2016年11月、染織家の志村ふくみさん、
志村洋子さんの藝術精神を継承するブランド、
atelier shimura（アトリエシムラ）がうまれました。

その最初の商品のひとつがこの「ストール」。
着物を着ないかたでもatelier shimuraの
植物の命の色を纏（まと）っていただきたいという
考えのもとに、つくられたものです。

糸は、絹にオーガニックコットンを混紡した
オリジナルのもの。
植物を煮出してつくった染料で、
ひと綛（かせ）ずつ手染め（先染め）をしています。

「色無地」は、植物本来の色をあじわえるよう、
緯糸（よこいと）に先染めの糸、
経糸（たていと）は染めていない糸を使っています。
とてもやわらかな印象が出ているのは、
その色の組み合わせとともに、
「日本で最高の技術を持つ」と
atelier shimuraが全幅の信頼をおく工場で
ていねいに織り上げているからです。
植物の色は、１色に見えてもとても複雑なので、
時間や光源によっても見え方が変化しますから、
つけていて、とてもたのしいストールです。

「格子」は、糸を染めるところまでは同じですが、
一枚一枚手織りで製作しています。
atelier shimuraと縁のふかい
沖縄の４人の織り手のみなさんに依頼し、完成しました。
経（たて）糸と緯（よこ）糸を組み合わせ、
格子のなかに、縞の部分があったりと、
巻きかたで表情が変化するデザインになっています。

糸が細いため生地は薄く軽く織り上がりましたが、
冬あたたかく、夏は日除けや冷房対策になるストールです。
色の好みで、和装、洋装をとわず、
また性別を気にせずにお使いいただけますよ。