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ほぼ日ホワイトカレンダー2006
ほぼ日ホワイトボードカレンダー Say Hello!カレンダー(壁かけタイプ) Say Hello!卓上カレンダー
糸井重里が語る。
「ほぼ日手帳2006」はモバイルで、
このカレンダーは「基地であり、ホーム」です。
「ほぼ日ホワイトボードカレンダー」の
発案者である糸井darling重里が
自ら、このカレンダーの魅力を語ります!


○カレンダーが消せればいいんじゃない?!



まず、なんで、
「ホワイトボードのカレンダーが欲しい」と
思ったのかというと、わが家が共働きだからです。
たとえば、うちのかみさんが、
「12日はロケが入っている」というとき、
じゃあ、ブイヨン(愛犬)はどうしようか、
という話になります。
そういうときは、ぼくが、
事務所に連れて行こうとか決めなければいけません。
ほかには、
「着払いの荷物が10日に届くから、
 その日は、4780円を用意しておかないといけない」
とか、こういう“共通の予定”を書き留めておくのって、
個人の手帳の仕事ではないんですよ。
あと、
「この日は絶対遅くなる」なんていう、
おたがい相手に伝えておかねばならないことや、
行きたいごはん屋さんがあるんだけど、
僕とかみさんが2人とも都合がいい日と、
そのごはん屋さんが空いてる日をすりあわせて、
行く日を決めようとか、
実は、お互いの都合とあわせて、
決めなければいけないことってけっこうあるんですよ。
そういう細かいひとつひとつのことを、
いざ書き込んでしまうと消せなくなる、となると、
カレンダーに気軽に書けなくなるんです。
わが家の場合、とくに、かみさんのロケの予定なんかは、
雨が降ると延期になったりするので変更しがちです。
どこのお家でも、
夫婦で予定を合わせなければいけなかったり、
子供の運動会の順延とか、
わが家でいうロケにあたるようなことは
あると思うんですけど、
そういうことを全部書いていると、
前に書いたことと混ざってきて、ぐちゃぐちゃになって、
何が何だか、わけがわからなくなってしまうでしょう?
わが家では、以前から、はっきり決まっていない予定は
ブロック型のメモ帳に書いてマグネットで留めておいて、
決まったらカレンダーに書き込んで、
なんてことをしていたのですが、
これって、そもそも、
 カレンダーがホワイトボードみたいに、
 消せればいいんじゃない?!

って気づいたんです。
それで、そういうカレンダーはないかなあって
探してみたのですが、
欲しいものが売っていなくて‥‥。
「じゃあ、自分で作ればいいじゃない!
 作ろう!」
ってなりました。

最初に、このホワイトボードのカレンダーという
アイデアをまわりの人に言ったとき、
みんな「それは、欲しい!」って、
すごく食いつきがよかったんです。
そういう思いついたアイデアを人に言うときって、
みんなお世辞で「いいですね」とか言ってくれてるときと、
本当に「欲しい!」って言ってくれてるときと
二種類あるんですよ。
前に、事務所のみんなに
“ちくびつきブラジャー”の話をしたときは、
誰も、聞いてもくれなかった
(乗組員註
 :いまから2年以上前、そう、シャラポアが
  今のような人気者になるずっと前に、
  糸井darling重里が
  突然、ブラジャーの真ん中に
  ちくびがポチっとついている
  “ちくびつきブラジャー”のアイデアを
  乗組員に発表したことがありました。
 「ブラジャーを見せる見せないと言ってるんだったら、
  あらかじめ、ブラジャーの真ん中にちくびを置いて
  『最高のちくびの位置を決めてください!
  ってことにしたらいいと思うんだよっ」
  と本人は自信満々に語っていましたが、
  乗組員の反応はきわめて薄く‥‥。
  ということをいまだに根に持っているようです。)
まあ、“ちくびつきブラジャー”のことは
もういいんだけど、
とにかく
気軽にいっぱい書き込める、
 日付だけのカレンダーが欲しい!

ということが前提で、
それにホワイトボードの機能がくっついたら最高だろう
って思ったんです。
やっぱり「自分が欲しい」というのは、
つくる上で、何よりの動機になるんです。



○このカレンダーは、基地でありホームです。

今は、家族それぞれが、
確実に情報共有しなければいけないことがありますよね。
そういう意味で、
「ほぼ日手帳」は、モバイルであり、
すごくパーソナルなものだけど、
このカレンダーは、
いわば「基地であり、ホーム」です。
「ほぼ日手帳presents」と言いたかったのも、
「ほぼ日手帳」と、このカレンダーが
セットで一つだからです。
「ほぼ日手帳」のいいところを、
このホワイトボードカレンダーは受け継いでいるんです。
そもそもは、同じ考え方でつくっていますから。

つくり方も、
「ほぼ日手帳」を最初につくったときと似ていて、
「ああでもないこうでもない」ってみんなで言い合いながら
つくりました。
「予定以外にも書くことはいっぱいあるから、
 こういう余白がだいじなんだよ」
とか、
「カレンダーに書いてある予定を確認するときは、
 “6日に京都に行く”なんてふうに、
 日付→内容という順番で読んでいくよね。
 だから、その読む順番に合わせて、
 日付は、マス目の下じゃなくて上に置こう」
とか、
「文字も、なるべく主張しすぎないフォントにしよう」
とか、
とにかく、書いた出来事が主役なので、
書くカレンダーとして機能しないといけない
と思って、
それは、心がけました。


○1年、思いっきり使いこんでください。

いざつくろうと思ったときに、
印刷会社の人たちが、いろんな実験をしてくれたりして、
この画期的な“ペーパーホワイトボード”が実現しました。
でも、最後まで解決できなかった問題が、
一つだけあります。
‥‥製作費がむっちゃ高い!
印刷会社の方は、
「高いんですけど、やりますか?」
っておっしゃっていたんですけど、
これは、実物見ちゃったら
なんとしても、やりたいですからねえ。
でも、正直、印刷会社の方からの見積もりを
見たときは、びっくりしました。
僕らも、もっと安いと思っていましたから。
お近くに印刷業界の方がいたら、
「あの仕様だったら、高くなるのは無理もない」
なんて言い合ってください。
それにしても、ああ、ほんと、びっくりしたわ。
その意味では、
そんなに目玉が飛び出るほどの金額ではない価格設定に
できたかなとは思いますが、
とにかく1年目は、
欲しいと思ってくれる人のところにちゃんと届けて、
思いっきり使い込んでほしいと思っています!

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