元日の夜。
もうほんとにここ何年も、
まっっったくおんなじ番組を
見ているような気もするのですが、
今年も「芸能人格付けチェック」から、
「相棒元日スペシャル」へ、
というテレビ朝日の華麗なるリレーになりそうです。

まず「格付けチェック」のほうは、
２部構成になってまして、
第２部のスタジオに芸能人が集まって
格付けチェックをするという、
いわゆる本番よりも、
夕方16時半からの第１部のほうが、
ひそかに楽しみだったりもします。
第１部は、芸人のみなさんが
どこかの山間地域に集められ、
第２部の本番の出場権を争うという内容なのですが、
これは要するに「お笑いウルトラクイズ」です。
不正解になると、爆破されたり、粉まみれになったり、
お約束の罰ゲームを受ける、という
たいへんくだらない内容なのですが、
つい笑っちゃうんですよねー。
誰が第２部の本番に進めるかという争いをしつつ、
実は、不正解して罰ゲームを受ける芸人さんがおいしい、
そんな内容です。
昭和のテレビっ子にはなつかしいハチャメチャさがあって、
けっこう好きです。

元日の個人的なクライマックスは、
「相棒元日スペシャル」です。

ご存知「相棒」のスペシャル版は、
とにかく毎回ストーリーの完成度が高いです。
２時間以上あると、
ストーリーも二転三転して、深みがあるんですよね〜。
で、で、ですね、今年の元日スペシャルのゲスト俳優が
なんと、いま個人的にもっとも注目している、
斎藤工（さいとうたくみ）さんなんです！！
やっっったーーーーーー。
これは、大抜擢と言っていいのではないでしょうか。
ありがとう、相棒のスタッフさん！
ありがとう、テレビ朝日さん！
斎藤工さんの魅力は、
なんと言っても「存在感」です。
若手俳優さんの中でもピカイチだと思われます。
体格も日本人離れしてて、なにより胸板が厚い！
よく「画面に釘付け」っていうじゃないですか。
斎藤工さんは、年末まで「QP」という
深夜ドラマに主演していたのですが、
気がつくと「画面に釘付け」になっていることが
異様に多いんですよー。
実はすでに売れっ子さんですが、
真面目でクリーンな役どころよりも、
ちょっと謎めいていたり、暴力的だったり、
クセのある役をやっているときのほうが、
存在感が出やすく、明らかに魅力的です。
で、今回の「相棒」は、
どうやら狂気を秘めた役っぽいので、
もう、魅力フル発射になると思うんですーーー。
ひゃっひゃっひゃっ。

「相棒」の裏番組で、
渋いんだけど、よさそうなドラマが一本あります。
NHKのBSプレミアムで、
満島ひかりさん主演「開拓者たち」。
いまの満島ひかりさんの演技は、
それだけで見る価値がありますからね。
これは録画してじっくり見たいと思います。

これまた「相棒」の裏番組になっちゃうのですが、
フジテレビ「トリビアの泉 10周年SP」も、
見逃せませんっ。
年末に、過去の面白いネタをピックアップした特番が
放送されてましたが、やっぱり面白かったですもん。
ひさしぶりなので、
ネタのストックもばっちりだと思うので、
かなり期待しちゃってます！
ところで、司会の高橋克実さんと八嶋智人さんの
コメントってアドリブですかね？　台本ですかね？
あのコメントって、何気にけっこう難しいと思うのですが、
毎回、気が利いてて、面白いんですよねー。
アドリブでもすごいし、台本でもすごいし、
気になります。

31日は、「時代劇　ゼロ」。
力なく、1日の番組表をめくる。

‥‥‥ゼロだよ。ゼロ。

っていうか！
毎年やっていた
NHK総合の「正月時代劇」は、何処（いずこ）へか！
いやああああ、21時あたりのNHK総合は、
丁髷的ゴールデンだったはずなのに
カゲもカタチも無い‥‥。

本当に、コラムの存在意義が無いね。こりゃ。

仕方がない。
ここで、
なけなしの丁髷をはたこうじゃないか。
これは、どうだ？

NHK総合朝の7時20分からの、
「平家納経　〜平清盛　その美の世界〜」。

いや‥‥厳しいか。
再現ドラマでもないかぎり、丁髷は‥‥
厳島神社の美しい映像と、
絵巻物級にうつくしい経典を
うっとりと紹介してくれる番組に、
再現ドラマがはいるスキがあるわけがない。
おまけに、平清盛、晩年ツルツルだし！
そういえば、清盛は、
2012年の大河ドラマの主人公なんですよね。

スタートは８日。
NHK総合で20時からスタート。
初回は、民法のドラマ並みの拡大版になっているので、
録画予約をお間違いなく。
初回のうしろ30分くらいちょん切れると、
重大なエピソードをミスすることになりかねません。

舞台は「戦国」でも「幕末」でも「お江戸」でもなく、
「平安」。
武士なのに貴族ぶって、栄華をきわめて、
ワガママ放題、慈悲ゼロ、という
ヒールとしての平清盛ではなくて、
「時代を切り開いた男」という
新しい視点から描かれたドラマになるそうです。
主演はサンバじゃないほうの「マツケン」です。

わたくし、ここで
注目しておいていただきたい人物は、
後白河法皇だと申しておきましょう。
主人公平の清盛のライバルで、
鎌倉幕府をひらいた源頼朝が
「日本一の大天狗」と称したといわれている、
たいへん複雑な人物なのです。
何年か前のNHK大河ドラマ「義経」では、
平幹二朗が老獪さをにじみだしつつ、
主人公はじめ登場人物を
片っ端から翻弄していたのを記憶しています。
今回は、どんな描かれ方をするのか、非常に楽しみ。

あ、ちなみに、平安時代も
みんな髷は結っているんですよ。
月代（さかやき）はまだ出現していないので、
世界でも有数のおかしなヘアースタイルになる前の髷です。
黒い帽子のなかみは、髷になっているんです。
って、タイトルに丁髷ってはいっているけど、
丁髷の記述は不要なんだった‥‥。