まっちゃんこと、SOPHIA(ソフィア)の松岡充くんとは、
お互いに何者か知らないで、友だちになった。
だからかも知れないけど、ほんとに仲がいいの!
こんなふうに、フツーにメシ食いながら、
マジな話をすることも多いんだけど、
いやー、鍋っていうのがどうもね。
つい、気分がユルくなっちゃって。あはははは。

師走の寒空の下、ギリギリまで新春特番のネタを探し回っていると、
ぴるるるるっと携帯のベルが鳴りました。
電話の主を見ると、なんとSOPHIAのボーカル松岡充氏。
「おーい、326、鍋くうでぇ」
「ハイ、すぐ行きまーす」
編集長として特番ネタも探していたけど、それ以上にボクは腹ペコでした。
まっちゃんが鍋背負って飛びこんできてくれたこの機会を逃す手はありません。
皆で囲む鍋なら、「やっぱテーマは愛でしょ」、と突入したダブルミツル・ラブ対談!


326 グツグツ、いい音ですねぇ。
この音をBGMにお届けできないのが
残念ですが、今日はよろしくお願いします。
松岡 えっ、もう回ってんの?
はい、よろしくぅ。
326 さっそくですが、まっちゃんにとって、
「恋」と「愛」の違いとはなんですか?
松岡 これまた難しいこと聞きますねー。
326 難しいこと聞きますよ、言い直しただけだけど(笑)
松岡 世の中、愛がすべてですよ。
愛には恋愛の愛だけではなく、
いろいろな愛がありますけど、
この世で唯一、無垢なものですね。
326 うんうん。
松岡 そして、無償のものだと思います。
326 はい。じゃ恋は
松岡 恋はイマジネーションの世界かな、基本的に。
でも限りなく現実に近くなれるものでもあると思います。
恋する気持ちを実現する気になって、
自分を磨いていくっていうのが恋かな?
326 なるほどぉ。
限りなくそれを求めるが故に、
手に入れられるものや、失うものがある
と思うんですけど。
松岡 う〜ん、難しいねぇ。
でもさ、愛や恋を求めて失うものってあるかな?
326 人によっては、自分の時間がなくなるってこともあるし、
好きな人以外との付き合いが失われたりとかないっすか?
松岡 それはさ、2人の時間が増えたとプラスに
考えるべきだよぉ、そう考えられないのは、
悲しいことだよね。
326 悲しいけど、そういう話って多くないですか?
お互いの時間を大切にしようって別れるケースも
よくあるみたいだし。
松岡 でもそれは結局、お互いの時間を大切にできる
相手をまた捜すわけだし。
問題をどっち側から見るかっていう違いかな。
恋愛によって手に入れられるものは、
お互いを共有することっていう現実だよね。
326 まっちゃんは結婚してどれくらい?
松岡 1年弱かな。
326 これまで経験したいくつかの恋愛と
違うってことが結婚につながるのかな?
やっぱりこの一個(結婚に至る恋愛)
だけは他の恋愛と違うわけでしょ?
松岡 いや、あのね(笑)。
超都合いい話に聞こえるかもしれないけど、
相手の事を、お互いが最終的に思いやれないが故に、
別々の道を歩む事を選んで、別れがくるでしょう?
で、別れてしまうという事は、その先にある
結婚という過程にたどり着けない。
今までのいくつかの恋愛はそこに至らなかった。
って、事だよね。
そういう意味で、恋はしていたけれど、
愛が欠けていたんだと思う
、今まで。
326 はぁ〜、すごいねーそれ。
松岡 本当の恋愛だけが、結婚に至るって訳じゃ無いし、
思い出は思い出のままで大切にしたいけど、
やっぱり、今がすべてだね。
326 そういう考えって、女性的かもしれないですね。
男性って思い出に縛られがちだし、
その思い出にしがみついて生きてる人、
多いじゃないすか?
松岡 今にたどり着くための出会いだったのかなと。
無駄なものなんてきっとひとつもないし、
無駄に傷ついたこともないし、
すべてが必要だったんだと思うね。
326 それいいね。
今の奥さんに出会えたことは、必然だったと。
松岡 ウン、必然だと思うな〜。
松岡 あ、アツイアツイ。もうけっこう煮えてる。
326 じゃ、食べながら話しましょう。
まっちゃんにカキ鍋をご馳走してもらってます!
松岡 イエーイ!
326 鍋とか皆で食べたりしてると、ふと思うんだけど、
まっちゃんの幸せってなんですか?
松岡 幸せ?
おう、それはね、
いかに時間を悔やむことなく使えるか
ということじゃないの?
生まれたときから時間を決められてる人もいるから、
生きたくても生きられない人にとっては
時間って平等じゃないかもしれないけど。
326 うんうん。
でも一般的に、時間っていうのはだれにでも
平等に与えられてるはずですよね。
松岡 そう。
その24時間や365日をどう使うかってとき、
その時間を悔いなく使って、
一日の最後にぐっすり眠ることができれば、
幸せって言っていいんじゃないの?
326 うん、わかるー。それいいねー。
ところで松ちゃん、お肉も食べてる?
あんまり食べてないよね。
あ、オレのせいだ、それ。
松岡 なんで?
326 オレ、カキ食べれないから。
てか、食べれないんじゃなくて
食べたことないんです。
だからさっきから肉ばっか食べててゴメンナサイ。
松岡 こわいんでしょ? カキ。
326 コワ〜イ!
松岡 あたるよ、たまに。
じんましん、ガー出るし。
326 なんすか、それー!
でも、確かにそんな気もする(笑)
松岡 さっきの恋愛論ってヤツだけどさ、結局、
答えなんてないんだよね〜。
326 答えはないけど、例えば僕らなら、
一個ぐらい答えを持っていたいなって気持ちは
ある
じゃないですか。
よく考えると、恋愛観と恋愛論は違うよなって
思ったりするし。
松岡 そうだね。
そういう意味の恋愛論でいうと、ひとことで言って
『恋は戦い』だね。
326 う〜ん、深いなー。
松岡 ま、オレが今度出る
ドラマのタイトルなんだけどさ(笑)
326 なんすか、それ! パクリかよ!
それにしても、この鍋美味しいね。
オレはひとり暮らしだから、この幸せ感はこたえちゃいますよ。
みんなで鍋つついてると、せつなくなるもん、いい意味で。
じゃあ、今日は、
『鍋と愛はせつなさがステキ』
ってことで、
締めさせてもらいます。
ありがとございましたー。
松岡 はい、どうもー。
「ほぼミツ」の感想や326編集長への激励は、
メールの表題に「326編集長へ」と書いて、
postman@1101.comへ!
どうでもいい編集後記
326
編集長
どう、ちゃんと愛について
語ってたでしょ? まさにラヴ対談だなぁ。
ほぼミツ
部員
ええ、確かに文字づらではそうですけどね。
326 あれ?妙につっかかる言い方だなぁ。
部員 だって、会話を録音したMD聞くと、
ほとんどの時間はじゃないですか。
326 うるさいなぁ。
いいじゃん、ちゃんと仕事はしたんだから。
部員 で、どうだったんですか?
326 なにが?
部員 鍋ですよ、カキ鍋。
326 あ〜あ、もう、あれね、絶品。
めちゃくちゃうまかったっす。
ま、カキはおれ、食ってないんだけどね。