── |
というわけで、長い長い協議の結果、
栄えある第1回目のモノが決まりました。 |
ボーズ |
うん。自信を持って捨てます!
まずは、これ。 |
── |
ジャン!
|
ボーズ |
題して、『半端フィギュア』! |
── |
うははははは、いらないわ、これは。
ていうか、さっさと捨ててろという感じも。 |
ボーズ |
そうなんだよねー。
なんていうの? 要するに、そろってない。 |
── |
そろってない(笑)。
というか、そろえる気がそもそもあるのか。 |
ボーズ |
や、あるにはあるんだよ。最初とか、とくに。
でも、そんなに強くは思ってない(笑)。 |
── |
だよねえ(笑)。 |
ボーズ |
でも、こういうの、みんな持ってるっしょ?
1個だけ、な〜んとなくある、みたいなもの。 |
── |
や、あるある。実際、僕の前の席の人の席にも
これ(『ドカベン』フィギュア)と
同じものがある。
いちおうそれは4つまでそろってたけど、
全部はそろってないんだよなー。 |
ボーズ |
でしょう? そういう人たちに、
「捨てようよ」という意味も込めて。 |
── |
なんで買っちゃうんだろうなー、こういうの。 |
ボーズ |
心の隙を突いてくるんだよね。
だから、深く考えずに買ってしまう。 |
── |
うまいんだよね、商売として。
買わせてしまう、というところで勝ち。 |
ボーズ |
そうそうそうそう。隙間で買ってしまう。
ほら、この『AKIRA』のやつとかって、
そろいそうでそろってないんだ。 |
── |
半端だわ(笑)。1個1個のデキは‥‥。 |
ボーズ |
よくできてるんだよ。
すげぇいいんだけど、いらねぇっていう。
けっこう、みんな、持ってるよね、きっと。
世の中に、いまいちばん
余っているものって感じがする。 |
── |
並べてみるとますます半端だなー。
山田太郎が妙にデカくなっちゃうし(笑)。 |
ボーズ |
山田は、いちばん欲しくなかったんだよね。
岩鬼が欲しかっただけなんだよ。 |
── |
そんで1個でやめてるし。 |
ボーズ |
半端だよねー(笑)。 |
── |
このシリーズ、古いコミックスの絵を
モデルにしてるから、みんな丸っこいんだよな。
30巻くらいの絵がいいんだけどなあ。 |
ボーズ |
そういう細かいこと言ってないで。 |
── |
でも、意外に、こういうオモチャ関係、
少ないですね。もっとあるかと思った。 |
ボーズ |
うん。だいぶ捨てたからね。なんか、
ブリスターパックに入ったシリーズとか
段ボールに2箱くらいあったんだけど。 |
── |
あ、それは捨てられたんだ? |
ボーズ |
それは、あの、えっと、お姉ちゃんちに、
あの、無言で送りつけたっていう(笑)。 |
── |
最悪だ! |
ボーズ |
で、あの、ちょっと気をつかって、
その家には姪っ子がいるから、
その子がちょっと好きなような、
トイストーリーのバズとかを
箱のいちばん上のほうに乗っけておいて。 |
── |
小細工するなあ(笑)。 |
ボーズ |
箱の下のほうから、
いらないもんがガンガン出てくる(笑)。 |
── |
それ、ちっとも捨ててないよ。 |
ボーズ |
とにかく、今回は、
この半端フィギュアを捨てますよ! |
── |
よし、じゃあ、捨てましょう!
ん? でもさ、これってどうすんの? |
ボーズ |
いや、捨てるんだよ。ポイって。 |
── |
ゴミ箱に? でもさ、とりあえず、
この場でいちおうゴミ箱に入れても、
俺が帰ったあとに
「まあ、捨てたということにして」
みたいな感じでゴソゴソ拾って‥‥。 |
ボーズ |
いや、ないないない! それはないよ。
じゃあさ、持って帰ってよ。捨てといて。 |
── |
俺が? ‥‥イヤだなあ。 |
ボーズ |
だって、そういうコーナーじゃん(笑)。 |
── |
じゃあ、持って帰りまーす。 |
ボーズ |
うん、そうだね。
あっ、ごめん、これは捨てない。 |
── |
え、そのシリーズは取っとくんだ。 |
ボーズ |
犬のやつは、ちょっと(笑)。
これは取っときます。すいません。 |
── |
半端だ(笑)。
|
(まだまだ捨てますよー)