明日に向かって捨てろ!!
〜ボーズの脱アーカイブ宣言〜

第5回『行かない試写会案内状』

── さあ、どんどん捨てましょう。
続いてはこれです。
ボーズ はい、これを捨てます。

── これね! これ! あるある。
ボーズ あるよねー。
── いや、これは意義があるわ。
かさはたいしたことないけど、
これを捨てるという……。
ボーズ アティチュードがね。うんうん。
ちなみに、これは、一般の家庭には
それほどないのかもしれませんけども。
── 要するに、映画の配給会社から届く、
試写会の招待状ですね。
ボーズ そうそう。いっぺんなんかの試写会に行くと、
その会社が配給する映画の試写会の案内が
ずーっと届くんだよね。
── うちにもぽつぽつ届くけど、
捨てられないんだ。
ボーズ 捨てられないよね!
いや、迷惑だっていうんじゃないんですよ。
来るのはうれしいんですよ。映画好きだし。
でもね、なんつーか、その、
こんなにいっぱい来るんだけど、
たとえば『マトリックス』とかは来ないんだよ。
── はははははは。
ボーズ なんか、ほんとに欲しい招待状は来ない。
だけれども、こういう、
微妙なのが、何回も来る。
── この映画、何枚も来てますね。
ボーズ なんだか知らないけど、
ずっと試写会やってるやつもあるんだよ。
けど、何回誘われても、観ないもんは観ない。
── けど、届いてすぐに判断して
捨てるかというと……。
ボーズ なかなか捨てられないってあるじゃないですか。
── でも、行かないんでしょ?
ボーズ うん、行かない、行かない。
ありがたいとは思うんですが、って、
フォローを入れながら(笑)。
── うん。全部行かないわけじゃないんだけど、
行かない試写会のものは捨てよう、と。
ボーズ そうそうそう。なんていうの?
これを捨てることによって、将来の時間も
束縛されなくなるわけじゃないですか。
何時間か得した感じ?
── いや、得はしてないですよ。
ボーズ はははは。得しちゃないんだけど。
── じゃあ、もう、捨てましょう。
ていうかさ、試写会終わってるのは
さっさと捨てるべきでしょう。
ボーズ なんだか、これがあると
映画が観られるんだっていう感覚があるから
なかなか捨てられないんだよね。
── わかるけどさ(笑)。
クーポン券とかもいっしょだよね。
割引券とか、コーヒー1杯タダとか。
ボーズ そうそうそう!
行きゃしないんだよ、そんな喫茶店。
同じ同じ。でも、財布に入ってんの(笑)。
── あるなあ。なんか、1回行った店の
スタンプカードとかね。
まあ、とりあえずこれらを捨てましょう。
ボーズ あ、全部捨てるの?
── え? どれか行くの?
ボーズ うーん。いや、行かないと思うんだけどね。
── じゃあ、ちょっと、行くの抜いてよ。
ボーズ いや、行かない、どれも。
── あははははは! なんなんだ!
ボーズ 行かない行かない(笑)。
だいたい、これも終わってるし、
これも、とっくに終わってるやつだし。
これも……。
── いや、日付たしかめてるのが
そもそもおかしいでしょ?
ボーズ おかしいよね(笑)。
タイトル観て、行くなら行くもんね。
── うん(笑)。
ボーズ ほんとそうだよ。
あ、これ、明後日までやってます(笑)。
── さっさと捨てろ!
(続きますよー)

2003-10-06-MON

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