本読む馬鹿が、私は好きよ。
その13:ジョン=アーヴィングを読む人

ありとあらゆることがギッシリ詰まってる。

ほぼにちわ。ごぶさたしてまっす。
もぎもぎこであります。
おっどろいたことに、お盆も終わりで、
夏も終わりなのかっ!!
まだなまっちろいままだし、アバンチュールもなかったし。
平凡な夏だったなあ。トホホ。

先日私は、アーヴィングの新刊「第四の手」
読み終わりました。
もう、ものすごいてんこ盛りな
物語でありました。
だって、インドでライオンに手を食われた、女ったらしの、
色男のニュースキャスターの純愛愛話だよ!
でも、あいかわらず、最後の最後の一ページが
胸にストンと落ちてくる感じは、爽快。
おすすめですよ〜。こちらも。
(って、私がオススメ書いてどうするんだっつうの。
 ついつい、ファンなもので、前のめりっす。)

では、本日は、こちらを。
もちろん、これも映画化されてます。


ホテル・ニューハンプシャー(上)
ジョン アーヴィング(著)
文庫: 427 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102273034 ;
上 巻 (1989/10/01)

ホテル・ニューハンプシャー(下)
ジョン アーヴィング(著)
文庫: 412 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102273042 ;
下 巻 (1989/10/01)




僕は『ホテル・ニューハンプシャー』を推します。

父親の夢想するホテルを中心として、
ホモ・レイプ・小人症・そして愛し合う姉弟……、
ありとあらゆる問題を抱え込んでいるベリー家。

だけど、そこには悲壮感が無いんです。

もちろん、それぞれの悩みは深く
自ら命を絶つ家族も出てしまうのだけど、
彼らの
「前へ前へと
  目を向ける生き方」

を見ていると、
些細なことで、うじうじと悩んでいる自分が
ばからしくなってしまいます。

そして、彼らの発するある種の楽観性は、
(はちゃめちゃで問題山積み、それなのに
何故か読者が憧れてしまう。)
アーヴィング独特の家族像から
生み出されるもののように思います。

『ガープの世界』のジェニー・フィールズ邸や、
『サイダーハウス・ルール』の
セント・クラウズ孤児院なども
同様で、それはもはや家族ですらなかったりするの
だけれど、
彼らほど立派な家族を持つ人はいない。
とすら思えてくるから不思議です。
(すまいる)


私はホテル.ニューハンプシャーが好きです。
アーヴィングの本てみんなそうだけど、
なんでもありで、それで、なに?これ?
いいのか、ってことが矢継早に出てきて、
でも惹き込まれて、
麻痺した頃に
何かぽんと心に感動が…

この本はアーヴィングの本の中でも
色とりどりな感じで、
楽しい!
主人公が自分の姉さんを好きな気持ちに
一番盛り上りました。
(User)

こんにちは。
ジョン・アービィング待ってました。
これを期にアービィング仲間が
増えることを期待しています。
でも、彼の作品はかなりの確率でながーいので
初心者にはあまり読んでもらえないんですよね。
勧めにくい。
そこで、映画から入ってはどうでしょう?
『ホテルニューハンプシャー』なんかは
かなり忠実に作品の雰囲気を
再現しててすばらしい。
あの独特の世界観、
「日常には
 何でも起こりうるし、
 何でも乗り越えられる」

が見事に描かれてます。
ジョディ・フォスターかわいいし。
とにかく『ホテルニューハンプシャー』
(もちろん小説も) 
 おすすめです。
(岡本 圭史)

「ホテル・ニューハンプシャー」をオススメします!
悲劇がたくさんおこるんだけど、
文章がその悲しさにどっぷり浸ってなくて、
いい距離感があるのが、好きです。
余計に心にずしん!ときます。
フラニーのパワフルなところに、
同じ女性として魅了されました。
大失恋した私を、最終的に救ってくれたのは
彼女です!
それに、
登場人物みんなを
好きになった
のは
この本が初めてです。
(千夏)


おお、みなさん、オススメが濃いっすな。

生きてる限り悲劇は
起こり続けるかもしれないけど、
死ぬよりはましだろう、
という開けっ広げな感じがするのが、
とてもいいですねえ。
落ち込んだときなんかに、
あえて、 自分にむち打ちながら、
最後まで読み通してみるのがいいのかもしれない!!


最後に映画情報も載せておきますね。


(DVD)
ホテル・ニューハンプシャー
価格:¥3,800
DVD (1998/04/25)
カラー
ビーム・エンタテイメント
カルチュア・パブリッシャーズ


お時間のないかたはこちらで
おたのしみくださ〜〜い。

まだ、あの大物を紹介してないんです。
「ガープの世界」をオススメしていただけないかしら?
よろしくおねがいします!!

2002-08-19-MON

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