「自然の川の砂を使ってみる」
という発想は楽しいですね。
ただ、実際にどんな成分が入っているのか、
その場所、場所によって
かなりの違いがあると思います。
水田や田畑の近くの小川では、
流れ出した肥料で
富栄養化している時もあります。
そこでおっしゃるように、
理想的には焼いたり、
一度、天日干しした方が、
細菌もなくなるので良いかと思いますが、
実際に採集される川砂が綺麗であれば、
必ずしもその必要はないかもしれません。
また永田先生が推奨する「日向土」は、
「土」といっても実際には、
火山岩の細か砕かれたもので、
いわば、軽石の小粒です。
当然、
これも砂のように水はけがいいのですが、
ポイントは、全体としては、
さらっと液体肥料が流れ落ちる代わりに、
日向土は、一粒一粒の中に
実は小さな穴があいていて
これが液肥を
しばらく保持する働きを持っているのです。
一般的に野菜栽培には
「水はけが良いけど、水もちも良い土」が
理想ですが、
まさに、こうした構造のことです。
農業が専門の方なので、
私などが話すまでもありませんが、
普通の畑では、
「団粒構造の土」が求められますよね。
これも小さな土の粒が集まって、
その中に水を保持する構造をもったものです。
私は川砂を試したことがないので、
確かなことは言えませんが
そういう観点からすると、
純粋な砂だけ100%では、
保水力があまりにもなさ過ぎる気もします。
もし、乾きすぎるようでしたら、
少し赤玉土を足すなどの
工夫をされてはいかがでしょうか。
表面にくん炭や敷き藁などで
マルチングしてあげるのも良いでしょう。
砂の量は何を植えるかにもよりますが
日向土などでは、
トマトやピーマンなどの
大きな株になるものでも
一株に25リットルあれば十分ですので、
同様でよいと思います。
キャベツやコマツナなどは、
もっと沢山植えられると思います。
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