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ほぼ日って、超ふとっぱら！
 新春初夢馬鹿企画・望みはなんだ？

＜永田ソフトさんからの回答＞
 「快録テレコマン」はこちらから


1.
みみっちいことを言ってる場合じゃありません。
21世紀なんだし、くよくよするな（してないか？）。
このたび、「ほぼ日」秘密研究開発部では、
『絶対にばれない本物の偽札』の製造に成功しました。

（証拠隠滅のため、1年経過した時点で自動的に消滅する
特殊な紙でつくりました）

この『絶対にばれない本物の偽札』を、
日頃お世話になっている皆さまに、
ご希望の量だけ差し上げようと考えています。

どうぞ、ご遠慮なく、
ご希望の金額と、使用目的を記して、
このメールに返信してください。

・ご希望の金額　　　　　　0円
　（重量での申し込みは、ご遠慮ください）

・今後の開発の参考にいたしますので、
　どういうふうに使うかをお書きください。

●なぜ０円かというと、
　僕はこのプロジェクトは露見すると考えている。
　要するに、バレてエラいことになるだろうと考えている。

　おそらく偽札の出来は完璧だろう。
　スタッフは精鋭揃いだろうし、
　製造から流通、その消滅のプロセスに至るまで
　予想通りにことは運ぶと思われる。

　ならばなぜ露見するかというと、
　それは糸井重里氏の人柄に因るところが大きい。
　つまり、紋様から透かし、番号に至るまで
　本物そっくりの偽札が製造できたとして、
　糸井氏がそれを黙っていられるとはとても思えないのだ。

　ありそうな例としては、
　笑っていいともあたりで
　ぺろっと喋ってしまうのではないかと
　僕は予想する。
　観客もタモさんも「えーっ！」かなんか言って、
　糸井氏もまんざらでもなかったりして。

　そうなるともう大変である。
　マスコミは大騒ぎである。
　お父さんのためのワイドショーランキング１位である。
　22時間46分である。

　つぎなる展開としてはやはり家宅捜索であろう。
　背広に白手袋の局員たちがつぎつぎと
　段ボールを押収するのであろう。
　13箱分とかであろう。
　ちょっとハンパに余った書類なんかは、
　ほぼ日永久紙袋に入れられて押収されちゃったりして。
　ついでにこっそりほぼ日ファンの局員がフレンチパーカー
　まで２、３着押収しちゃったりして。

　そして当然、偽札注文をうながす
　メールの記録も押収される。
　誰々が何枚、あの誰それは何十枚、
　あの誰に至っては何百枚。
　翌日の押収リストには名前別の注文枚数がずらーり。

　来るべきそのスキャンダルに備えて、
　前途有望たる若輩者の僕は
　きっちりとここに０枚を宣言しておきます。

　ふう、危ないところだった。


2.
神をも怖れぬ「ほぼ日」秘密研究開発部2は、
このたび、『人間（手打ち風）クローン』の開発にも
成功してしまいました。すいません。
記憶も含め、性格、容姿、能力、等々についての
個別のご相談にはいくらでもお応えできますので、
必要なご希望条件を以下に記して返信してください。
（できるだけ具体的にお願いいたします）

・お届けする『人間（手打ち風）クローン』と、
　あなたのご関係は、どのようにセットしますか？
　（妻、夫、召使い、特殊な友人等、具体的に）

●双子の兄貴

・『人間（手打ち風）クローン』の容姿は、
　どのように設定しますか。
　（誰々に似ているとか、どこがどうなっているとか、
　いくらでもカスタムメイドできますので、
　ご遠慮なくお申しつけください）

●双子なので僕そっくりに。
　あ、目の下のほくろだけは左右逆にお願いします。

・『人間（手打ち風）クローン』の能力設定には、
　どんな希望がございますか？
　（できましたら設定を詳細にお伝えください）

●個人的に双子に強い憧れを抱いています。
　兄貴でも弟でもいいですが、
　兄貴が新しくできるというほうが神秘的ですので、
　双子の兄貴ということでお願いします。

　許されるならば運動神経を高めに
　設定しておいてください。
　というのも、双子の運動選手として、
　さまざまなスポーツで活躍していきたいのです。

　たとえばテニスではダブルスを組みます。
　やはり双子ですから、
　双子ならではの攻撃を繰り出します。
　ラケットを重ねて打ったり、
　兄貴が弟（つまり僕ですが）を空中高く放り投げて
　スマッシュしたりします。
　バレーボールではふたり時間差攻撃です。
　むろん野球ではバッテリーを組みますし、
　マラソンでは途中で入れ替わってインチキします。
　（ほくろの位置が逆なため、ばれて失格となります）
　どのスポーツに関しましても、
　登場する場面としては
　主人公が参加する初の全国大会が望ましいです。
　だいたいの感じでいうと準々決勝あたりでしょうか。

　準々決勝に敗退したあとは
　先人の例にならって
　芸人さんになるという手もありますが、
　いかんせん僕はふだんから
　表情に乏しいと言われているため
　あきらめるほかなさそうです。
　あ、でもウルトラクイズの双子神経衰弱くらいなら
　できるかもしれません。

　夢としてはやはりファッションモデルでしょうか。
　双子ならではのお揃い色違いといった装いで、
　シンメトリーなポージングなどにも
　挑戦してみたいと思います。
　最終的にはユニクロのＴＶＣＦに登場することも
　やぶさかではありません。

　永田弟「昔から服の趣味が似てるんですよ。
　 　　　　たまたま買った服を兄貴が偶然買ってたりして」
　永田兄「おまえ、いっつも俺のマネするよな」
　永田弟「マネじゃないって！
　 　　　　それよりそのシャツ俺のだよ！」
　永田兄「あれ、そうだっけ？」

・・・フリース、1900円

2001-01-06-SAT

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