今年感心した「ほぼ日」 |
ゆーないとさん(『ぼーっとした青春』著者)の 「青春はコミュニケーションだ!」レポートですね。 いきなり「ヘローどうもです」からはじまって、 ぐいぐい補聴器体験に引きずりこまれていく勢いが 並みじゃなかったです。 「弾み語り」とでも言うのでしょうか、 言葉の生々しい溢れっかえりっぷりにうたれました。 「!」や「★」が飛び回ってるかと思えば、 「モーション」なんて古い言葉の使い方も絶妙だし、 締めくくりの洞察など、 『「聴く」ことの力』より迫力ありました。 もちろんこの鷲田清一さんの本も良いのですが。 実は、ゆーないとさんに 大学受験のアドバイスをしたことがあります。 ぼくは大学時代に塾の講師のアルバイトをしていて、 夏期講習など一日に小学校4年から高校3年までの 国語を教えてました。 そんなことで、 ゆーないとの父に頼まれ、 中華料理を食べながら、 受験国語のコツや参考書について なごやかに話をしていたわけです。 途中、その父、尿意を催したか席を立ってしばらく、 ゆーないとさんのこんな質問が飛んできました。 「試験のときに、早くできたら寝ちゃうんですけど、 それはいいんですか?」 ぽかーん、としました。 あまりに不意を突かれすぎたので、 「あぁ、それは寝ない方が、いいな。 一通りできても、 もう1回はじめから試験を受けるつもりで、 試験時間を使わないと。」 あまりの質問に気の抜けた返事しかできませんでした。 帰宅後、ゆーないと父にメールを打ちました。 かくかくしかじかこんな問答があったけれども、 「試験時間中は、絶対に、絶対寝てはいけない、と、 しっかりお伝えください」 今年、ゆーないとさんの補聴器ルポを読んで、 「受験国語」は、 書くためにできてるものではないぞ、と あらためて思い知りました。 とはいえ、来春受験を控える諸君。 これから言うことをよく聞いてくれ。 また、資格試験に挑戦される貴兄貴女。 基本に戻りましょうぜ。 試験時間中は、ネバー寝てはなりませぬ。 ネバー。 |
2002-12-30-MON
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