吉本隆明さんがもっとも近くに思っていた思想家は
鎌倉時代の僧侶、親鸞だったのかもしれません。
それほどに、親鸞についての
吉本さんの著書や講演の数が多いのです。
(親鸞に関係する講演は12あります)
今回は、代表的な5講演を紹介します。
吉本さんが抽出した親鸞の考えは
ものごとの本質をとらえるうえで
暗闇の灯台のような役割をしてくれます。
「善人なほもて往生をとぐ、
いはんや悪人をや」
(いい人が浄土に行けるのだから、
悪人はもちろん行く)
という、逆説的な言葉の背景を入口に、
未来に通じる親鸞の思想を手に入れてください。