青山学院大学陸上競技部、
駅伝チームマネージャーの橋本直也さんは
ほぼ日手帳WEEKSを使っています。
ミーティングの内容、選手の練習メニューや目標、
陸上部のスケジュール、そして起用選手のリストなどなど、
青学陸上部のことが、この1冊に詰まっている
といっても過言ではありません。
(その使っている様子は
「ほぼ日手帳公式ガイドブック2012」に収録されています)
そんな橋本さんに
最近の使っている様子を見せていただきました。
その紹介に行く前に、
ちょっと青山学院大学の駅伝チームのこと、
そして、大学の駅伝界のことを少しご説明します。
これを知っていたほうが
橋本さんの手帳は絶対に楽しめますので。
説明担当は、走るの大好き、大学駅伝大好き。
ほぼ日乗組員の中でも屈指の長距離ランナー、
フルマラソンを3時間20分で走る駅伝おじさん西本です。
西本さん、出番ですよ。
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はい、西本です。
大学駅伝といえば、
なんといってもお正月の箱根駅伝が有名です。
橋本くんがいる青山学院大学は
2009年の箱根駅伝に見事33年ぶりに出場。
2010年には見事8位に入賞し、
41年ぶりにシード権を獲得しました。
(箱根駅伝というのは
どの大学も参加できるわけではなく、
権利を持ったチームのみ参加できるんです。
10位以内に入ると来年の大会のシード権がもらえます)
2011年も9位と大健闘。
すっかり箱根駅伝の常連校となりました。
しかし、箱根駅伝だけが大学駅伝ではありません。
ほかにも大事な大会がふたつあります。
ひとつは、10月の出雲全日本選抜駅伝。
箱根駅伝と比べると距離が短いのが特徴で、
駅伝シーズンの幕開けを飾る大会なんです。
そしてもうひとつが11月の全日本大学駅伝。
関東の大学しか参加できない箱根駅伝に対し、
名前のとおり予選を勝ち抜いた全国の大学が集まります。
出雲、全日本、そして箱根。
この3つの大会は学生三大駅伝と呼ばれています。
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西本あらため駅伝おじさんの解説、
おわかりいただけましたでしょうか?
今回の取材は出雲駅伝が終了し、
チームが全日本駅伝に向けてがんばっている
10月中旬に行われたことも付け加えておきます。
では、これが橋本さんの手帳です。
前回、ガイドブックで取材していただいたときよりも
練習中でもいつも持ち歩いているせいもあって、
だいぶ使い込まれてきました(笑)。
使いかたは相変わらずミーティングのメモとかが基本ですね。
青学はミーティングが多いチームなんですよ。
でも、そこで話されたことは
ひとつひとつが重要なことなので、ここに書いておいて
すぐに取り出せて、すぐに確認できて、
すぐにメモが取れる状態にしてあります。
(右ページに書いてあるのは
ひょっとして出雲駅伝のメンバー?の問いに対して)
そうです。
このときはいつもチームを引っ張ってきている3年生が
ちょっと調子を落としていたのと、
1年生がどんどん実力をつけていったのもあって、
意外なメンバー選出に驚きました。
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このメンバーを見たときは、
駅伝ファンとして本当に驚きました。
全6区間のうち、実績のない1年生が4人も走る。
まさに、サプライズ人事でしたね。 |
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今回の出雲駅伝は、6位を目標にしていたんです。
というのも11月にある全日本駅伝は
6着までがシード権を獲得できるので、
その力があるのかどうかを試すためにも
その順位を目標に設定してました。
しかし、残念ながら、10位という結果でした。
正直、もうちょっといけたかな、という気持ちは
それぞれが持っていると思います。
ほかにも、僕は監督の横についていて、
選手へのアドバイスや、カギとなる言葉などを
この手帳に書いてるんですが、
監督の言っていること、考えていることが
本当にズバリ的中するのでスゴいと思っています。
しかも、最近はそれが輪をかけて冴えてるんです。
▲青学駅伝チーム監督の原普(はらすすむ)さん(左)と橋本さん(右)。
(監督の言葉で印象的なのはどれですか? の問いに)
えぇっと‥‥、たとえばこれですね。
「男としての本能」。
「欲を我慢することで、本能が生まれる。
駅伝でも、前に獲物がいたら、追っていく本能というのは
生活面でも何か欲を我慢しないと
120%引き出すことができない」ということなんです。
これを聞いたとき、なるほどな、と思いました。
こういう言葉が多いので、
「監督、ビジネス本とか出せばいいのに」って思うほどです。
早く優勝して、出させてあげたいですね(笑)。
こっちのページは出雲駅伝の反省がありつつも、
もう11月の全日本駅伝に向いていますね。
右下にあるのは2、3年生のミーティングのメモです。
というのも、最近、2年生が伸びてきてないし、
生活面もちょっと問題があったので、
いっしょに意見を交換し合いました。
僕ら3年生が抜けたあと、
青学を優勝の狙えるチームにしていくには
いまの2年生がチームの核になっていく必要があります。
でも、現状はその2年生を押しのけて
1年生がレースを走っているんです。
なので、ちょっと議論しました。
(小さい声で)大変だったんですから(笑)。
で、右上に書いてあるのは、全日本駅伝でのメンバー表です。
メンバー表自体は問題ないんですが、
誰がどこの区間を走る、というのまで書いてあるので
ちょっと勘弁してください(笑)
全日本駅伝での目標はシード権がもらえる6位です。
(6位は自信ある? の問いに)
いけます。
勢いに乗れば難しくないと思います!
橋下さん、ありがとうございました。
確かにこのまま監督の横についていて、
その言葉をひとつひとつ書き込んでいけば、
監督の語録が詰まった手帳になりますよね。
監督の本の出版の際には、この手帳、すごく役立つかも?!
さて、文中に出てきた
注目の全日本大学駅伝は11月6日(日)開催。
つまり、明日!
しかもテレビ朝日系列では朝8時から放送されます。
もし、あなたがそれほど大学駅伝に
ひいきのチームがいないのであれば、
「ほぼ日手帳ユーザー」というつながりを感じて
青学駅伝チームをぜひ応援してあげてください。
がんばれ、青学! がんばれ、WEEKS!
青山学院大学陸上競技部のページはこちら。
‥‥え? 何? 最後に
駅伝おじさん西本が何かを言いたいそうなので、
この場を渡して終わらせていただきます。
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青学の出岐君、大谷君、横山君の3年生トリオ。
この3人は要チェックですよ。 |
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2011-11-05-SAT |