糸井 |
うそつけ。 |
永田 |
うそつけ。 |
西本 |
ワタクシ、うそをついておりました! |
永田 |
ていうかね、今年で4年目になりますけどね、
例年、このほぼ日テレビガイドは
あまりにも紅白をないがしろにしすぎですよ。 |
糸井 |
じゃあ、たまには触ってみるか。 |
永田 |
ほら、「TVガイド」の巻頭に
紅白歌合戦の特集がありますよ。
「初登場はこの12組」! |
糸井 |
‥‥‥‥知らない。 |
西本 |
‥‥‥‥馴染みがない。 |
永田 |
キミら、ぶっちゃけすぎ。 |
糸井 |
そういうあなたは
アンジェラ・アキさんを知ってますか? |
永田 |
‥‥て、「TVウォッチャーの逆襲」で、
似顔絵を、見たことがあります‥‥。 |
糸井 |
DJ OZMAを知ってますか? |
永田 |
‥‥ヨ、ヨメナ語に、出てきました。 |
糸井 |
mihimaru GTはどうですか? |
永田 |
‥‥そ、それもヨメナ語に‥‥。 |
西本 |
異議あり!
あんたそれ、全部、仕事がらみじゃないか! |
永田 |
そういうあんたは
当然、絢香さんを知ってるんでしょうね? |
西本 |
たしか、ヨメナ語に出てきましたよね? |
糸井 |
こんな3人で、
紅白について何を語るというんです? |
永田 |
おれらが悪いのかな?
紅白が悪いのかな? |
西本 |
おれらは悪くないでしょ。 |
糸井 |
ぼくは、スガシカオさんは知ってますよ。 |
永田 |
ぼくだって今井美樹さんは知ってますよ。 |
西本 |
ぼくも徳永英明さんは‥‥
あっ! なんか、漢字が変わってる!
改名したのかな? いつから? |
永田 |
よくわかってないじゃないか。 |
糸井 |
秋川雅史さんっていうのは誰だ? |
西本 |
解説を読むとテノール歌手ですね。
ということは、いわゆるひとつの‥‥。 |
糸井 |
ヌッツォ枠! |
永田 |
ヌッツォ枠! |
西本 |
ヌッツォ枠! |
3人 |
♪らーらーらーららららーーー。 |
永田 |
‥‥無理だ、この3人で紅白を語るのは。 |
糸井 |
だから言ったじゃないか! |
西本 |
ああっ! 出場歌手たちには
正直、心は動きませんが、
審査員席に注目です。
オシムが審査員にいますよ! |
永田 |
マジで? |
糸井 |
こりゃ、すごい!
呼んじゃったんだ! |
西本 |
コメントはどうなるんでしょう。 |
永田 |
「赤が勝つか白が勝つかとあなたは訊いたが、
赤が勝たねば白が勝つかというと
必ずしもそうではないだろう」 |
西本 |
出た! 偽オシム! |
糸井 |
永田くんは文字だけなら
たいていの人のモノマネができますからね。 |
永田 |
「紅白はベテランを使いすぎるというが、
収穫が終わるたびに
新しく畑を開拓する農夫がいるだろうか?」 |
西本 |
せんまさおーー。 |
永田 |
できるかっ! |
糸井 |
「♪しっらかばぁ〜〜」 |
西本 |
似てない。 |
永田 |
似てない。 |
糸井 |
ともかく、我々男子部から
紅白について何か言うことがあるとすれば、
審査員席のオシムに注目。以上です。 |
|
永田 |
冗談みたいだなあ、紅白にオシムって。 |
西本 |
妥当な線としては、
欽ちゃんの仮装大賞で
オシムのコスプレをした審査員がいる、
みたいなところですよね、ふつう。 |
永田 |
ありそう、ありそう(笑)。 |
糸井 |
おれ、いまから言っとくよ。
紅白は見ない。 |
永田 |
わーーー。 |
西本 |
いままでの話はなんだったんだ‥‥。 |
永田 |
うん、昼間だからね。 |
糸井 |
わかってるよ。しつこいなあ。
サッカーといえば、
なんだか知らないけどこの日はずっと
ワールドカップの再放送をしてますよ。 |
西本 |
たしか、放映権の取り決めとかで、
年内いっぱいまでワールドカップの
映像が使えるんじゃなかったかな。
なので、ぎりぎりの31日に、
全部使っちゃおうということじゃないですかね。 |
糸井 |
あ、なるほどね。 |
永田 |
え? ワールドカップってどこ? 何チャン? |
糸井 |
NHK衛星第1です。
だからあなたは観られないんです。 |
西本 |
悔しければテレビを買い換えなさい。 |
永田 |
別に悔しくない! |
糸井 |
地上波しか見られない永田くんは
午後は何を見るんですかね。 |
永田 |
気になるのはテレビ朝日の3時30分、
「全国おもしろニュースグランプリ」ですね。
こういうの、けっこう見ちゃう。 |
糸井 |
これ、出演者すら書いてないけど? |
永田 |
いいんですよ。
地方のハプニング映像とかが集合するんです。
運動会で劇的なこけ方をしたり、
おもしろペットがしゃべったりするんですよ。 |
西本 |
各地方局の素材をその局の女子アナが
紹介していくというやつですね。
日テレの「24時間テレビ」や
フジの「27時間テレビ」のように
キー局が系列局とのつながりを
再確認する一環というか。 |
糸井 |
ああ、わかった、わかった。
地方局のNGとか集めるやつだ。
意外におもしろいよね。
でも、見逃せない! というほどではないなあ。 |
西本 |
お、NHKが夕方に
「スポーツ大陸」の傑作選をやりますよ。
日ハムの森本の特集です。 |
永田 |
で、いよいよ夜になりまして。 |
糸井 |
ま、軸のひとつは「Dynamite!!」ですね。 |
西本 |
今年は予告編的番組を合わせると
6時間以上の長丁場です。
目玉は、秋山VS桜庭戦ですね。 |
永田 |
個人的には、KIDが
金メダルの人とやるのを見たい。 |
糸井 |
ぼくはこれ、
現場に行ってるかもしれません。 |
西本 |
あ、去年と同じパターンですね。 |
永田 |
テレビを見てる読者の方から
「客席にいる糸井さんがちらちら映って
試合に集中できません!」
っていうメールが届いたり。 |
糸井 |
そうそうそう。 |
西本 |
で、試合を見終えて帰ってきて、
録画してた大晦日の番組を見ようとすると‥‥。 |
永田 |
ひとつも録れていない、と。 |
糸井 |
いやなことを思い出させるな。 |
西本 |
録画関係の機材の元栓みたいな
スイッチを消しちゃってね。 |
永田 |
そうそうそう。
録画関係の機材の元栓みたいな
スイッチを消しちゃってね。 |
糸井 |
いやなことを思い出させるな。 |
西本 |
ところでぼくは
大晦日に「Dynamite!!」を
見なきゃならない理由があるんですよ。 |
糸井 |
うかがいましょう。 |
永田 |
うかがいましょう。 |
西本 |
ぼくの髪を切ってくれている
美容師さんが大の格闘技ファンで、
髪を切るときに
なんとなく話を合わせていたら、
いつの間にかぼくも
すごくディープな格闘技マニアだと
いうことになってしまったんです。
完全に誤解なんですが、
今度、話を合わせるときのために
「Dynamite!!」は見ておかなきゃ。 |
糸井 |
どうでもいい! |
永田 |
どうでもいい! |
西本 |
なので、まあ、
「Dynamite!!」は外せないとして、
テレビの前に座っているぼくらとしては
もうひとつの軸はダウンタウンですね。 |
永田 |
ダウンタウンですねえ。 |
糸井 |
いっそ、録画しちゃうというのも手だね。 |
永田 |
でも、ぼくの場合
どういうわけかお笑い番組って
録画したものを見ると
おかしさがちょっと減る気がするんですよ。 |
西本 |
ああ、わかるわかるわかる。 |
糸井 |
あああ、減る減る!けっこう減る。 |
永田 |
なんなんですかね。
なぜか、放送してるのを
見てるほうがおもしろい。
なので、ぼくは、
9時以降はダウンタウンが軸です。 |
糸井 |
これは、内容としてはどういうものなの?
あの罰ゲームのスペシャル? |
西本 |
そうです。
「絶対に笑ってはいけない」っていう
あのシリーズのひとつですね。
「TVガイド」の写真を見る限りだと
藤原さんが出てるんで、
いつものあの感じなんでしょう。 |
永田 |
藤原さんって、
「松本さんのやさしさは天井知らずや」
って言う人? |
西本 |
そうそう。元マネージャーの。 |
糸井 |
ああ、あの人か! |
永田 |
元吉本興業のにしもっちゃんによれば
あの人は本当にいい人らしいですよ。 |
西本 |
いや、あの人はほんとにいい人です。
ぼくも小池ちゃんも大好きな先輩です。 |
糸井 |
「ほんま、松本さんの、やさしさは、
天井知らずやで」 |
永田 |
「ほんま、松本さんの、やさしさは、
天井知らずやで」 |
西本 |
「ほんま、松本さんの、やさしさは、
天井知らずやで」 |
永田 |
やばい。
話してたら楽しみになってきた。 |
糸井 |
まあ、「Dynamite!!」とダウンタウンが
大晦日の軸ということですよね。 |
西本 |
男子部的にはそれで間違いないですね。 |
永田 |
国民的には紅白がありますけどね。 |
糸井 |
フジテレビのフィギュアはどうですかね。 |
西本 |
この、「スペシャルゲスト:荒川静香」
っていうのはどういう意味ですか?
滑らないっていうことですか? |
西本 |
ええ。吉本ファンの方には
このテレビ東京をおすすめします。
「楽屋ではとんでもなくおもしろい」
というタイプの芸人さんが
その力をいかんなく発揮する番組ですので
当たったときの爆発力は大きいかと。 |
永田 |
うん。
だいぶお笑い番組の傾向が
わかるようになってきたぞ。 |
糸井 |
最近、ぼくは
京都で過ごすことがよくあるんですけど、
関西のお笑い番組は、
東京とまったく違う傾向があって
これが興味深いんですよ。 |
永田 |
どういうことですか。 |
糸井 |
端的にいうとね、
関西のお笑い番組に出てる芸人さんは、
あからさまに手を抜くことがあるんだ。 |
西本 |
ああ、そうですね。
見てるほうもわかっているという。 |
糸井 |
この番組は、オレはいるだけね、
みたいなことをさばさばと割り切って
やってることがあるんですよ。 |
西本 |
たとえばクイズ番組の司会をするときに、
「はい、つぎの問題ー。答えはこれー」
みたいなことをやったりね。 |
糸井 |
もう、一周しておかしくなるよ。
ぐっさんが出てきて、
なんのモノマネをするのかなと思ったら、
ふつうにいい人として映ったまま
番組が終わっちゃったりね。 |
永田 |
どういうことですか、それ。 |
西本 |
ふつうに笑いがなく進んでいくんですよ。 |
糸井 |
そうそうそう(笑)。
「今日はほんとに楽しかったし
おいしいモノを食べましたね。
それではさようなら」
みたいなことになって番組が終わるんですよ。 |
永田 |
へえええ。
それはそれで見たくなってきた。
それはなに? 使い分けてるの? |
西本 |
本人よりは、まわりの問題ですね。
たとえば「くず」というユニットは、
モノマネもできて楽器もこなす
ぐっさんというタレントを
どうやったら活かすことができるか、
ってディレクターが考えたすえに
生まれたものなんですよ。
ぐっさんはその設定を与えられたので
きちんと演じたら、大ブレイクしたと。
ちなみにその設定を考えたのは
渡辺琢さんというディレクターなんですが、
この人は、ぼくの「腕が短い」という
ネタを作った人でもあります。 |
糸井 |
どうして最後に自分の話を混ぜるんだ。 |
永田 |
しかも「腕が短い」って
作られたネタじゃなくてただの事実じゃんか。 |
西本 |
ある日、琢ちゃんとバーで飲んでたら、
カウンターにひじをついてるぼくを
彼が横からしげしげと眺めて言ったんですよ。
「にしもっちゃん‥‥キミ、腕、短いな」と。 |
糸井 |
ふはははははは。
だから! どうして自分の話を混ぜるんだ! |
永田 |
この話はけっこう好きですね。
「にしもっちゃんの滑らない話」
に認定してもいいですね。 |
西本 |
ありがとうございます。 |
糸井 |
あ、思い出したぞ!
「Dynamite!!」を見に行くということは
おれは年越しの直前まで電車で移動中なんだった。
うちの人たちが、「おとうさんが帰ってくるまで」
って、エサを食べずに待っているんだ。
あの移動は、さみしいんだよなぁ。 |
永田 |
京都に帰ってきたら、
あちこちからゴンゴン
除夜の鐘が聞こえてきたと言ってましたよ。 |
糸井 |
そうそうそう。
京都中のお寺から、ボーーーーンっと。
もう、あちこちから、ボーーーーンっと。
けっこううれしいんだよ、それが。
今年もそれだな、きっと。 |
西本 |
じゃあ、ぼくは今年は
「ゆく年くる年」かな。
ハイビジョンだし。 |
永田 |
んん? ダウンタウンのやつって、
年をまたぐみたいよ? |
西本 |
あ、ほんとだ。
オチがそこに来るんですね。 |
永田 |
じゃあそれを見ながら年越しか。 |
西本 |
しかし、ダウンタウンのあとの
日テレの力の抜け具合がすごいですね。
「コロンボ」と「アカギ総集編」。 |
永田 |
「事務所対抗!お笑いボウリング」
なんていうのもあるよ。 |
西本 |
それはダメっぽいですね。 |
糸井 |
それを見るくらいなら
Wiiのボウリングをしてたほうがいいね。
あ、
今年も「朝まで生テレビ」があるね。 |