── |
ボーズさん、とりあえず、
例の箱をどうにかしたほうが
いいと思うんですよ。 |
ボーズ |
あ、ゲーム箱?
これなー、どうしようかなー。
なかなか難しいねー。 |
── |
さすがにこれをまるごと捨てるのは
無理だとしても。 |
ボーズ |
んんん、でも、どうにかしなきゃね。
‥‥じゃ、トリセツかな。
取扱説明書を捨てるというのはどうだろ。 |
── |
あああ、なるほど。 |
ボーズ |
ほらほら、こういうの。
|
── |
これはなに、
いわゆる完品じゃないわけだよね?
箱と中身と説明書っていうふうに‥‥。 |
ボーズ |
あ、そろってないそろってない。
トリセツだけ束ねてあるの。 |
── |
じゃ、捨てていいでしょ。 |
ボーズ |
いいよねえ。 |
── |
うん。まずはトリセツから!
「箱ごと捨てなさい」と言えない
自分が情けないですけれども。 |
ボーズ |
とりあえず、ソフトはあるわけだし。
まあ、どっちにしても
やりゃあしないんだけどさ。
メガドラとか捨ててもいいんだけどなあ。 |
── |
そんなこと言ったら全部捨てていいでしょ。 |
ボーズ |
や、でもさ、ファミコンとかは、
いまちょうど発売20周年とかで
引っ張り出す機会があったりするじゃない。 |
── |
メガドラだってそのうち
20周年だ、30周年だっていう話になるよ。 |
ボーズ |
あ、そうか! そういうことか(笑)。 |
── |
そういう考えが
無駄なアーカイブ化を招くんですよ。 |
ボーズ |
なるほどなあ。
‥‥とりあえず、今回はトリセツだけ。 |
── |
‥‥はい。そうしましょう。
こういうふうに、ときどき冷静に見ていくと
この箱も徐々になくなるかもしれない。 |
ボーズ |
オーケー。ちょっと、このトリセツ見ながら、
「懐かしいなー」みたいなこと言ってみる? |
── |
捨てらんなくなりそうだなあ。 |
ボーズ |
言えてるね。 |
── |
でもやってみよう。楽しそう(笑)。 |
ボーズ |
ええと、こりゃなんだ?
「メガCD専用」って書いてあるよ。
もう、意味がわかんない(笑)。 |
── |
あ、『夢見館』だ。
最初、メガCDで出たんだっけ?
チョウチョがひらひら飛んでるやつだよね。 |
ボーズ |
よく憶えてないっすね。
あ、ヒューカードもあるわ。
わっ、『ストII』のトリセツだ!
これ、ふつうの『ストII』? |
── |
いや、『ダッシュ』ですね。『ストII’』。 |
ボーズ |
そっかそっか。 |
── |
時期も機種もバラバラですねえ。
あ、これ『プライムゴール』だ。 |
ボーズ |
あったねー。これ別の連載になりそう(笑)。
あ、『SWITCH』とかあるよ。 |
── |
これ、どなただったか、
劇団関係の方がつくったんですよね、たしか。 |
ボーズ |
えっとね、喰(喰始:たべはじめ)さん。
WAHAHA本舗の。 |
── |
そうかそうか。
あ、トリセツも凝ってるなあ。
変なゲームだったもんね。 |
ボーズ |
こっちは、うわ、ミニ四駆のゲームだ。
いろいろ買ったもんだなあ。 |
── |
あー、これ! 『ランドストーカー』!
好きだったなぁー。
難しかったなー、最後のとこ‥‥。
よくクリアーしたよな、俺、これ。 |
ボーズ |
なーんか、難しかったよね、これね。 |
── |
難しかった。3D空間を2Dのゲームで
無理矢理表現してるから、
わかんないんだよね、どこがどこなのか。 |
ボーズ |
そうそう。 |
── |
でも、いいゲームだったなあ。
絵とか色とかセンスよかった。 |
ボーズ |
あ、『スーパーフォーメーションサッカー』。 |
── |
あー。もうそれ、
ボーズさん、かなりやりこんでるでしょ。 |
ボーズ |
うん。カニジャとかいるんだよね。
(実名選手をもじった選手名) |
── |
カニジャ、カニジャ(笑)。
カニジャ、マラドナ。 |
ボーズ |
で、なんか、まあ、
いまのサッカーゲームの芽は、
ここにあるんだよ、たしかに。 |
── |
うん。世界にこれしか
サッカーゲームがなかったら、
いまでもこれ、ふつうにやってると思う。 |
ボーズ |
たしかに。サッカーはこれ、ってなるよね。 |
── |
お! 『バーチャルレーシング』。 |
ボーズ |
これはちょっとやりたいね、本気で。 |
── |
うん、これはもう、完全に一周してるなあ。 |
ボーズ |
ふつうにかっこいいよね。
これがなければいまのレースゲーム、
マジないっていう、ね。
わ、『ポケモン』が出てきた。
最初の『ポケモン』だ、これ。
誰も、あんなに売れるとは、
まだ思っていなかった。 |
── |
郵便番号が三桁だ。 |
ボーズ |
時代を感じるっつーか、
まだ売れてなかったんだなって思わせるのは、
絵としてピカチュウが
ちっともフィーチャーされてない。 |
── |
あああ、ほんとだ(笑)! |
ボーズ |
あ、この『エムブレム』のイラスト見てよ。 |
── |
え? なにこれ? |
ボーズ |
パチモンみたいだよね、これ(笑)。
オフィシャルの絵とは思えない。
マルスってこんな顔だっけ? |
── |
オグマが、めちゃめちゃ
少女マンガよりの顔してる(笑)。 |
ボーズ |
10年とか経っちゃうと、一気に。
お、これは『スーパー ストII』だ。 |
── |
やったなー。ほんと、やった。
さんっざん、やりました。 |
ボーズ |
ねぇ? さんざん。 |
── |
最初、3DOでしか出なかったんだよね。 |
ボーズ |
そうそうそう。 |
── |
3DO買うかどうか本気で迷ったもんな。 |
ボーズ |
やっぱ、こういうの見てると思い出すね。
あったねー、なんつって。
そういうことのためだけに
とっといてるようなもんだよな。 |
── |
でももう、十分っすよ。 |
ボーズ |
うん。これがあったからといって、
べつに、やりはしないから。
あったという事実がここにあるだけで。 |
── |
こうやって広げて眺めてると、
また愛着が湧きそうで怖いけど(笑)。 |
ボーズ |
「えー、捨てちゃうんだー?」
っていう感じはするよね(笑)。 |
── |
するする。 |
ボーズ |
でも、こういうものを捨てていかないと!
ゲームは出てるわけだから、どんどん。 |
── |
どんどん買ってるしね。 |
ボーズ |
買ってるし。説明書は、
毎日のように増えていくわけだから。
こんなもの、残してる場合じゃない。 |
── |
うん。あ、でも、最初の『ポケモン』は
とっといてもいいんじゃない? |
ボーズ |
いらない、いらない、いらない(笑)。
それこそキリがない。 |
── |
じゃあ捨てましょう。 |
ボーズ |
うん。捨てる意味合いとしては、やっぱり、
どんどん新しいもの出てるわけだから。
ゲームは現在進行形のものだから。 |
── |
箱もそろってないんだし。 |
ボーズ |
そう。完品なら、まだしも。 |
── |
捨てるべし。 |
ボーズ |
捨てるべし。 |
── |
なんか、非常に満足している我々ですけど、
「うじうじ悩んでけっきょく説明書か!」
という声も‥‥。 |
ボーズ |
「さっさと箱ごと捨てろ!」とかね(笑)。
|
(近日中にまた取材します!)