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時間
153分
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音質
場所は、京都精華短期大学大教室。
一般の人にも開放され、
他大学の学生の参加も多かった。
音源は主催者提供。
テープ交換のため途中で音質が変わる。
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講演日時:1975年10月16日
主催:京都精華短期大学 学生部
場所:京都精華短期大学
収載書誌:白地社「而シテ」5号(1976年)
講
演
よ
り
文学が幸福になるときがあるのかもしれないけれど、
少なくとも歴史を省みる限りは、
文学が幸福だったということはまずないわけです。
文学が本質を目指すならば、
それはしかたがないと思うんです。
ただ、文学にもし影響力というものがあるとすれば、
「人を揺すぶる」ことが本質的には
できることじゃないかと思います。
「文学というのはアルファからオメガまでやるんだよ」
ということを現在的に指し示すことによって、
「政治だって経済学だって
ここからここまでやればいいんじゃないんだよ、
はじめから終わりまでやんなきゃだめですよ」
というふうに、揺すぶらなくてはしかたがないと思います。
それは、文学だけしかできないんじゃないかという
気がします。
その課題は、すぐれて現在的な課題だと思われます。