アンジェラさんが持ってきてくださったのは、
お持ちのＴシャツのごく一部。
ぜんぶでなんと、100枚以上はあるとのこと。
おおきく分けると、数字が入った「ナンバーTシャツ」と、
さまざまなグラフィックがプリントされた
「プリントTシャツ」があります。

もともとは、アメフトとかバスケとかラグビーとか、
スポーツのユニフォームの古着を、
自分のサイズに合わせて着ていたんです。
男の人用のだから番号がおっきくて、
それを女子用にちっちゃくリサイズすると、
すごくかっこいいんですよ。
今回紹介するのは、それをもとにつくった、
わたしのステージ用Tシャツです。

このとき30歳だったから、数字は「30」に。
２回めの紅白出場だったので、
サッカーユニフォームみたいに、星を２つつけました。

2010年、デビュー5周年のコンサートで着たTシャツです。
うしろに「15」と書いてあるのは、
わたしはデビューまでに10年かかったから、
ほんとは自分の中では15年めよっていう気持ちを込めて。
ずっと聴いてくれているファンの人は、
そういうことも、わかってくれたと思います。

ライブのとき、妊娠９ヵ月だったので、
それにちなんだ数字にしました。
どういうことかって？
つまり、「22（にんぷ）」です（笑）
30過ぎたら、こういうダジャレもアリかなと思って（笑）

2010年に徳島でやった５周年記念ライブ
「阿波のMY KEYS」のときに着たものです。
故郷に帰ってきたよということで、
数字は「92（くに）」（笑）
ほかには東京の武道館でやった「385（みやこ）」とか、
大阪のライブで「728（なにわ）」とか、
そういうのもあります。
こういう語呂合わせはたのしいし、
とくに何も言わなくても、
ほんとに自分のことを応援してくれている、
近いファンの人たちはわかってくれるっていう感じが、
好きなんですよ。

古着のいいところは出会いだから、
旅先とかでふらっと入った古着屋で見つけたりするのも、
たのしいです。

古着マニアみたいな人に、
「いいの着てるね」って言われると、
やっぱりすごくうれしいですね（笑）

Ｔシャツって、どういうのをえらぶかで、
その人のキャラクターがあらわれると思うんですけど、
そこがおもしろいなって思います。

本日7月3日、アンジェラさんのニューシングル
「夢の終わり 愛の始まり」がリリースされました。
Ｔシャツの季節にぴったり、梅雨明けの空を連想させる、
キラキラとした心おどる曲です。
この曲では２つの「節目となる瞬間」が描かれています。
だれかと出会った瞬間、なにかが激しく変わるところと、
そこから時間をかけて、ゆっくりと心が育ったところ。
それはつまり、恋と愛のちがいでもありますよね。
恋は瞬間に燃え上がるものだけど、
愛はもっと長くて、ときには苦しいもの、っていうような。
そういうことが、「心のスナップショット」として
聴いてくれる人に、うまく伝わるといいなと思います。