。
海を越え世界中に広がるカレーパワーに、
未知なる世界への冒険心を呼び覚まされるというか。

そんなわけで、することが山積みで、
日曜なのに仕事場に行かなければならなかったのだが、
気がつくとタマネギをきざんでいた。

【材料】
・タマネギ
・ジャガイモ
・豚コマ
・ニンニク
・昆布

【調味料など】
・カレー粉
・カイエンペッパー
・パプリカ粉
・黒コショー
・塩
・唐辛子ペースト(唐辛子、塩、酢)
・太白ゴマ油
・小麦粉

なかば自分用のメモとして書いています。
スープベースはカツオと昆布だし。
だしがらの昆布はきざんでいっしょに煮る。
豚肉にカレー粉と塩と小麦粉をもみこみ、
炒めたものを煮こんでとろみを出そうとしたが、
粉が足りなかったのか粘度は低い。

唐辛子ペーストは自家製で、塩を入れた酢に
種をとった鷹の爪を漬け、ミキサーで粉砕したもの。
今回は、醤油、ナンプラー、味噌、酒などの発酵調味料は
あえて排除した。
甘みも排除。
なんでも入れてしまえ、というのも醍醐味だが、
このように「しばり」を作るのも、
自分カレーのおもしろさだ。

伊藤先生の感想は
「おばあちゃんが囲炉裏で煮たような感じ」。
未知なる世界への冒険のつもりが、
おばあちゃんか‥‥とガッカリした。

2008-10-23-THU
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