原料となるあんずを育てたのは、 「あんずの里」長野県千曲市の北條昭宣さんです。 積極的にいろんなことにチャレンジする、 あかるいお人柄の紳士です。 (それがそのまま、みずみずしい元気なあんずに うつったような感じです!) 糸井重里も、千曲のおいしいおそばを食べながら、 たくさんお話をさせていただきました。 あんずは、収穫してから3日以内に 食べきったり加工したりしないといけないので (日持ちしないくだものなのです)、 冷凍ではない、生のあんずをジャムにするのは 時間との勝負です。 採ったあんずをフレッシュなうちに工場へ運びました。 品種は、粒が大きくかおりの強い 「信州大実」を使用しました。 糸井重里も、北條さんの収穫に少しだけ 参加させていただいたんですよ。 |
「おらがジャム あんず」には1びんにつき、 約180gのあんずを使いました。 くだものの含有量がふつうのジャムより多めです。 杏の中でも実の大きな「信州大実」が1びんにつき3~4個分。 人と比べてみても、大きな果実です。 |
生のくだものですので、下ごしらえが必要です。 両手であんずを割って中の種をはずし、 ナイフでていねいにヘタや、 傷んでいる部分をとりのぞきました。 |
糸井のジャムレシピでは、 くだもののうまみ、あまみを凝縮させるため 煮る前に果実を乾燥させます。 これは、サンクゼールさんのふだんのジャムづくりでは おこなっていない工程です。 もちろん専用の機械などもありません。 そのため今回は、併設されているカフェのオーブン借りて あんずを少量ずつ、何度もにわけて ドライさせることになりました。 乾燥させたあんずは、砂糖とあわせてひと晩置きます。 |
砂糖といっしょにひと晩寝かせ、水分の出たあんずを その果汁ごとおおきな釜に入れて煮込みます。 アクもていねいにとりのぞきます。 |
煮込み終わっても、まだ完成ではありません。 あつあつのジャムはびんに充填され、 長いラインを通って冷まされていきます。 その過程で、味が落ち着き、全体に固まって、 ジャムとして完成します。 「おらがジャム あんず」は酸味もあまみもバランスよく、 果実の実のこり感もある、 さわやかなジャムにしあがりました。 |