年末年始スーパーカスタム企画。 留守番番長、 「ほぼ日」を乗っ取る! |
1月2日の「理系番長」より。 お久しぶりです。目鷹ひろみです。 1月2日に、ただの読者でありながら ほぼ日を任されてしまい 正月早々からほぼ日に似つかわしくない 「重ぉ〜いホームページ」 をお届けしてしまったヤツでございます。 その節は、そのようなものであったにも関わらず、 多くの方に見ていただき、ありがとうございました。 え、 元々、イトイさんへは、どっちかというと おちゃらけたメールばかり送っていたんですよ。 (そうでもないかな? まあでも、 バランス的にはそうだったような気がします。) ただ、 スポーツ関係の話は、良く送っていました。 実は、箱根の原稿は、 一年前、大後監督のインタビューがあった時に 送ったメールが元になっているんです。 恐らく、イトイさんの頭には そのメールがあったのではないかな、と想像しています。 だけど、 いざ、お話を頂いてから、今のほぼ日で、 自分にしかできないこと、 自分だからこそ提供できるものを考えたところ、 ああいうシリアスなものばかりが出てきてしまったんです。 自分でも、ちょっとびっくりしたんですけれど。 何とか、もっとポップなバランスにできないかな、と 色々あがいてみたのですが、 ほぼ日の方から「面白いからこれで行きましょう」 と背中を押していただき、ああいうバランスになりました。 だから、 あんな「重ぉ〜いホームページ」になってしまった 責任の半分は、ほぼ日にあります(笑) そういう意味で、 「かなりバクチだよなぁ〜」と思っていたのですが、 読者様の反応は思いの外、好意的でして、 本当に良かったなあ、と思っています。 (好意的でなかった人は、メールしなかっただけかもね) 私の場合、反応は生命倫理に集中したのですが あれなどは、かなり思い切った事を言いまくっていて、 上がってきた原稿を見て青くなってしまった 小心者の私としては、かなりほっとしています。 (まあそれは「メールで回答を下さい」という形に まとめたから、ですけどね。 たくさん頂いた回答は、本当に勉強になりました。 なんらかの形で皆さんに読んでいただく 意味はあるのではないか、と少し考えています。) もっとも、 私の場合は、「臨時ほぼ日編集長」ではあっても、 「編集」はやっていないですねぇ。 というのは、ほとんどの原稿を自分で書いたので (イラストを描いてくれたにゅーよーくさんアリガトウ!) 編集した、というより、ただ単に原稿を書いただけ。 「編集」は、私の場合は 「ほぼ日にお任せ〜!」だったです。 きっと読者の方は興味ある方もいるでしょうし、 別に隠すことでもないと思いますので、 その辺りの実状を書いてしまいましょう。 イトイさんからの 「気持ちよく断れるように配慮した、依頼のメール」 が来たのが12月13日。 自信はないけどやってみたい、とすぐに返答して、 それから週明けの16日に、 だいたいの企画案(というより原稿案)を出しました。 それで、担当の木村さんとメールをやりとりして 企画案を煮詰めていきました。 その上で、一度合って話をしましょう、となりまして、 21日の土曜日に、明るいビルで打ち合わせ。 (だって、行ってみたいでしょ、やっぱり!) ここで、企画の骨格が固まりました。 そうそう、その行く途中に 「生命倫理は原稿を書くより、 インタビューして頂いた方が良いものができるのでは?」 と考えて、その旨を話し その場でインタビューをしていただきました。 その時には、原稿用に生命倫理のポイントを書いたモノや、 例の「問題」のたたき台は用意していましたので、 それを見せたりしながら、 インタビューは割とスムーズに進みました。 そして、 インタビューのまとめはお任せして、あとはひたすら 原稿を書き、手直しをし、書き加え・・・ をしていました。 特に、「田中耕一さんの研究の話」は、 手を入れれば入れるほど、伝わる人も増えると思ったので、 かなり頑張って「わかりにくい所」をつぶしていきました。 (それでもまだ、足りないところはありましたけど、 今の私にはあれが精一杯です。 イラストなんかも今の私には難しいし・・・) あまりに自分の文章と格闘し続けたので、 自分で自分の文体がオモロくなってきたくらいです。 あとは、 原稿をほぼ日に送って、ホームページの形式にして頂いて、 細かな修正などをして、できあがり! ね。 私のやったことって、本当に、 原稿を書いたことくらいでしょ? さて、あとは、 私の担当日に寄せられた感想のメールを、 この下に載せていただける、って事みたいですね。 皆さまからのメールは、全て読ませていただいています。 だいたい数十通のメールの本文を一つのメールにまとめて、 どーん、どーんと送って頂いているんですが。 だから、受信に時間がかかるメールが来たときが、 「感想メール」が送られてきた時、なんですね。 いやでも、イトイさんやほぼ日の方々が 「全てのメールをありがたく読んでいる」 と仰っていますが、 それは本当だな、と思いましたね。 私も本当に、全てのメールを丁寧に読んでいますもん。 だって、嬉しいですから。 尤も、これまで経験ないほどの数のメールなんですけどね。 本当に文字通り、読みふけっちゃっています。 それでは、最後に、 いただいた素敵なメールの数々を、どうぞ。 この選択と編集も「ほぼ日にお任せ〜!」です。 「ただの読者の留守番番長」の実状が こんなところにも出てきていますね〜。 後に続く方(居るのか?)の参考になりましたでしょうか。 最後に、皆さん、 本当にどうもありがとうございました。 この経験を、しっかり栄養にしたいと思います。 目鷹ひろみより。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ (※ここからは、みなさんから寄せられたメールをご紹介!) ・今日のほぼ日、田中さんの研究の解説を読みました。 時間がないのですがメールを 書かずにはいられませんでした。 難しいこと、知識をそのままひけらかす人が 頭いいと思われがちな世の中ですが、 そういったことを簡単なものとしてわかりやすく、 かみくだいて説明できる人、 それが本当に頭のいいことだというのは よく言われていることです。 が、なかなかそれを実践している人には 会えないのが現状でもあり・・・。 そんななか、きょうの目鷹ひろみさんの文章は 非常に知的で素敵な文章でした。 とっても勉強になりました。 どうもありがとうございました。 駅伝の文章では、 読みながらついついテレビをつけちゃいました。 僕は今早稲田生なので、 早稲田の話はとってもハートフルで感動しました。 (ゆ) ・あけましておめでとうございます. 一研究者(分野は違いますが)の端くれの端くれとして 目鷹さんの留守番番長,興味深く読みました. 1,2年前から「あるある」とか「200X」とかの 生命科学を取り扱うテレビ番組が増えました. そこでは様々な要素の相互作用で成り立っている現象も たった1つの原因に判りやすく求められていて, 情報の下地の少ない一般の視聴者に 誤解と偏見を植え付けているなあ... と思っています. でも興味をもつ取っ掛かりとしては テレビは大変優れたものだとおもいます. 目鷹さんの文章を読んでいたら 池谷さんとdarlingの対談を思い出しました. 情報を共有するための 削ぎ落としが巧みなんだと思います. 4月から研究とはまったく関係ない会社に就職します. 修論に追い込まれてる今,研究が面白いです. なにかを作り上げたくて,知りたいことばっかりで あらためて論文読んだり実験すると本当に楽しい. もっと早くにそれに気付けたら研究者を 目指したかも・・・ でも早くに気付けないのが自分自身なんですよね. あとちょっと,研究がんばらなくちゃ. 一昨日も昨日も今日も研究室に来てました. ちょっとさみしいです. いや,だいぶさみしいです. 「けっ,なにが明けたっつうんだよ浮かれやがって!」 なんつってテレビに突っ込みいれて過ごしてました. どの留守番番長もボリュームあるコンテンツなので 大助かりです. あぁ,早く誰かと視線を交わしながら 握手でもしながら 「あけましておめでとう」って言いたいなあ. 長くなりましたのでこの辺で. (takepico) ・私は、**県に住む、****です。 27歳、NHKのアナウンサーです。 『田中耕一さんの研究内容』 に感動し、お便りを差し上げました。 まず、解説を読んで 「ようやく分かった!」というのが率直な感想です。 化学の「基本」と「今」を、関連付けて 教えてくださったのがよかったです。 そして、「なぜ、今田中さんが受賞したのか」も、 よく分かりました。 この点に関しては、ずっと疑問に思っていました。 「なぜ今?」が分からないから、 スウェーデン王立科学アカデミーも 胡散臭いものに思えてくるし、 今後の日本人のノーベル賞受賞予想なるものを聞いても、 絵空事に聞こえていました。 私たちも伝える立場として、 そういったところに重きを置かないといけませんね。 でないと、 「ダブル受賞!!」「久々の明るい話題」 で完結してしまいます。 CGや図を使ったテレビや新聞の説明では、 ちっとも田中さんの研究内容が分かりませんでした。 文章だけの目鷹さんの解説で、ようやく分かるとは・・・。 これも、同じく伝える立場にいる身として 肩身が狭いです。 今回、田中さんの研究内容の概容が分かったと同時に、 高校の化学の授業がもう一度、 私の中でよみがえりました。 「あー、こういうことを言っていたんだ」 10年前にこの解説を読んでいたら、 私は理系の道へ進んでいたかもしれません。 今とは違う自分がいたかもしれません。 疑問に答えるとともに、 知的好奇心を掻き立てる解説だと思います。 解説の最後までたどりついた人は、多いと思います。 新年早々、ほぼ日を開いてみてよかったです。 ありがとうございました。 (匿名のかた) ・「田中耕一さんの研究の話」は、 読むのに30分かかってしまいましたが、 とてもおもしろかったです。 田中さんの情報はニュースで いろいろと目にしましたが、 田中さんの研究について 分かった気持ちになったのは初めてです。 田中さんの実験を取り囲む 科学の世界の大状況から、田中さんの実験へ、 ぎゅーっとズーム・アップするような書き方で、 ほんとうによくわかりました。 「わかる」っていうのは、 どういう実験機材を使っているとか、 どういう物質を利用しているとかではなくて、 実験の置かれている状況を知ることなんだな、 と今回の記事を読ませてもらって勝手に思いました。 去年の4月から、仕事を辞めて カナダの有機農場を転々としながら ボランティアで働かせてもらってきて、 科学のたいせつさを実感していただけに、 こんご科学を学習する上で、 そのアプローチを教えていただいたような気がします。 カナダでは時差の関係で、 目鷹さんが担当された日が、1月1日です。 一年の始めに、目鷹さんの記事を 読めたことを本当にありがたく思います。 できればまた「ほぼ日」に登場して、 お話を読ませてください。 それではよいお年をお送りください。 ありがとうございました。 (やまだ) ・明けましてほぼ日は! 番長シリーズ毎日楽しく読んでいます。 毎回感激の感想を送りたいと思いつつ、 なかなか送れなくて申し訳なく思ってます。 今回は送る口実があるのでうれしいです。 目鷹さんの文章、とてもわかりやすく読めました。 「ただの読者」ではなく「選ばれた読者」の 今日の新聞でした! まったく理系ではない感情派の私でも 「そうだったのか!」と思えました。 理系の人の文章って 洗練されてかっこいいし、的を得ている。 そんな文書に出会うとすごくうれしくて、 すぐファンになります! どのコンテンツも興味深かったのですが、 一番興味があったのは「生命倫理」の話です。 (たら) (※1月2日の番長企画も、 たくさんの人に読んでいただきました。 どうもありがとうございます。 特に反響が大きかった「生命倫理」宛ての アンケートにかんしては、今後、目鷹さんと相談して、 なんらかのかたちで、「ほぼ日」で発表したいなぁ、 と考えております。どうぞ、おたのしみに!!! 「ほぼ日」メリー木村より) |
2003-01-13-MON
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