本読む馬鹿が、私は好きよ。

電車のなかで本を読んでいる人を見つけると、
何を読んでいるのか知りたくなります。
自分は読んでなかったけれど、
たくさんのファンのいる作家については、
「どういうふうにおもしろいの?」って聞いてみたい。
読みたい本が増えるのって、うれしいことだから。

どうぞ、この作家をよく読んでいる読者の皆さんは、
「ほぼ日」の読者に、そのおもしろさを伝えてください。

解説までオススメの本。

ほぼにちわ。おひさしぶりです。
みなさん、本読んでますか?
京極夏彦さんの、新しい本でてますね。
楽しみにしていた新刊なので、
じっくり味わってよんでますぜ。
わたしはこのページを担当するようになってから、
京極夏彦さんの本を読むようになったので、
どうも、感慨深いです。

さて、本題。
すみません、 更新の合間があいてしまいました。
そんなこんなのあいだに、
ほぼ日でも川上さんとdarlingの対談が
はじまっていました。
『川上弘美さんと相づちを打ち合う。』
よんでみてくださいね〜。
ほかにも、
『男女が同居するということ。』もありますよ。


今日は、
2冊をオススメされてみようじゃありませんか!
まずは、『いとしい』。

価格: ¥1,200
出版社: 幻冬舎
ISBN: 4877281843




私は「いとしい」(現在は幻冬社文庫)を
推し ます。
家庭環境があまりにもフクザツな姉妹と、母の物語です。
恋のさきに流れる「いとしい」きもち。
それを相手にどう伝えたらいいのだろう。
もどかしい思いを植え付けられてしまうのが、
恋なのかもしれません。
(まきた)

私は「いとしい」が好きです。
中に挟まれる人々の思い出話やら
作り話が面白くてどきどきしながら読みました。
オトヒコさん大好きです。
仕事でストレスを感じていたときに読んで、
とても気が楽になったのを覚えています。
恋愛ものなのに。
(匿名)

わたしは「いとしい」を推薦します。
特におんなの人に。ネタばれになってしまうので、
詳しくは言えませんが、
主人公のお姉さんの恋人がまゆから出てきて、
初めて言葉を話すシーン、
あれほど「愛の幸せ」を感じたシーンは
ありませんでした。
今想い出しても、胸の辺りがぎゅーっと暖かくなり、
涙が出ます。
(poriporin)




なんとなく、みなさん、
感覚的な感想をもたれているのが、
面白いですねえ。
ちょっと心にスキマ風がふきこんできたときに、
読むといいかも。
読書リストにメモをつけておきますか!

お次は、『椰子・椰子』です。

価格: ¥476
出版社: 新潮社
ISBN: 4101292310



「椰子・椰子」がお勧めです。
山口マオのイラストもたくさん入っています。
それもとてもいいです。
川上弘美ありきか山口マオかと思うほど です。
おみごとです。
お二人の共同作品と言っていいと思います。
さらには文庫本の解説、南伸坊の文章までも好きです。
あまりにもすきなので
お勧めの文章を自分で詳細に書くよりは、
南伸坊さんのそれをお読みになってください、
といいたいです。
なにしろ解説文のタイトルは
「お読みになったら吃度気に入られます。」です。
そのとおりです。
きっと気に入られます。
(nobi)

文庫の裏の説明に
「一足踏み入れたらきっととりこになる。」
とありましたが、
その通りになってしまいました。
どうにも不思議な日記帳形式の作品で、
これは夢日記か妄想を楽しんでいるのか、
戸惑ううちにすっかりはまりました。
荒唐無稽な作品でも、読者をとりこにするには、
描写におかしさが満ちていなければいけない。
この一冊は、十分におかしく、
電車内で読み噴出しかけてしまいました。
川上さんのすごさが、薄い中に詰まっているようです。
作品を彩る、山口マオさんの絵、
南伸坊さんの解説もまた、素晴らしくできております。
(大富良知)



いや、こんなに全般的に、細部まで
オススメされたことはなかった。
お二人とも「解説」までススメテくださる。
よまないでか!
折しもお盆なので、
川上弘美さんの小説をもって、実家に帰るってのも、
なんだか、のんびりしてる感じでいいですなあ。

というわけで、まだまだ
オススメおまちしてますよ!
アドレスは、yomu@1101.comです。

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2003-06-29-SUN

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