-
時間
125分
-
音質
梅光女学院での講演。
音源は主催者提供.
会場内のノイズが入っている。
ープ反転のため一部音質が変わる。
-
講演日時:1981年7月3日
主催:梅光女学院大学
場所:梅光女学院大学
収載書誌:未発表
講
演
よ
り
現代文学が強いているのは、
「物語性の喪失」ということです。
作品の緊張度を保とうとすると、
物語というものを喪失せざるをえないというジレンマが、
現代文学が当面している大きな条件でもあります。
そういう条件のなかで、
若い作家が無意識のうちにとっている
ひとつの解決のしかたがあります。
それはイメージの氾濫ということです。
そのイメージには意味をつけようがなく、
泡のようにはかないもので、
ただイメージだけが氾濫しています。
しかし現在の若い作家は、そのことによって
現在の文学が当面している大きなジレンマを
無意識に解こうとしているように思われるのです。