「おらがジャム」は、もともと糸井重里が
自分や周りの親しい人たち用に作っていたレシピから生まれた
ほぼ日のジャムのシリーズです。
工夫することが大好きで、なおかつ食いしんぼうの糸井重里。
さまざまな試行錯誤を重ねて、
自分好みに作っていたものがとても評判がよかったので、
その手作りの良さをいかしたまま
ジャム工場のみなさんに作っていただいています。
「本気めんどくさ仕込み」とは、
その、糸井重里がもともと見つけたジャムの作り方。
旬のくだものを干してから煮込む
オーブンドライ製法をはじめとする
「本気めんどくさ仕込み」により、
果実のぎゅっと濃い味わいをたのしめます。
なによりの特徴は、たっぷりのくだもの感。
果実自体が持つ豊かな香りや酸味が
ジャムのなかにとじこめられて、
濃厚なおいしさの、特徴のあるジャムに仕上がっています。
こんがり焼いたバタートーストに
たっぷり「おらがジャム」を塗って食べると、
溶けたバターのしょっぱさと
ジャムのフルーティーなあまさが合わさって
たまりません。
しっかりとした実のこり(いちご)や、
くだものから生まれた華やかな香り(あんず)、
きれいな色や、繊細な味わい(りんご)も
たのしんでいただけることと思います。
基本的には旬のくだものとグラニュー糖だけで
作っているので、自然なおいしさ。
ふだんジャムを食べないかたからも、
「このシリーズは好き」という声をいただくことがあります。
製造してくださっているのは、長野県に本社を持つ
食品製造・販売の会社、サンクゼールさん。
工場は、長野県飯綱町の小高い丘の上にあります。
車で坂道をのぼっていって、その敷地に足を踏み入れると、
まるでヨーロッパの田園地帯に遊びに来たかのよう。
石畳の路の脇には小さな花々が咲き乱れ、ぶどうの畑もあり、
甘いジャムの香りがただよいます。
遠くには長野の美しい山々が見える、気持ちのよい場所。
「おらがジャム」はそんな場所で、作られています。
特にサンクゼールさんにお世話になっているのは、
「糸井のジャムを再現しながら」
「たくさんの量を作る」という部分。
ジャムを作る、ということは同じでも、
たくさん作る場合には、家庭と工場では道具も規模も違うため、
レシピをいちから作りあげる必要があります。
さらに、もともとの糸井のレシピが、
ちょっとかわった、手のかかるもの。
サンクゼールさんのこれまでの豊富な経験による
さまざまなコツも教えていただきながら、
糸井のジャムを再現してもらっています。