永田 |
はい、みなさん、お疲れさまでしたー。 |
西本 |
お疲れさまでしたー。 |
糸井 |
はい、お疲れー。 |
永田 |
今日もたっぷり語っていきましょう。
ええと、どこからいきましょうか。 |
糸井 |
はい! まず、ぼくから最初に
言っておきたいことがあります! |
永田 |
おお! お願いします! |
糸井 |
『トロイ』の主演をつとめることで話題の
ブラッド・ピットさんなんですが‥‥。 |
永田 |
その話は『離婚弁護士』と関係があるんですか? |
西本 |
まあ、聞きましょう。 |
糸井 |
ブラッド・ピットと、
品川庄司の品川は、似てる! |
永田 |
え〜、つぎの話題に‥‥。 |
糸井 |
ほんとうに似てる!
ウソだと思ったらくらべてみてくれ!
あのふたりは顔の成分がいっしょ!
先祖が同じ! |
永田 |
だから、ドラマに関係する話を
言ってくださいよ。 |
西本 |
でも、冒頭にブラピの名前があったら、
けっこう読み手を
ひきつけるかもしれませんよ? |
糸井 |
そうですよ。そういうことも考えて、
ぼくは冒頭にこのネタをアピールしてるんです。 |
永田 |
「ネタ」って(笑)。 |
西本 |
じゃあ、つかみのネタは終わったところで。 |
糸井 |
あと、グーグルで、
「ブラピ 品川」って検索したら、
必ずこのページがヒットしますよ? |
永田 |
もういいです。ええと、今日はぼくら、
ちょっと変わった見方をしてみましたね? |
糸井 |
そうでしたそうでした。
「極力、しゃべりながら
ドラマを見てみよう!」ですね。 |
西本 |
なかなかうまくいきましたよね。
序盤は、にぎやかにたのしみました。
しかし、後半はまたしてもじっくりモードに。 |
糸井 |
いつもの3人でしたね。 |
永田 |
ええ。まあ、でも、上出来ですよ。
女子部から「あいつら怖い」と言われるほど、
いつもは黙って集中して見てますからね。 |
糸井 |
たしか、序盤の、
しゃべってたときだったと思うんですけど、
ぼくが「おお、いいね」みたいなことを
言ったところがありましたよね? |
永田 |
ありました。 |
西本 |
ありました。 |
糸井 |
あれは、どこでしたっけ? |
永田 |
えっと、どこでしたっけ? |
西本 |
ああっと、どこでしたっけ? |
永田 |
遺言書いてたら、そこに
MEGUMIが入ってきたときでしたかね? |
糸井 |
いや、そこじゃないですね。
もうちょっとまえだと思う。 |
西本 |
けっこう最初のほうでしたよね。 |
糸井 |
なんで憶えてないんだ! |
永田 |
自分で憶えててくださいよ! |
西本 |
たった1時間ほどまえのことが
なんで思い出せないかなあ‥‥。 |
糸井 |
あー、気持ち悪い! どこだっけ? |
永田 |
ちょっと最初から振り返ってみましょうか。
まず、結婚式のシーンですよね。 |
糸井 |
あ、そこだ! 思い出したわ。 |
西本 |
早っ! |
糸井 |
結婚式のブーケトスの場面に反応したんです。
陣内さんが、独身の間宮に向かって、
「ブーケトスを受け取りに行けば?」と言う。
間宮はそれを聞いてにっこり笑い、
「いままでさんざん受け取りました。
その結果が、これですよ」
と切り返して自分を指さす。
このやり取りは好きですねえ。
腑に落ちる感じがしますよね。
意外なオチではないけれども、
落とし込み方がキレイで、いいです。 |
永田 |
なるほど。あそこは軽妙でしたね。 |
糸井 |
そうそうそう。 |
西本 |
え〜、ブーケトスと言えば、
私、ひとつ語るべきことがあります。 |
永田 |
どうぞどうぞ。 |
西本 |
間宮貴子法律事務所だけでなく、
東京糸井重里事務所にも、
ブーケトスの達人がいます! |
糸井 |
あ、わかった。 |
永田 |
ひょっとして? |
西本 |
前職からつき合いのある
ぼくが言うんだから間違いありません。
あかり師匠です。
あいつは、「ブーケトス界のイチロー」です! |
糸井 |
ドラマの話をしなくていいんですか? |
永田 |
じゃ、ぼくがいきましょう。
ええとですね、あの、率直にいって、
間宮法律事務所は
組織としてどうかと思いますよ。 |
西本 |
あっ、いえてる。
あれじゃチームとしてダメですよ。 |
糸井 |
ええ、ええ。いま、うちの職場でも
チームプレーが大きなテーマですからね。
ぼくも零細企業の責任者として、
あの組織には言いたいことが
たくさんありますね。 |
永田 |
だって、ひと言かけて、
ちょっと協力し合うだけで
ずいぶん楽になるはずですよ。 |
糸井 |
そうだよね。
あの、「モーガンなんとか社」に出す
スキームづくりもさあ‥‥。 |
さんにん |
みんなでやれよ! |
糸井 |
レポートを提出するにあたってさ
何のデータをインプットするかで
すごく内容も変わると思うんですよ。
だから、そこは、玉山君が
外を回って資料を集めてくるとかさあ。 |
永田 |
ミムラが書類の見栄えをよくしたりとか。 |
西本 |
社運をかけるべき
大きな仕事なんだから‥‥。 |
さんにん |
みんなでやれよ! |
糸井 |
だいたい、あの、
もうひとりの弁護士は何やってるんだ。
あの、ひょろっとしたほう。 |
永田 |
サスペンダーのほうですね。 |
糸井 |
そうそう、「サスペンダー刑事」! |
永田 |
「デカ」じゃないだろ!
弁護士、弁護士! |
糸井 |
あいつもなんかできるだろ。
同業者なんだから。 |
永田 |
たしかに、たしかに。
少なくともミムラが
「友だちのお父さんがたいへんなんです」
って言ってきたときに、
「そこはオレが引き受けよう」
って言っていいですよね、
あのサスペンダー刑事は。 |
西本 |
弁護士、弁護士。 |
糸井 |
いや、いいところをついてくれました。
あの事務所はどうにかするべきです。
あんなんじゃ仕事になんないよ。
零細企業社長としては、
永田くんがドラマを見てチームプレーについて
突っ込んでくれたのはうれしいですね。 |
西本 |
じゃあ、ぼくも、
糸井事務所の営業担当として言いますけど、
弁護士としては優秀かもしれませんが
間宮のあの営業スタイルはありえないですね。 |
永田 |
コンペに落ちて当然だと。 |
西本 |
ええ。あんなんじゃ話になりません。
たぶん、先方からしてみると、
「話を聞いてあげましょう」
っていうことじゃなくて、
「うるさいからプレゼンだけさせてあげるよ」
っていう感じですね、きっと。
「そこで落とせば文句ないだろ」
くらいの話なんですよ。 |
糸井 |
だってあれは、
すでに長いつき合いがある他社があるのに、
それを横取りしようとしてるわけだからね。 |
西本 |
資料を徹夜でまとめただけじゃ
勝ち目がないですよ。
もっとこう、人間的な結びつきなんかを
アピールしていかないと。
あんな営業はありえないです。 |
糸井 |
そのあたりがまた妙にアメリカ的なんだよね。
つまり、社会を肉食動物の群れみたいに
とらえているわけです。
ひと昔まえのアメリカのドラマみたいにね。
あれはマイケル・J・フォックスが
「ようし! 負けないぞっ!」
ってがんばるようなパターンですよね。 |
西本 |
80年代な感じですよね。 |
糸井 |
そうですね。
もう少し現代的に見せてほしいですね。
たとえば間宮がエイズになったりしてね。
もめたりしてね。解決したりしてね。 |
永田 |
唐突な展開ですね。
もうちょっとほかに
時代の見せ方はないんですか。 |
西本 |
『摩天楼はバラ色に』から
『フィラデルフィア』だ(笑)。 |
糸井 |
あいたたた(笑)。 |
永田 |
だいたいそれ、90年代じゃないですか。
どうせなら2004年に
持ってきてくださいよ! |
西本 |
ハンパに90年代!
10年だけ進めてどうする! |
糸井 |
うるさいっ!
トム・ハンクスにハズレなし! |
永田 |
開き直った(笑)。 |
西本 |
もうひとつ、今日の糸井さんは
おもしろいこと言ってましたよ。 |
糸井 |
え? なんでしたっけ? |
西本 |
平田満さんが登場したときですよ。 |
永田 |
ああ、あれ(笑)。 |
糸井 |
あいたたたたた(笑)。 |
西本 |
平田満さんが出た瞬間、
テレビに向かって、
「おっ、風間!」って言いました。 |
さんにん |
(爆笑) |
永田 |
平田満を風間杜夫と呼んだ(笑)! |
西本 |
『蒲田行進曲』の配役入れ替わってるよ! |
糸井 |
それはもう、カンベンしてくれ。 |
西本 |
カンベンできませんよ。 |
永田 |
それ、ネタとしてはもう、
「言いまつがい」のコーナーに
掲載されてもおかしくないですよ。
|
先日、うちの父は、
ドラマを見ながら平田満に向かって
「おっ、風間!」
と言い放ちました。
どうやら『蒲田行進曲』の配役が
ごっちゃになってしまったようです。
(ソフト) |
っていう感じで。 |
糸井 |
いや、申しわけない(笑)。
しゃべりながらドラマを見ようっていう
コンセプトだったから、
ついつい適当に言っちゃったんだ。 |
永田 |
自宅の居間で見てる感じでしたね。
そういえば、にしもっちゃんも
遺産相続のところで
「うちの遺産相続のほうがよっぽど
ドラマチックだ!」
って言ってましたね。 |
西本 |
そのとおりです。ちょっと語らせてください。
うちの父親がこないだ死んだんですけどね。 |
糸井 |
この人は、なんでもネタにしますね。 |
永田 |
不謹慎だと怒られませんように。 |
西本 |
遺産なんてなかったんですけどね。
まあ、保険があったから
家のローンはなんとかなるみたいだ、
くらいの話で。それでまあ、
いろんな書類とか手続きとかあるから、
父親の会社の机を整理しに行ったんですよ。 |
糸井 |
親族を代表するかたちで。 |
西本 |
ええ。妹とふたりでね。
それで、机を片づけてたら、
引き出しから保険書類が出てきたんですね。
どうやら家族が知らないところで
父親が保険に入っていたのがわかって
どうやらこれが継続中だったものみたいで。 |
永田 |
おお。 |
西本 |
もう、すぐに母親に電話ですよ。
「母ちゃん! 保険が出てきたよ!」
すると母親が
「いくらね!」
「1000万、あるばい!」
そこで母親の言った言葉がすごかった。 |
糸井 |
なんて言ったの? |
西本 |
「来たーーーーっ!」って。 |
ふたり |
(爆笑) |
西本 |
それがつい、
2ヵ月くらいまえの出来事ですよ。 |
永田 |
今日のにしもっちゃんは冴えてますねえ(笑)。 |
糸井 |
冴えてます。ひとり舞台です(笑)。 |
西本 |
冴えてるついでに、
例のやつ、行っていいですか? |
糸井 |
え? |
西本 |
恒例、「オレの店」です!
本日も写真をお願いします! |
永田 |
もういいよ、あれは。 |
糸井 |
どうせまたおまえが
おかしな格好して座ってるだけだろう? |
永田 |
あとは仮装のバリエーションが増えるだけ。 |
西本 |
いえいえ、違います!
今回はぼく、普段着です! |
永田 |
普段着? |
糸井 |
ほんとか? |
西本 |
ええ、そうです。
とりあえず、ご覧ください。
「オレの店へようこそ!」 |
|
永田 |
なんでヒゲはやしてるんだよ! |
西本 |
ほら、普段着だったでしょう? |
糸井 |
‥‥「冴えてる」発言、撤回。 |